FFヒーターとは
FFヒーターとはForced Draught Balanced Flue(強制給排気)の略で燃焼用の空気を室外から取り入れ、排気を室外に排出する方法を指します。
エンジンを停止して使用できるヒーターでBR75は軽油を燃料にしてサブバッテリーで燃料ポンプとファンを稼働させています。
BR75に搭載しているFFヒーターはautotermさんのものになります。
使用に関して注意点があるのでまずはどのように車内を暖めているのかUKIぱぱに解説していただきました。
FFヒーターには空気の経路が2つあり、1つは車内を温めるためにファンで車内を循環しています。
もう1つが燃焼のために新鮮な空気を車外から取り入れて排気ガスを車外に排出します。
燃焼室には熱交換器のようなものがあり、それによって車内の循環している空気を温めています。
1つ目の注意点は車外を循環している空気が植物や雪によって覆われると排気ガスが車体下に溜まり、新鮮な空気が取り込めずに不完全燃焼が発生して一酸化炭素が溜まり、隙間から車内に入り込むことがあります。
対策としてはFFヒーターを使用前に車体下の通気が良いか確認が必要です。特に雪が降っている際は定期的に確認して必要であれば雪かきが必要です。
2つ目はFFヒーターの燃料は車両の燃料を使用するので油種を間違えないように注意が必要です。
3つ目は夏場などFFヒーターを使わない時期でも定期的に稼働させたほうが良いです。
理由は燃料パイプに溜まった燃料が劣化して詰まりや故障の原因になるので10分程稼働させて燃料パイプ内の燃料を使用するのがおすすめです。
4つ目は車両の燃料の残量を把握しておくことです。FFヒーターは車両の燃料を使用するので燃料を使い切ると車を動かすことができなくなります。
FFヒーターの燃料使用量は0.27L/h程度です。
電気の使用量は20~30W/h程度になります。
ふもとっぱらでFFヒーター性能検証!
FFヒーターの性能検証前に静岡県にある富士ミルクランドにやってきました。
こちらには様々な牛乳や乳製品が販売されています。他にも富士山が見られる2階建てのロッジや動物ふれあい広場、キャンプサイト、地場食材を使った料理が堪能できるレストランがあります。
今回はバター作り体験をさせていただきました。材料は水と生クリームをカップに入れて約15分振り続けて最後に残っている水を捨てたら完成です。ビスケットにつけていただきました。
それでは本日の車中泊スポットのふもとっぱらに向かいます。
ふもとっぱらは毛無山のふもとにあり、大自然の中でのキャンプや登山、MTBなどのアクティビティが楽しめます。
早速、車中泊の準備をしていきます。今回のFFヒーター性能検証はポップアップ部の温度と車内温度の比較もしたいと思うのでポップアップを展開しました。
前方と居住空間はカーテンで仕切ることができ、サイドの窓はアクリル2重窓になっているので外気を遮断してくれて結露もできにくいです。またブラインドも装備しているので就寝時や着替えの際にプライバシーを確保できます。
FFヒーターのスイッチは居住スペースの右前方にあります。設定は温間設定モードの30℃、タイマー6時間にしました。FFヒーターを使い始める際は不完全燃焼を防ぐために最大で稼働させます。温風は足元から出て車内全体を温めてくれます。
では、17時26分から検証スタートです。
現在の車内温度は13.2℃ 湿度が40%になります。他にもマルチルームと車外にも設置しました。車外の温度は1.7℃ 湿度が62%です。
5分後には車内の温度は15.8℃、20分後には20.2℃、30分後には26.1℃まで上昇しました。
マルチルームは30分後には13.1℃で締め切っているためほとんど変化はありませんでした。
今夜のご飯はニンニクと鶏肉をたっぷり使ったチキンの生クリーム煮リゾットを作ります。
オリーブオイルとバターをフライパンに入れて、温まったら鶏肉を入れてその間にトマトとオクラと舞茸の下準備をしておきます。
鶏肉に十分に火が通ったら、大量のニンニクを投入して鶏ガラスープ、トマト、オクラ、舞茸を入れて最後に生クリームを入れたらしばらく煮詰めます。
