タイヤの空気圧をモニタリングするパーツの、TPMS(Tire Pressure Monitoring System)。実はアメリカでは装着が完全義務化されています。日本でも制度化が進められている中、TPMSの今後の展開を知りたいと思い「TPチェッカー」のブランドでアフターマーケットではおなじみの株式会社オレンジ・ジャパンさんに伺いました。
株式会社オレンジ・ジャパンについて
株式会社オレンジ・ジャパンはTPMS(Tire Pressure Monitoring System)と呼ばれるタイヤの空気圧や温度をモニタリングし、車内に表示するシステムを開発・販売するメーカーです。
2011年の創業から「TPチェッカー」というブランドでTPMSを日本国内に展開してきました。
タイヤの内圧や温度の異常を即時に感知し、ドライバーに知らせてくれるTPMSは、突然のタイヤトラブルによる事故を防止し、安全性を高めるパーツです。
今回Motorz編集部は、そんなTPMSの内示会が行われるというオレンジ・ジャパンさんに話を伺いに行きました。
内示会で見つけた注目の最新TPMS及び関連商品
TPMS HT430 BLE
今回お披露目となった2018年の新作となる「TPMS HT430 BLE」は、トラック・バス用のTPMSです。
現在も販売している「TPMS HT430」の発展型で、TPMS純正装着車に採用されることが多い点灯式のボタン表示器が付属しています。
そして、「TPMS HT430」に付属していたモニターを無くすことでコストダウンを実現し、より安価での販売を可能に!
受信機側にBluetoothを搭載しており、専用アプリをインストールしたAndroid端末へ接続することで2輪~最大30輪までのタイヤ内空気圧とタイヤ内温度の確認ができます。
今回お話を伺ったオレンジ・ジャパンの塗谷さんによると、将来的にAndroid端末のGPSを利用したアプリケーションサービス開発も可能となります。
今後の進化にも目が離せない1台です。
OPSSⅡ
「ソフト99 スプリングフェア2018」に参考出品された「OPSSⅡ」は、純正TPMSシステム対応の補修用センサープログラムツールです。
純正TPMSシステムではホイールに装着された各センサーにIDが振られているため、補修等でセンサーを交換する際には車両側の受信機に登録されたIDの再設定データをECUに書き込む、OBDツール等を使用する必要があります。
しかし「OPSSⅡ」では、それまで装着していた純正センサーのIDを読み取り、新品のセンサーに読み取った純正のIDをそのままプログラムするので、OBDツールなどを使用せず、また受信機側の設定を変えずにTPMSの交換ができるという製品。
これにより、今までは純正TPMSシステム搭載車は受信機設定を変えるためにディーラーに行く以外の手段はありませんでしたが、「OPSSⅡ」の登場でタイヤショップやカー用品販売店でもTPMSの交換が出来るようになるそうです。
販売は近いうちに、とのことなので、また決定次第お知らせしたいと思います。
OTO センサーポジション自動認識機能
これまでのTPMSシステム搭載車は、タイヤローテーション作業の際に、車両側(受信機)での再設定が必要でしたが、今回参考出品された「OTO(Orange Tire Orientation)」はセンサーの左右の回転方向を識別し、タイヤの左右位置を認識します。
そして、20分以上運行すると前輪と後輪のタイヤ内の温度の差異を確認し、前輪か後輪かを判断するシステムです。
この機能によって、タイヤローテーションの際の再設定の必要がなくなり、交換作業がスムーズになる事間違いなし!
販売が待ち遠しいツールです。
企業情報
株式会社オレンジ・ジャパン
〒135-0062 東京都江東区東雲2-11-12 ソフト99ビル5F
TEL:03-6891-1566
FAX:03-6891-1560
まとめ
日本でも制度化が進むTPMS。
ランフラットタイヤの普及と共に販売数を伸ばして来ましたが、車両との設定の複雑さが壁となり、取り付け作業のできるショップが限られていました。
しかしオレンジ・ジャパンはTPMSの連携の複雑さを自社の技術で乗り越え、TPMSの普及を進めることで自動車の安全、物流の安全運行に貢献する事に尽力しています。
タイヤの異常には日々の点検が大切ですが、運転中の突然のタイヤトラブルに対応するためにもTPMSの装着は重要!
2018年は進化し続けるTPMS、そしてオレンジ・ジャパンに注目です。
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