WRCなどの競技の総称として”ラリー”と呼ばれるレースがありますよね。一般的にダカールラリーのような冒険的側面の強いラリーレイド(アドベンチャーラリーとも言う)と、WRCのようなタイムアタックとしての競技性が強いスプリントラリーなどの種類がありますが、いずれの競技でも用いられるのが『コマ図』です。地図とはまた少し違ったコマ図はあまり見慣れないと思いますが、これを使ったクルマ版スタンプラリーのようなものが『コマ図ラリー』なのです。
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必ず、生きて帰ってくる。
前述のようにダカールラリーやWRC、はたまた最近人気が急上昇しているラリークロスなど、まとめて「ラリー」と我々は呼びますが、そもそも『ラリー』という言葉の意味を皆さんはご存知でしょうか?
ラリーとは9世紀から14世紀にかけて、現在のフランス北部を中心に話されていたとされる『古フランス語』の言葉で直訳すると「再び参加する」という意味を持っています。
この言葉の起源は、中世の騎士が訓練を兼ねて平時においても馬に騎乗し、領主の元へ誰が1番早く到着できるか競い合う競技が基になっていると言われていて、つまり城から城へ、戦いから戦いへと、”素早く”そして”確実に”再会するという意味合いが含まれているのです。
自動車競技以外でも『クイズラリー』や『スタンプラリー』などで広く使われている言葉なので、何気なく使っている言葉でもあるのですが、その本当の意味を知ると新たな発見があるかもしれません。
ラリー競技の基本をおさらい!
ラリーの起源は馬を使った騎士の競技でしたが、自動車競技としてのラリーには、スプリントラリーだろうが、アドベンチャーラリーであろうが、以下の共通のルールが存在しています。
●一般公道を用いて競技が行われます。
●ドライバーとナビゲーター(コ・ドライバー)が2人1組となって競技を行います。
●競技中は誰の手も借りてはなりません(一部、黙認されている部分もあります)。
●道中に数カ所ほど設けられたチェックポイントに”確実に”到着しなければなりません。
●各チェックポイントへは目標到着タイムが定められており、これより速くとも遅くとも減点(走行タイムに〇〇秒加算など)となります。
●コ・ドライバーはコマ図やペースノートを読み上げたり、時間の管理を行い、ドライバーと共にゴールを目指します。
●ゴール後に減点や走行タイムを集計し、少ない順に順位が決まります。
ここで登場するのが、コマ図です!
WRCなどでコ・ドライバーが読み上げている『ペースノート』はあくまでSS(スペシャルステージ)と呼ばれるタイムアタック区間の道路状況をメモしたノートで、次のチェックポイントまでの手がかりとなるのがコマ図なのです。
「次はここ集合!」という具合に地図上にチェックポイントが記してあるわけではなく、「A地点から3km先の交差点を右に曲がって……」という風にして次のチェックポイントへ辿り着かなければならないのです。
コマ図ラリーとは、WRCなどで表立って取り上げられるSS区間が存在しない、移動区間だけの競技のことを指します。
Motorz編集部も緊急参戦!?誰でも楽しめるコマ図ラリーとは?
ここまで説明すれば、ある程度は想像が付く方も多いかと思いますが、平たく言えばクルマを使ったスタンプラリーがコマ図ラリーなのです。
通常のスタンプラリーはおおよそスタンプが置いてある場所が告知されており「ただスタンプを集めるだけ」というスタイルが多いかと思いますが、コマ図ラリーの場合は「スタンプが置いてある場所に必ずしもたどり着けるとは限らない」のがミソ。
通常の地図とも図式が違うので「地図が読めない……」という方もご安心ください。
トリップメーター(走行距離)とにらめっこしつつ、確実に曲がり角を間違えずに、コース設定者の意図通りに走ることさえ出来れば、誰でも勝てるはず!……なのに、それがなかなか難しいのです(笑)。
体力よりもむしろ知力を使うので、老若男女問わず楽しめる競技でもあります!
そんなコマ図ラリーが9月に関西某所で行われるというウワサをMotorz編集部が聞きつけました。
第2回 Mystery rally にMotorz編集部も参加します!
大阪府枚方市にあるジムニー系のカスタムに強い『マットサービスファクトリー』さんが9月9日(日)に開催予定の『第2回 Mystery rally(ミステリーラリー)』にMotorz編集部も参加致します!
同ショップの代表の蔦田さんはデモカーのジムニーを操り、モンゴルで行われている『ラリー・モンゴリア』に出場するなどの生粋のラリー好き。
そんな蔦田さんが主催しているのが、このミステリーラリーなのです。
このイベントがなぜミステリーなのかというと、開催場所が未定だからなのです(!)。
開催1週間前に、参加者だけに集合場所が伝えられるというのですが、その理由も「事前にレッキ(下見)が出来ないように」という徹底ぶり。
近畿圏での開催のみ発表されており、土地勘のある地元の人でも楽しめるような工夫されています。
逆にあまり知らぬ土地での戦いでも「これならばイコールコンディションであろう」ということで我々も参戦することにした次第です。
Motorz編集部と対決してみませんか?
こちらの第2回ミステリーラリーでは、現在参加者を募集中とのこと。
読者の皆さん、ぜひMotorz編集部と対決してみませんか??
以下、応募要項です。
日時:9月9日
場所:未定(※開催1週間前に集合場所を発表。近畿圏です。)
参加費:3000円/1台(2輪も参加可能、排気量などの制限はありません。)
募集台数:30〜40台(先着順、台数に達し次第 締切)
申込要項:①申込者名、②住所、③連絡先(※携帯番号必須)、④出場車種、⑤プレートナンバー、⑥ドライバー名/ナビ名、⑦参加人数、⑧誓約書送り先(メールアドレス or FAX番号)
以上の申込要項①〜⑧をお間違いなくご記入の上、マットサービスファクトリーさんへご連絡ください。
申込先:MAT Service Factory
TEL:072-890-1221
E-mail:info@matsf.com
Facebook:マットサービスファクトリー
まとめ
コマ図ラリーについて、そして全てが謎に包まれた『ミステリーラリー』についてご紹介して参りました。
Motorz編集部もこの日は参加者として参戦しますので、皆さんもぜひ我々と一緒にコマ図ラリーの楽しさに触れてみませんか??
近畿圏の方はもちろん、我々と一緒に関東から参加される猛者もお待ちしています!
マットサービスファクトリーさんへ申込の際には「Motorzを見て」と一声かけていただければ何かあるかも……?!
少し先ではありますが、腕に覚えのある読者の方は、ぜひ対決しましょう!