2012年に待望のライトウェイトスポーツカーとして、スバルBRZとトヨタ86がデビューしました。そして2016年にマイナーチェンジを行い、後期型となるも手頃な価格帯のスポーツカーとして、老若男女問わず人気を集めています。そんな86/BRZはスポーツカーとは言え環境にも配慮された設計となっており、アクセルペダルとスロットルには電子制御スロットルが採用されているので、少し物足りなさを感じるところではないでしょうか。そこで今回は86/BRZの走りをもっと楽しくする、
おすすめのスロットルコントローラーをご紹介します!
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そもそも電子制御スロットルとは?
電子制御スロットル(ドライブバイワイヤ:DBW 以下、電スロ)というと、なんだかカッコいい響きではありますが、アクセルペダルを踏んだ量とスロットルの開度が連動する機械式とは違い、物理的に繋がっている訳ではなく、アクセルペダルを踏んだ量を電気信号に変換してスロットルを開けているため、機械式に対して少なからずレスポンスが劣ります。
もちろん電スロにもメリットがあり、パーツ点数を減らす事による製造コストの削減やアクセルを踏んだ量をコンピューター側でコントロールできることでドライバーの意には反する場合もありますが、より低燃費走行を実現できることが挙げられます。
とは言え、走りを楽しみたいユーザーにとって電スロのレスポンス(反応)が悪いと「アクセルを踏んでるのに加速しない」「思ったようにエンジン回転数が上がってくれない」といったようにストレスを感じるもの。
86/BRZにも、そんな燃費走行を考慮したセッティングが成されており、アクセルペダルを踏んだ量に対してスロットルが開いていなかったりと、走りを楽しみたいスポーツカーでありながらドライバーの意としない動きをしているのです。
スロットルコントローラーって何?
近年発売されているクルマは、エコカー、ミニバン、セダン、スポーツカー、スーパーカー問わず電スロ化されており、どの車種も低燃費走行を考慮した設計がメーカーごとに行われています。
車種によってはモード切替機能が純正で搭載されており、スロットル制御を行うこともできますが、日本車の大半が「ノーマルモード」「エコモード」といった低燃費走行を重視した走行モードばかり。
「もっと楽に加速したい」「キビキビした走りにしたい」、そんな時に必要となってくるのが、カスタム経験者や走り好きのユーザーなら1度は耳にした事があるであろう電スロのカスタムパーツ、”スロットルコントローラー(スロコン)”なのです。
スロコンを装着することで純正の電スロ制御では行なっていなかったモード変更をすることが可能で、アクセルを踏んだ量に対してより多くスロットルを開けたり、純正電スロよりもさらにエコな走行モードも任意で選ぶことができるようになります。
根本的にクルマの性格や走りの性能を変えるためにはECUの書き換えや、ターボやスーパーチャージャーなどの過給機を装着することで大幅なパワーの向上を図れますが、ECUの書き換えであれば10万円〜、過給機を後付けで装着するとなると工賃を含めて70〜80万円前後と高額です。
しかしスロコンであれば2〜5万円ほどで購入することが可能で、取り付けもDIYレベルの簡単な作業で取り付けできるものがほとんど。
アクセルペダル配線への割り込ませや、OBD2ソケットに接続するものなど、手軽に装着することができ、簡単に変化を体感することができるのです。
今回は、そんな86/BRZの走りをもっと楽しくする、オススメのスロコンを集めてみました。
とりあえず変化を楽しみたい!AVO DBWコントローラー
スロコンによる変化を体感したいけど、あまりコストを掛けたくないというユーザーさんにオススメしたいのが、AVO ドライブバイワイヤコントローラーです。
2万円を切る価格帯にも関わらず、アクセルペダルからの信号を3モードの切り替えにより、スポーティーな走行で楽しめたり、エコモードでより低燃費な走行を可能にします。
さらに、3つのモードを細分化すると7通りのエコモード、9通りのパワーモード、ノーマルモードの17モードに分けられ、ドライバーの任意で細かい設定が可能。
コストパフォーマンスに優れているので、スロコンを試してみたいユーザーさんにおススメです。
価格:18,500円
こんな人におすすめ!
・安いスロコンが良い人
・とりあえずスロコンによる変化を体感してみたい人
・もっとエコドライブをしたい人
一石二鳥!!パワーも向上するBLITZ パワスロ
スロコンは電スロの制御信号を変化させることで、アクセル開度に対してのスロットルの開き具合を変更するパーツですが、BLITZから発売されているPower Thro(パワスロ)は、スロコンとしての機能だけでなくエンジン性能を引き出して、パワーの向上にもつながる多機能スロコンとなっています。
実際にBLITZからテストデータが公開されており、エアフロセンサーからの空気吸入量に対して燃料噴射量を最適化することで、86/BRZの前期型(MT)であれば純正に比べ11.9馬力、後期型(MT)であれば10.2馬力のパワーアップが得られます!
さらに他社のスロコンと同様に、スロットル開度のモード切替をすることができ、「エコモード」「スポーツモード」「オートモード」「ノーマルモード」「スマートモード」を合わせて全25モードから任意で選択することが可能。
スロコンの機能だけでは物足りない、実馬力も手軽に向上させたいユーザーにおすすめの一品です。
価格:50,000円〜
こんな人におすすめ!
・スロコンによる変化を楽しみたい人
・スロコンだけじゃなくてエンジンパワーも上げたい人
・ECU書き換えまでとは言わないけど、パワーを上げたい人
とにかくレスポンスをよくしたい!!MAX ORIDO RACING感度MAX
数あるスロコンの中でも、アクセルペダルからの電気信号ではなく、スロットル制御そのものをコントロールしているのがMAX ORIDO RACINGの『感度MAX』です。
開発に携わったレーシングドライバー、織戸学選手の愛車にも装着されており、日頃から愛用しているそう。
86純正の電スロによるアクセルとスロットルのレスポンスの悪さがあまり気に入っていなかったようで、既存の電スロとは違い直接的にスロットル制御を変更させるスロコンを開発。
まるで電子制御スロットルから機械式スロットルへ交換したかのようなレスポンスの良さが特徴で、電スロでは気になるクルマの動き始めのレスポンスの悪さが、自然なフィーリングに!!
実馬力には影響を与えませんが、走りが楽しくなることはもちろん、レスポンスが向上する事により、走りやすくなるパーツでもあるので、街乗りサーキット問わず感度MAXの恩恵を受けることができるので、もっと86/BRZで走りを楽しみたいユーザーさんにはピッタリの逸品です。
価格:39,800円
こんな人におすすめ!
・スロコンによる変化を楽しみたい人
・機械式スロットルのレスポンスに近づけたい人
・走りを楽しくしたい人
まとめ
今回は手軽に86/BRZの性格を変化させるスロットルコントローラーをご紹介しました。
ECUの書き換えやターボチューンであれば、根本からクルマに変化を与えることができますが、そこまでのチューニングとなると価格も跳ね上がってしまいます。
そこでおススメなのが、DIYでの取り付けができるスロコン。
説明書があれば誰でも装着できるのもスロコンのメリットなので、クルマの性格に変化を与えたいとお考えの方は、是非検討してみてはいかがでしょうか?
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