「タイヤ」は、車のデザインに意外と大きな影響を与えます。なるべくタイヤの見える部分が少ない方がいいと大径ホイールに低扁平タイヤを選択する人もいますが、タイヤもなるべく新品同様に保とうとメンテナンスする人もいると思います。このような時に使われる「タイヤのお化粧」がタイヤワックスです。

 

Photo by Marvin Kuo

 

 

タイヤワックスにはどのような効果が期待できるの?

 

出典:http://www.surluster.jp/howto/perfect/tire/

 

車のタイヤというものは、直射日光による紫外線を多く浴びる環境ほど変色しやすくなります。

変色しても、タワシと洗剤でゴシゴシ洗えばキレイにはなるものの、タイヤはゴムに配合された油性の劣化防止剤がにじみ出てくるようになっているので、それにより、紫外線防止の効果も出てくるのです。

この劣化防止剤は車を走らせてタイヤを回転させることで表面ににじみ出てくる仕組みになっているので、頻繁に走る車であれば、タイヤそのものを洗うという対策も有効となります。

しかし、普段あまり使用しない車の場合は、一度落ちてしまった劣化防止剤が簡単には復旧せず、かえって劣化を早めてしまう場合も。

そうしたケースや、あるいは手早く、手軽にタイヤのツヤを出したい時に役立つのがタイヤワックスというわけです。

 

タイヤワックスにはどんな種類がある?

 

出典:http://www.surluster.jp/products/tire-wheel/tire-coating-r/

 

タイヤに使用する方法としては、スプレー式や靴墨のように塗りこめる方式、あるいは泡スプレー式のものもあります。

そして、一番重要な効果の種類は、大まかに3種類のタイヤワックスがあるのです。

 

油性

 

出典:http://www.carmate.co.jp/products/detail/4083/C66/

 

シリコンを親油性の溶剤に溶かして作られたタイヤワックスで、比較的安価ながらツヤが長持ちし、油性のため雨で落ちにくいという特徴があります。

ただし、タイヤに浸透してゴム内の劣化防止剤と混ざり、そのまま溶け出てしまうという欠点を持つため、頻繁な使用はタイヤの劣化を促進しヒビ割れなどの原因になりがちです。

使うとすれば、ドレスアップ車の展示目的など走行を主目的としない場合か、スポーツ用タイヤなどで非常に寿命が短く、ヒビ割れより先にタイヤの摩耗で廃棄になるようなタイヤに限定した方がいいかもしれません。

また、中にはシリコン配合量を増やして耐久性改善をアピールしている商品もあるので、そちらを探してみるのもおススメです。

 

水性

 

出典:http://www.surluster.jp/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A4%E3%83%AF%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9_01%E3%81%A4%E3%81%91%E3%82%8B/

 

シリコンを水に溶かして作ったもので、油性よりも鮮やかではありませんが、深みのあるツヤが出る為、タイヤの劣化防止剤に影響を与えないのが特徴です。

比較的高価で、水性ゆえ雨などで落ちてしまうという欠点はありますが、タイヤのヒビ割れや色あせを防いだ上でツヤも出してくれるので、プロも使う業務用タイヤワックスに多く使われています。

タイヤワックス選びで一番無難なのが、この水性だと思って間違いないと思います。

 

中性

 

出典:http://a2mshop.com/shopdetail/000000000081/

 

厳密には「ジメチルシリコンオイル」などシリコンオイルを使っているので油性ではありますが、タイヤゴムの劣化防止剤を溶かす石油系溶剤を使わずシリコンのみのため油性とは言わず、水を使っていないため水性とも言わないのが「中性」と呼ばれる理由です。

タイヤワックスとして使われている例は少ないのですが、石油系溶剤特有の油臭い臭いがしないので内装材などのツヤ出し用として使われることが多く、タイヤ用としても油性のようにゴムを傷めず、水性のように雨で落ちないというメリットがあります。

 

ここに注意!タイヤワックスへの批判の理由とその対策

 

Photo by Rocco Demas

 

タイヤワックスは手軽にタイヤのツヤ出しができますが、その一方で絶対使わない、必要が無いという人がいるのもまた事実です。

過去にタイヤワックスを使ってよい結果が出なかった人の中には、手洗いこそ最高!と断言する方もいますが、最初の項で書いたように環境によっては必ずしも手洗いがベストとは言えません。

以下に、否定的な意見とその対策をまとめてみました。

 

タイヤのヒビ割れなど劣化の原因になる

・油性で起こりがちですが、水性ならまず問題無いので、商品のラベルなどで水性を選びましょう。

・走行距離(回転数)の少ないタイヤでは劣化防止剤が外ににじみにくいので、走行頻度の少ないタイヤでは表面保護効果もアピールした水性ワックスがおススメです。

 

ツヤが出すぎてタイヤが浮いてしまう

・特に油性ワックスで塗りっぱなしの場合にありがちですが、拭き取ることで出過ぎたツヤは抑えられます。

 

誤ってトレッド面(接地面)やブレーキローターに付着したら大変!

・ワックスである以上滑るので、トレッド面やブレーキローターに付着してブレーキの効きが悪化することは確かにあります。

・一番無難なのは、靴墨のように塗りつけて最後に拭き取るタイプです。

・スプレータイプでは誤って塗ってはいけないところに付着しがちなので、車にタイヤを装着したままならばブレーキローターとトレッド面を、外したならばトレッド面を新聞紙などでマスキングして、付着を防いてください。

 

まとめ

 

今回は「車でも足元からオシャレ」ということでタイヤワックスを紹介しました。

どれだけいいタイヤを履いてもそれが汚いと、見た目が重要な場面で第一印象に影響を与えるのは人間と同じで、タイヤをキレイにする事も大事です。

そこでタイヤワックスもひとつの手段として有効ですが、製品ごとの特性・特徴を活かした製品選びをしましょう。

最後にオススメとしては、価格が手頃なスプレータイプの業務用水性ワックスをブレーキローターなどにしっかりマスキングした上で使うのが一番使いやすく、手間や予算に余裕があるなら塗りこみタイプを一押しとさせていただきます。

 

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