クルマ好きの皆さんなら「1枚くらいは綺麗な愛車の写真が欲しいな」なんて思ったことありませんか?実際に一眼レフカメラなどをお持ちで「ドライブがてらに撮影も楽しんでいるよー」という方も多いか思います。中には、いいカメラ欲しいけど高価でなかなか手が出ないという人もいるでしょう。確かにレンズの良し悪しで写りの良さも決まりますが、お金をかけずともいい写真を撮ることは可能です!今回は、『スマホでも愛車をキレイにカッコよく撮影できる方法』やお役立ち編集アプリをご紹介します!
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スマホのカメラも実は優秀
スマートフォンを選ぶ時、皆さんは何を判断材料にして購入していますか?
バッテリーの容量?それともストレージの容量?
画面の解像度という方もいるでしょう。
これらと同様に、スマートフォン選びのベンチマークとして比較されがちなのが『カメラの画素数』です。
ひと昔前まで激化していた画素数競争も今では落ち着き、平均的に1200万画素は当たり前の世界に突入しています。
もはや一眼レフカメラにも匹敵する画素数を持つスマートフォンですが、近年では『f値』や『連写枚数』、『ズーム率』と言ったデジタルカメラとしても本格的な性能面で各社、差別化を図っている状況です。
このように実はスマホのカメラも今やかなり本格的なスペックになりつつあります。
それにどんなに良いカメラを持っていても、使いこなせられなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
まずはスマホのカメラで写真の腕を磨いてみるのもアリなのではないでしょうか!
ということで今回はスマホでも愛車をキレイに撮れる方法についてご紹介していきます。
コツ1:構図にこだわれ!
皆さんは普段、写真を撮る際に心がけていることって何かありますか?
写真1枚の構図に今よりもっとこだわるだけで、写真の見栄えは全然変わります!
ここではどんなポイントに気を使って写真を撮るのか、またどのように画面に違いが出てくるのかをいくつかの例と共に紹介します。
画面内の要素はなるべく削ろう
一見同じような2枚ですが、よくみると上の構図だと、後ろに別のクルマが写り込んでしまっています。
少し角度を変えて、他のクルマが映らないように撮影したのが下の写真になります。
ここで1番念頭に置きたいのは、その1枚で何を伝えたいか?ということ。
R33スカイラインGT-Rのカッコ良さを伝える上で、他の車は必要ありませんよね?
要するに「伝えたい情報の妨げになる要素は画面内から極力削りましょう」ということなのです。
陰影にこだわろう
クルマのように素材が金属の被写体の場合は、陰影にもこだわることでより印象深い写真になります。
同じような構図、角度でも画面の陰影を意識するだけで写真の印象がガラッと変わるのが分かると思います。
また、暗い部分をあえて暗くすることで、シートレールの文字が隠れて、不必要な文字要素を削っています。
この画面で強調したいのは『M3』の文字だけなので、ブラックアウトさせることで上記の『画面内の要素をなるべく削る』に近い効果となっています。
ハンドル切っちゃう?
クルマ好きならド定番と言えるシチサン(横7:前3)の角度での構図と同じくらい定番なのがハンドルを切った状態での撮影。
特に真正面方向からしか撮影出来ない場合などは、ホイールとタイヤを見せることで画面に横方向への厚みが生まれ、立体感と奥行きを演出できるので、オススメです。
TIPS:要素を削る小ワザ
多くのカスタムカーやオーナーさんが集まるイベントでの撮影だと、どうしてもスペースの都合上お隣のクルマが映ったり、他の人がハケるのを待てるような状況じゃなかったりします。
そんな時はシャッター速度を下げて、写り込んでしまう人をボカすのもひとつの方法です。
特に車両にあまり動きの無い置き系イベントでは、画面に動きも生まれるので面白い1枚になります。
コツ2:押してダメなら引いてみろ!
あれやこれやと構図にこだわって写真を撮っていると、段々とファインダー越しの世界に没頭しがちになってしまいます。
「もうちょっと寄ってみたい」「ズームしてみたけど思った画にならなかった」なんていう経験をしたこと、ありませんか?
