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前回ご紹介しためろんさんのR33GT-Rを新品同様にレストアされた、シバタイヤの柴田社長さんに開発中の最新レストア技術を詳しくご紹介いたします。現在旧車に乗っていてこれからも乗り続けたいと思っているユーザーさんはぜひ最後までご覧ください。
最新のレストア技術とは
シバタイヤさんは元々レストアをメインで行っていましたが、現在はタイヤの取り扱いも行っています。
今まではハコスカやケンメリ等を専門にレストアをしていましたがめろんさんの依頼でR33GTRのレストアを手がけました。
今回は車両自体が希少でパーツが手に入りにくいこともあり、3Dプリンターを使用して綺麗にレストアを行いました。
3Dプリンターといえば液体樹脂を温めて溶解させて断面形状を積層し、立体造形できる機器ですが、近年では金属材料での造形も可能になり、主に航空宇宙分野や医療分野での導入が進んでいます。
シバタイヤさんでは自動車のパーツもこの技術で製作できるのではないかと考え、めろんさんの車両を実験車第1号として今回レストアに挑戦しました。
手順としては初めに現状の車両を3Dスキャンして修正が必要な箇所をパソコン上で成形して3Dプリンターで出力して、取り付けて直します。
これによりメーカーからパーツを購入する必要もなく、金型も無しでパソコン上で修正が可能になります。
そのため納期はレストアする車両のデジタルデータがない状態からでも約2ヶ月で完了し、既にデジタルデータがあれば更に納期を短縮することができます。
ぜひ、レストアに興味のある方はシバタイヤさんまでご連絡ください。
今回めろんさんの車両はパーツの交換は一切なしで、エンジン等は磨いたり、綺麗に塗り直しのみになります。
まとめ
今後、シバタイヤさんの理想としては様々な車両をデジタルデータ化して、事故やレストアの際に修正が必要な部分のみを3Dプリンターで出力をして、全国の修理工場、レストア工場ではパーツを取り付けて、溶接や塗装のみで完成できて納期を短縮できるようにしていきたいとのことです。
4,5年前は1台の車両をレストアするまでに約1年かかっていたのを現在では約3ヶ月~半年でレストアが可能になり、今後はもっとレストアが可能な工場、パソコン上でパーツを修正するCADエンジニアが増えれば、どんどん納期は短くできるところまでレストアの技術は進んでいます。
SHIBATA Group(柴田自動車株式会社、合同会社シバタ)
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