過去に名車は数多くあり、それらのCMには決まってキラーフレーズが入っており、話題になりました。今回は過去の懐かしい自動車CMの中から、独断と偏見で後世に伝えたいキラーフレーズを採用した自動車CMをご紹介します。

アナログ テレビ ブラウン管 懐かしい

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みんなもっとふざけろよ!

1990年に発売されたダイハツ ロッキーは、ラダーフレームと副変速機付きパートタイム4WDを採用した、1.6リッターの本格的コンパクトクロカンでした。

CMキャラクターは「イカ天」司会役で大人気だった相原勇さんで、彼女のキュートなキャラでCMの印象もポップで軽快な印象となっています。

道は星の数ほど

1984年に放映された「道は星の数ほどあります」のナレーションで始まる、2代目ミラージュのCM。

このCMに限っては、キラーフレーズやミラージュよりも、エリマキトカゲが後ろ足で立って走る様子が印象的です。

 

実際に、このCMがきっかけで日本は一大”エリマキトカゲブーム”が巻き起こり、テレビ番組やレコードなど多くのメディアで取り上げられる人気者となりました。

カッコインテグラ

クイントを初代とするインテグラは、2代目でサブネームとして使用され、3代目より車名となりました。

1989年に発売された3代目インテグラのCMキャラクターは、当時の人気映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで大ブレイクした、マイケル・J・フォックス氏で、同映画の主題歌を務めたヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの『パワー・オフ・ラブ』を挿入するなど、マイケル人気にあやかった内容で話題に!

キラーフレーズは、「カッコインテグラ」の他にも「気持ちインテグラ」もあり、ハリウッド俳優と親父ギャグのギャップが、30年が経過した今でも印象的です。

ケンとメリーのスカイライン

歴代スカイラインの中で最大のヒット作となったのが、4代目スカイライン(通称ケンメリ)です。

3代目ハコスカ後期から販売施策としてデートカー路線を打ち出し、4代目ではさらに発展させて、CMキャラクターにケンとメリーの恋人カップルを起用します。

なお、ケンとメリーはそれぞれ4人おり、3代目ケンが若き日のマイケル富岡氏であることは、有名です。

そのとき、精悍。

マークII 3兄弟のフォロワー車となった7代目スカイラインは、熱狂的なスカGファンから叩かれて販売台数が伸び悩みました。

そこでテコ入れとして、開発当初予定がなかった2ドアクーペを開発。

2ドアクーペは4DHTとほぼ同じ寸法でしたが、随所にコンパクトに見えるデザインを施し、スカGファンに歓迎されました。

2ドアクーペCMのキャッチコピー「そのとき、精悍。」とともに、CMキャラクターに岩城滉一氏、BGMにロックアレンジの「エリーゼのために」が採用され、ハードボイルドでスパルタンな2ドアクーペのイメージを表現しています。

サル、サル、サル―!

1990年頃はステーションワゴンがブームでしたが、日産からアベニールが発売されるも人気は今ひとつでした。

そこでビッグマイナーチェンジを行い、営業上の車名を「アベニール サリュー」に変更し、CMキャラには若手女優の松嶋菜々子さんを起用。

ニホンザルと混浴という自動車CMとしては異例な演出と、「サリュー」にも「サル」にも聞こえるキラーフレーズ「サル」の連呼で、アベニールが生まれ変わったことをアピールしていました。

21世紀に間に合いました。

1997年に販売を開始した初代トヨタ プリウスは、世界初の量産型ハイブリッド車で、まさに鉄腕アトムのように近未来の世界から来たかのような存在でした。

街の遊撃手

1985年に発売されたFFジェミニは、117クーペ以来17年ぶりにいすゞが独自開発した車両です。

FFジェミニの欧州コンパクト車的な扱いやすさを端的にアピールしたのが、並走する2台がアクロバティックな走行でヨーロッパの街を駆け抜けるCMでした。

撮影にはワイヤーなどのギミックは未使用で、実際にアクロバティックに走行させたそうです。

いつかは、クラウン

1980年代の会社は、プライベートの自家用車にもヒエラルキーを求め、社長がクラウンに乗るなら、部長はマークII、課長はコロナのような暗黙の了解がありました。

そのため、クラウンの所有は、人生の成功者であることを示していたのです。

そんな風潮を「いつかは、クラウン」と表現し、CMで使い始めたのが7代目S12型クラウンでした。

まとめ

1970~1980年代の日本は、モータリゼーションの真っただ中。

バブルを目前に控えた好景気で、年間に普通自動車が500万台近く販売された時代でした。

そのため、CMの演出やキャッチコピーに、当時の自動車業界の勢いが感じられます。

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