そんな時はあえて、逆の視点から構図を狙ってみるのもひとつの手です。
とあるプロのカメラマンさんも「ズームしたくなったら引け、引きたくなったら寄れ」という言葉を残しているほど大切なことです。
上の写真のように、2台並べて写真を撮る場合は、通常はある程度クルマに近づいて写真を撮るかと思います。
2台の特徴がよく捉えられ、無骨な雰囲気も出ていて悪くはありませんが……
あえて、遠くからズームして撮影することで画面がカラフルになり、ご覧のように映える場合もあるのです。
近年ではスマートフォン用の望遠レンズなども販売されていますから、これらを活用しつつ、寄りたくなったら、一度引いてみましょう。
逆に引きたくなったら寄ってみるというのも、もちろんアリです。
派手なエアロで全身武装したコチラのプリウス。
色々とカスタムされていて目移りしてしまいますが……
中でも撮影者が1番目を奪われたボンネットだけをあえて切り取ってみました。
たった1枚のボンネットですが、ここだけに注目すると、同じ赤色でも様々な表情を見せてくれているのがよく分かります。
また、このようなイベント会場などでは人も多いため、車両全体を写そうとするのではなく、車両の特徴的な一部分にズームすることで余計な映り込みが防げたりもします。
コツ3:スマホを最大限駆使してみろ!
さて、ここまでアングルや光の陰影にこだわったアナタにとって、さらなる悩みのタネとなるのは画面の表現方法でしょう。
機材の使い方を知ることで、写真の表現の幅はグンと広がります。
最後に、光の使い方や新しいアングルを見つける為に必要となってくる、シャッター速度やレンズの種類について少しカジってみましょう。
長時間露光ができる、そうiPhoneならね
iPhoneやiPadではiOS11以降から『Live Photo』という機能が追加されました。
これによって、長時間露光(=シャッター速度を下げる)撮影が容易に出来るようになったのです。
まず、画面上部のLiveボタンを有効にします。
その上でいつも通り撮影をすると、シャッターを切った前後の1.5秒ずつ、合計3秒間を自動的に撮影してくれます。
Live Photoで撮影した画像を、iOS内臓の『写真』アプリから開き、現れる『エフェクト』の項目から1番右側にある『長時間露光』を選択します。
これだけで、本格的な一眼レフカメラのようにシャッター速度を下げたような写真を撮影することが可能となるのです。
突然ですが、皆さんは子供の頃に『影おくり』という遊びをしたことはありませんか?
地面に映った自分の影を長い時間見つめて、一気に空などに視線を移すと残像現象で大きな影が見えるというものですが、カメラのシャッター速度を遅らせるということは、原理的にはこの影おくりと同じなのです。
少しの手ブレも許されないので、このような写真を撮影する場合には三脚や、確実に固定できるアングルから撮影すると良いでしょう。
また光量が足りず、画面が暗くなってしまいがちな夜間での撮影にも向いているので、花火や星空を撮影する場合にも有効なテクニックです!
魚眼レンズを買ってみる
広角アングルでの撮影を可能とする、いわゆる『魚眼レンズ』。
皆さんもその名前を耳にしたことがあるのではないでしょうか?
スマートフォン用にクリップタイプの広角レンズが発売されており、挟み込むだけでお手軽にカッコいいアングルの写真が撮れちゃったり出来るのです。
広角レンズは人間の視野角以上の範囲を写し出せることが最大の特徴です。
肉眼で見た時よりも近くにある被写体は大きく、遠くにあるものがより小さく見える効果があります。
また焦点距離が短くなるレンズもあり、さらに接写したい時に活躍するレンズなのです。
まとめ
スマートフォンのカメラでも綺麗に愛車を撮影するテクニックをご紹介していきました!
スマートフォンでの撮影の最大のメリットとして「その場で画像の加工編集も出来ちゃう」という点もあります。
東京都杉並区のホンダ系ブランド『SPOON(スプーン)』で有名なショップ『TYPEONE(タイプワン)』では、なんと無料のカメラアプリ『TYPEONE Camera』をリリースしています。
このアプリを通して写真を撮ると、自動でナンバープレートを消したり、好きな場所にスタンプを押せるアプリになります。
そんなスマートフォンでの撮影ですが、どうしても一眼レフに比べて動きのある被写体に弱いので、サーキットでの走行の撮影などには向いていません。
愛車がカッコよく走っている姿を撮りたい人は、一眼レフカメラを購入してみましょう。
その際の撮影方法などは、また別の機会にご紹介します!
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