免許証がAT限定の方必見!MTへ限定解除する方法や費用、期間などをご紹介!ドライビングを楽しむのであればATも良いですが、もっと多彩な走行テクニックが必要となるMTも、最高に楽しい仕様です。
AT限定からMTへ!限定解除する方法とは
AT主流の今、あえてMTに乗るというのもカッコよくありませんか!?
クラッチ操作なしで変速できるセミオートマも楽しいのですが、クラッチ操作をしながらのシフトチェンジも面白く、ドライビングテクニックの幅も広がります。
AT限定で免許を取ってしまった!という方でも、AT限定条件を解除すればMT車を運転することが可能になります。
限定解除には、教習所に通う必要がありますが、お金をかけずに一発試験で取ってしまう方法もあります!
教習所入校前に行うことは
教習所に通いながら限定解除を行う場合、入学手続きの前に入校資格を満たしているかの審査が行われます。
これはAT限定・普通自動車免許を取得した時と同じ内容で、免許取得経験であれば、ほとんどが入校資格を満たしているはず。
それでも、入校前に教習所内で視力検査や聴力検査を行うため、運転に眼鏡や補聴器が必要な場合は必ず持参しましょう。
適正検査 | |||
---|---|---|---|
限定解除後に取得する免許 | 聴力 | 視力 | |
四輪車 | 普通自動車運転免許 | ・日常の会話を聴取できること ・10メートルの距離で90デシベルの警告器が聞こえること(補聴器装着可) |
・両目0.7以上 ・片目0.3以上 ・片眼が0.3未満の場合は他眼の視力が0.7以上で視野が左右150度以上 ・赤色、青色及び黄色の識別ができること |
準中型(5トン)限定自動車運転免許 | |||
中型(8トン)限定自動車運転免許 | |||
二輪車 | 小型限定普通二輪免許 | ||
普通自動二輪車運転免許 | |||
大型自動二輪車運転免許 |
教習所で学ぶ内容は
教習所で限定解除の講習を受ける場合は学科講習がなく、全過程がMT車を用いた技能講習になります。
技能講習で学ぶ内容は、MT車の運転に必要な『ギア&クラッチ操作』、『坂道発進』、『踏み切りでの停車と発進』、『S字走行』、『クランク』、『縦列駐車』、『方向転換』があげられます。
四輪車と二輪車では受講する講習数が異なりますが、中型や大型免許にはAT限定が設けられていないため、一般に取得された普通車/準中型5トン限定/中型8トン限定の限定解除であれば最短4時限。
詰め込むと3日程度で済ませることが可能ですが、教官の判断でさらに技術講習が必要とされた場合は、延長料金が発生します。
また、審査不合格時に補習授業かつ再審査の受験でも、同様に追加料金が必要です。
そして、最終の限定解除審査を受けて合格すれば、教習所から発行される『技能審査合格証明書』を免許センターに持参し、はれてMT乗車可能な免許を取得できるのです。
なお、合格証明書は審査合格日から3ヶ月間有効で、それを超えれば再び教習所で限定解除審査を受けなければなりません。
二輪車の場合は
二輪車は、小型限定二輪(~125cc)、普通自動二輪(126~400cc)、大型自動二輪(401cc~)にAT限定が設けられており、それぞれをMTに限定解除する場合は、それぞれ受講する講習数が異なります。
所持免許 | 限定解除後に取得する免許 | 時限数 |
---|---|---|
AT限定・小型限定二輪免許 | 小型限定二輪免許 | 4 |
AT限定・普通自動二輪免許 | 普通自動二輪免許 | 5 |
AT限定・大型自動二輪免許 | 大型自動二輪免許 | 8 |
いきなり本番で限定解除!一発試験とは
AT限定免許の限定を解除するもう一つの方法として、免許センターでの技能審査があります。
俗に『一発試験』と呼ばれるもので、自力でMTの操作を練習して試験に挑み、合格すればその日のうちに限定を解除することが可能です。
しかし、AT限定の方がMT車で公道を走るのは無免許なので違反となるため、練習する場所の確保が必要となります。
そういった方に車両とコースを提供してくれるのが、非公認自動車教習所(または届出教習所)です。
非公認自動車教習所とは、仮免許試験や卒業試験での技能検定試験が認められていない教習所。
そう言ってしまうと、なんだか怪しい感じもありますが、免許取り消しや免許失効1年以上の方が一発試験で再び免許を取得するための講習や、ペーパードライバーのための講習を行ってくれるところです。
教習所によって設備が異なりますが、教習車、コース、そして技能講習をしてくれる講師もおり、一回だけ練習するために利用することも可能。
もちろん、指定自動車教習所に行くより安価に抑えることができるため、一発試験の練習場所としては最適です。
また、指定自動車教習所でも練習のみを提供してくれる教習所もあるため、近くに練習だけ行える教習所がないか探してみるのも良いでしょう。
注意点として、練習を重ねるに従い料金が積み重なり、指定自動車教習所と同じぐらいの料金になる場合もあるため、運転に自信がない方は、教習所に通うことをおすすめします。
また、二輪車の限定解除試験の場合は、ヘルメット、グローブ、ブーツを持参しなくてはならず、服装は長袖長ズボンでなければなりません。
AT限定からMTへ!限定解除の費用は
教習所で限定解除を行う場合の費用は、普通車の5~7万円、普通二輪車で5~6万円、大型二輪車で6~8万円といったところです。
最短4時限の講習で不十分だった場合は追加講習として1時限につき5~6千円、技能検定で不合格になった場合では補習教習で5~6千円、再検定料として5~6千円かかります。
価格は都道府県や各教習所により異なり、技能講習は予約制のため、当日キャンセルした場合はキャンセル料が発生することにも注意しましょう!
一発試験の場合は、免許センターでの試験車両使用料で約1,500円と手数料で約1,400円が必要となり、各都道府県の免許センターによって価格に差が出ます。
さらに不合格で再び一発試験に挑戦する場合は、同様に試験車両使用料と手数料が必要です。
まとめ
免許証の限定解除をする場合、最初に免許を取得したときほど費用や期間は必要ではありません。
昼間働いている方でも、仕事の合間を縫って短期間で取得することも十分可能です。
もしMTに興味があれば、今回紹介した限定解除の方法をぜひ参考にしてみてください。
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