クルマのチューニングにおいて、手っ取り早くパワーを得たい方に最適なのがターボもしくはスーパーチャージャーの装着です。しかし、後付けターボとは、ただポンとタービンを付けただけでは本来のポテンシャルを発揮することは叶わず、ターボに合わせた再セッティングや整備が必要です。そこで、後付けターボ&スーパーチャージャー装着時の注意点や車検対応について解説します。

HKS GT2スーパーチャージャー プロキット / © 1996-2019, Amazon.com, Inc.

更なるパワーを求めるならターボかスーパーチャージャー

Nissan GTR Spec-V Engine / Photo by Robin Corps

クルマの大幅なパワーアップをする方法として、ターボやスーパーチャージャーなど過給機をチューニングすることがあげられます。

例えばNA(自然吸気)には、後付けで過給機が追加装着できるボルトオンターボキットが便利で効果的。

同じ過給機のボルトオンスーパーチャージャーキットもありますが、さまざまな車種に対応するラインナップが多いのはボルトオンターボのほうで、ターボパワーで大幅なパワーアップが見込めます。

ボルトオンターボ&スーチャーなら車検はOK!

出典:写真AC

後付けのターボやスーパーチャージャーは、車検に通るのか疑問視する声が多く聞かれますが、結論から言えば十分車検には通ります。

ターボを付けたとしても車検証の構造変更をする必要はなく、パーツメーカーが販売するボルトオンターボキットは『車検対応』と表記されているものが大半です。

しかし、ターボを取り付けたことにより、エンジンからオイル漏れや排気ガスが濃くなって排ガス検査で規定値から外れていないかを確かめなければ、車検に通すことはできないので注意が必要です。

また、ボルトオンターボキットを装着する場合、NAの時よりも負担がかかる分、整備やメンテナンスに注意しなければなりません。

ボルトオンターボとは

GReddyボルトオンターボキット / © www.trust-power.com Co., Ltd.

ボルトオンターボは、パーツメーカーから販売されるターボ装着のためのキットのことで、一般的にはNAエンジンを搭載するクルマに装着するキットとして販売されています。

また、ターボやスーパーチャージャーといえばタービンを取り付けるだけでなく、インタークーラー、エキゾーストマニホールド、ウエストゲートなどいくつものパーツを取り付けなければなりませんが、キットにはほぼすべてのパーツが揃っています。

ボルトオンターボ・スーパーチャージャーを取り付けるには

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ボルトオンターボは、ほとんどがフレームや部品の加工をせずに装着できるため、自分で取り付けることも不可能ではありません。

ショップに取り付けを依頼した際は、取り付けとセッティングを合わせて、工賃だけで10万円以上してしまうため、自ら取り付けた方がリーズナブルです。

しかし、取り付けには知識と専用工具が必要だったり、車をジャッキアップしての取り付けが必要なパーツもいくつかあるため、取り付けは専門ショップで行うことをおすすめします。

ターボ&スーチャー化での注意点は

ボルトオンターボやスーパーチャージャーを取り付ければ、大幅なパワーアップが見込まれますが、取り付けには工賃も含めて50万円以上はしてしまいます。

かなり高額で思い切ったカスタムとなりますが、その分パワーアップの体感はかなりのもの!

また、街中で走行する際は、エンジンを高回転域まで回すことが少ないため、エンジンへの負担は小さく済みますが、サーキットなどのスポーツ走行を念頭に置いている方は、エンジンの高回転域を使いながら走行することになるので、ターボ化によりエンジンへの負担が増し、故障しやすくなってしまいます。

そのためスポーツ走行をする際は、強化クラッチを装着したり、水温・油温が上がりやすくなる事への対策に大容量ラジエーターやオイルクーラーの装着など、ターボ搭載により弱点化するところへの対策を行う必要も!

また、NAの時より速度域が上がることにより、ドライブシャフトやプロペラシャフトがパワーに耐え切れなくなって折れてしまったり、ブレーキのストッピングパワーが不足したりするため、スポーツ走行に合わせた駆動系や足回りの強化、セッティングも行なった方が無難でしょう。

まとめ

HKS GTスーパーチャージャー コンプリートキット / ©1996-2019,Amazon.com, Inc.

ターボやスーパーチャージャーが有るのと無いのでは、エンジン特性がかなり変わってきます。

とくにターボは、ある回転域から一気にパワーが出て、今までの愛車では感じたことのない加速感に感動することでしょう。

更なるスピードや乗りやすさを求める方は、思い切ってボルトオンターボで憧れのハイパワーを手にしてみるのはいかがでしょうか。

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