車の試乗に、皆さんはどんなイメージを持っていますか?「規定コースを数分間、営業さんを隣にのせて走る」など、少し不自由なイメージがあるかと思います。しかし、実は一部販売店には「試乗モニター」という制度があり、長期間の貸出を実施していることもあるのです。
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試乗モニターをする意味は?
車は安くても数百万円はする、高価な商品です。
レンタカーでも、1日あたり10,000円ほどかかってしまいます。
しかし、ディーラーが提供する「試乗モニター」は、レンタカーに比べても遥かに格安、若しくは無料で提供されているのです。
一見、ディーラー側には損しかないこの取り組みですが、実はしっかりとユーザーにブランドのファンになってもらえるよう、各社様々なカリキュラムが考えられています。
それでは、身近なクルマからスーパースポーツまで、様々な試乗モニターをご紹介します。
関西マツダ SKYACTIVE搭載車種平日1日体感モニター
関西マツダでは、今やマツダの看板技術となっている、SKYACTIVE搭載車種(デミオ、CX-3、アクセラ、アテンザ、CX-5)を平日10:30~18:00の間試乗できるサービスが用意されています。
こちらは平日だけとはいえ、ルートの固定もないので、かなり自由度の高いモニターと言えるでしょう。
そして、ユーザーの声を販売現場に落とし込むために、試乗後にアンケートを行っています。
既に1万7000名のユーザーがモニター済という人気ぶりで、公式サイトには体験者の様々な声を掲載。
車種も身近なラインナップが揃っているので、購入を検討中であれば、かなり参考になることは間違いありません。
コンパクトカーからSUVまで、多くの人から支持を受けているマツダの最新車種を、これを機に乗ってみてはいかがでしょうか?
(公式リンクはこちら)
ボルボ 全車種一泊二日モニターキャンペーン
ボルボでも、試乗モニターを実施しています。
こちらは毎週抽選が行われ、合計2500名のユーザーが当選する仕組みになっています。(期間限定:2019年度末まで)
注目すべきはボルボの乗り心地を体感できるだけでなく、一泊二日の長期間試乗ができること。
ボルボのブランドイメージは、圧倒的な安全へのこだわりで、40年間の「安全」についての研究論文を公式サイトで公開しているほどです。(こちらに記載されています。)
その安全性をアピールするには、たかだか数分~半日の体験では不十分と言えるでしょう。
そのため、長距離運転の疲労、慣れからくる油断、いざという時にドライバーを守れるクルマだと理解してもらうためにも、長期間の貸出を行っているのです。
ラインナップには2018-2019年度カーオブザイヤー受賞のXC-40もあり、是非体感してみることをオススメします。
日産 リーフ一泊二日試乗モニターキャンペーン
EV車の中でも、特に人気が高い日産リーフ。
ガソリン車に慣れきった日本のドライバーが、未来を体感するチャンスです。
なんとこちらは応募者全員が体験できる、太っ腹な試乗モニターなので、貴重なEVモデルに乗れるチャンスです!
こちらは、数ある試乗モニターの中でも破格のサービスとなっていますが、それはなぜなのでしょうか?
それは、充電行為も含めた「EVと過ごす体験」を、広める狙いがあるからです。
旅の途中で高速道路を利用すると、PAで充電する機会があるかと思います。
夏場であれば約20分で急速充電が完了するので、そのお手軽さに驚くことでしょう。
かくいう筆者も初めて利用した時は、その利便性に驚きました。
電気自動車特有の運転フィーリングを味わうだけでなく、充電という不安要素を体験する目的も入っているからこそ、長期間での貸出が可能となっているわけです。
マクラーレン 570Sスパイダーと過ごす、一泊二日のスーパーカーツアー
最後にご紹介するのは、何とあのマクラーレン570Sスパイダーの試乗モニターです。
(こちらは2019/8現在終了済のイベントですが、過去にはマセラティ等他ブランドでも実施経歴もあるので今後もスーパーカーの試乗モニター開催の可能性はあります)
こちらは宿泊付の旅行ツアー型モニターとなっており、クルマの豪華さに見合う贅沢な宿泊施設が手配されます。
出発地によってホテル、旅館のどちらかが手配されますが、いずれも露天風呂つき部屋若しくはスイートルームといったレベルで、ハンドルを握ってから布団で目を閉じる瞬間まで、すべてがまさにプレミアム。
流石にこのレベルでは厳正な抽選と高価な参加費が必要となりますが、参加費以上のグレードで宿泊が可能と謳っているだけのことはあり、お得なツアーであることは間違いないようです。
まとめ
クルマは乗ってみなければわからない、感性に訴える高い買い物です。
本来なら長期の試乗モニターを通して、この子が好きになれるか?相性の合うパートナーだろうか?ゆっくり検討する時間があってしかるべきもの。
BMW、トヨタなど、今回紹介したブランド以外にも長期モニターのキャンペーンは度々実施されています。
皆さんも気になる車種があれば、チェックしてみてくださいね。
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