最後にお米を投入したらアルミホイルなどで蓋をして5分煮詰めたら完成です。
車内で調理する際にあると安心なのがファイヤーブランケットという耐燃性の素材で作られた簡易消火用具です。火に被せて消火ができます。
就寝前にはFFヒーターが切れた場合の室温も検証しました。
30分後には下部ベットは22.8℃から16.9℃、バンクベッドは13.9℃でした。
外気温は-3.7℃まで下がっていました。
翌朝の外気温は-5℃でバンクベッドは14.9℃でした。
車中泊でおすすめのアイテム
今回、ご紹介するのはSeiira(セイーラ)さんのCOLD BREW COFFEE MAKERです。
こちらは手軽に水出しコーヒーが美味しく作れる商品になります。
BR75のリアハッチを開けて富士山を眺めながら紹介とコーヒーを淹れていきます。
内容物は本体、フィルターカップ、計量スプーン(8g)、清掃用ブラシ、USBケーブル(約1m)、日本語説明書になります。
コーヒー豆は雲南コーヒーを使用します。こちらはSCAJ(日本スペシャルティコーヒー協会)が定めた基準を基に評価点86点を獲得したコーヒーになります。
コーヒーの淹れ方はコーヒーミルにコーヒー豆を入れて、挽いて、フィルターカップにコーヒー粉を入れて、電源ボタンを2回タップすると起動し、抽出が開始されます。
通常の水出しコーヒーは6~8時間掛かりますが、こちらは約15分になります。
特許技術を取得している加圧循環方式で15分の間に20回抽出を行うのでコーヒー粉のもつ風味を余すことなく楽しめます。
抽出が終わったら、本体上蓋からそのまま注いでいただけます。
コーヒー粉の使用目安は水600mlの場合50~56g、450mlの場合は40g程度になります。
本体は充電式なのでキャンプなどのアウトドアでも手軽にコーヒーがお楽しみいただけます。
詳しい淹れ方は動画、もしくはHPでご確認ください。
使用後は本体、フィルターカップを水洗い可能です。※本体充電部分には水が入らないように注意して下さい。
まとめ
今回は静岡県のふもとっぱらでFFヒーターの性能検証をしました。
外気温が氷点下5℃の環境下でも車内は15℃前後でしたので寒くて眠れないという状況にはなりませんでした。
また、使用する燃料、電気も少なかったので経済的にも安心のものでした。
寒い時期にも車中泊をしたいと考えている方は是非、導入を考えてみてはいかがでしょうか。
その他、キャンピングカーの購入や購入後の困り事、BR75の「ここどうなっているの?」、「この機能についてもっと教えて!」などのご質問やリクエストは、YouTubeのコメントやXにて絶賛受付中です。また、Instagramでも #ウキブラ旅 で旅の様子を発信しているので、各SNSも是非ご覧ください!
【BR75】(株式会社ダイレクトカーズ) https://www.cars-drt.com/
【CLEZEED】(株式会社ナヴィック)※ソーラーパネル https://www.clezeed.com/
【クレヴァーズ名古屋】(株式会社ナヴィック)※セキュリティー https://clevers-nagoya.com/
【Air/G】(株式会社フォーバイフォーエンジニアリングサービス)※ホイールなど https://www.4x4es.co.jp/ https://www.4x4es.co.jp/products/tuni…
【IPF】(IPF株式会社)※ライト https://www.ipf.co.jp/
【オープンカントリー】(TOYO TIRE株式会社)※タイヤ https://www.toyotires.jp/product/oc/
【KEIYO】(株式会社慶洋エンジニアリング)※バックミラーなど https://www.keiyoeng.co.jp/
【Seiira(セイーラ)】(HUNTKEY JAPAN株式会社) COLD BREW COFFEE MAKER https://www.amazon.co.jp/dp/B0DMF63WMY