購入から約1年待ってやっと納車された新型JB64ジムニー。ものすごく楽しみにしていたけど、走りがちょっともっさりとしていて、残念な思いをしているオーナーもいるのではないでしょうか?そんな悩みに応えてくれるのが津田レーシングです。今回紹介するのは、走りを軽快にする吸排気系チューニングパーツ。オリジナルで開発されたパーツには、「お父さんのお小遣い」で買える価格設定でありながらも、十二分に効果を感じられるポテンシャルを秘めています。

Photo  / Text:Tomoaki ISHIGAMI

 

 

エアクリーナーひとつにも津田レーシングのノウハウが凝縮

〇JB64W レーシングサクションキット人間に例えると、心臓に当たるのがエンジンです。
エンジン内部では空気に燃料が噴射され、そこに点火することでピストンを動かし、動力を生み出しています。
その空気の量を効率的に増やしてくれるのが「レーシングサクションキット」です。
トラスト社との共同開発で生まれたサクションパイプは、60φの太さが採用されました。
パイプを長くすることでトルクを増大させつつ、パイプにテーパーをつけて絞ることで、流速を速める効果を持たせています。
また、純正エアクリーナーBOXを撤去してオープンタイプのトラスト製エアクリーナーに交換されているので、吸気効率は大きく向上。
エアクリーナーの位置が右奥に設定されているのもポイントです。
なぜなら、左側に設置するとエキマニの熱を吸ってしまうデメリットが生じます。
レーシングサクションひとつを取っても、こうしたツボを押さえた開発を行っているのが津田レーシングなのです。

ボルトオン・インタークーラーで容量&冷却効率をアップ

ターボ車のパワーアップに欠かせないのが、インタークーラーです。
タービンにより圧縮された空気は熱を持ちますが、その熱を取り、密度の濃い空気をシリンダーに送るために欠かせないパーツ。
津田レーシングのインタークーラーは、自社工場で製造する完全オリジナル商品で、純正インタークーラーとボルトオンで交換できることが特徴です。
純正の導風板もそのまま使用できるほか、バンパーのカットなども必要ありません。
それでいて容量は純正比で約1.5倍を実現。
さらに、インタークーラー前側のコアを三角型にすることで、冷却効率が高められています。

圧力損失を防ぎ確実にパワーをエンジンへと届ける

タービンで圧縮された空気を、インタークーラーへと運ぶのがターボパイプです。
純正のターボパイプを触ると、グニャグニャであることが分かります。
しかも歴代ジムニー史上最長のゴムはブーストがかかるとパイプが膨張し、圧力損失を起こす危険性を持っており、結果としてタービンの性能を生かしきれないという現象が起こります。
そのホースが膨張しないように、アルミで作られたのがターボパイプです。
パイプは容量アップのために、50φに拡大。
パイプエンドには抜け防止加工が施されているほか、冷却効率もアップしています。

ブローオフバルブでアクセル踏みなおしの立ち上がりアップ

タービンで圧縮された空気は、インタークーラーで冷却されてからシリンダー内に送られます。
そのコントロールをするのが、スロットルバルブです。
スロットルバルブが開いている(アクセルを踏んでいる)ときは良いのですが、アクセルを戻すとスロットルバルブが閉じ、タービンからスロットルバルブ間の圧力は非常に高くなります。
その余分な圧力を逃がしてタービンを保護するパーツが、ブローオフバルブです。
純正でもブローオフバルブは付いていますが、純正品ではフルブースト時に空気が逃げてしまい、パワーロスとなってしまいます。
そこで、より高精度にその圧力をコントロールするために津田レーシングが採用したのがトラストのブローオフバルブFVでした。
もちろんこのバルブを装着するターボパイプもアルミで製作されているほか、シリコンホースの抜け防止機構も採用されています。
さらに、バルブからサクションパイプに空気を戻す配管もセットになっており、車検にも対応している点もポイントです。

R06Aの性能を引き出すマフラーでトルクとパワーをアップ

シリンダー内で燃焼した排気ガスを車外へと放出するのが、ハイパーマフラーです。
このマフラーも、津田レーシングでオリジナル開発されたもの。
特長はセンターとリアのパイプ径を適正化し、R06Aエンジンの性能を引き出していること。
また、純正マフラー、特にセンターパイプは省燃費性能を考えて太くなっています。
ここを太くすることで、排気効率を上げているのですが、太くしすぎてもトルクがなくなって乗りにくくなる事も。
そのバランスを考え、津田レーシングではセンターパイプに42.7φを採用しています。
またリアピースを50φとすることで排気の流速が上がり、パワーも出るようになりました。
これにより、発進や低速時にはトルクフルに、高速域ではパワーあふれる走りを実現しています。
さらにサイレンサーの内部をステンレススチールウールと高品質ガラスウールの2重構造にすることで、耐久性もアップ。
音量は車検対応としながらも、音質は低音が効いたまるで欧州車のようなサウンドを楽しめます。

津田レーシングパーツとも相性バツグンの次世代のブーストアップコントローラー

ターボ車のパワーアップは吸排気の効率化とブーストアップが確実かつ効果の高い方法です。
前者の吸排気に関しては津田レーシング製のパーツで行うことができます。
他方、ブーストアップに関して津田レーシングでおススメしているのがHKSのパワーエディターです。これは装着するだけでブーストアップが安全に行えるコンピューターを使用したブーストアップシステムです。
パワーエディターの汎用品の場合、純正配線をカットしてから配線をつないだり、クルマに合わせて燃調マップをインストールしないと使用できないなどハードルが高いのが難点です。
しかしHKSからリリースされているJB64W用の専用キットは配線キットも付属しているので取り付けはカプラーオンで取り付けが可能なのです。
さらに専用の燃調マップもインストールされているので、取り付けるだけでブーストアップが可能となる、まさに新時代のジムニーに対応した次世代のブーストアップコントローラーなのです。その効果は純正値が0.7kgf/cm2のところ 0.83kgf/cm2にブーストアップ。
結果MT車で10.5PS、1.1kw/Nmのパワー・トルクアップを実現しています。
またパワーアップが難しいAT車でも、8.8PS、1kw/Nmのパワー/トルクアップを実現(数値はいずれもHKS公称値)。
さらに無料で配布されているソフトウエアにより、オリジナルの燃調マップを作ることも可能です。このパワーエディターと津田レーシング製パーツの相性がバツグンで、パワーエディターの性能をさらに高めることができるのです。
逆説的にいうと津田レーシング製パーツの性能をさらに引き出すのがパワーエディターとも言えるでしょう。
これは決して偶然ではなく、津田レーシングが正しいチューニングのノウハウを用いてパーツ開発をしているからこそです。ところで、従来「ブーストアップ」というとエンジンブローなどのリスクは当然という考えがありました。
しかしこの方法ではタービンは純正を用いつつ吸排気を効率化しているだけです。
またHKSのマップも純正タービンを考えてセッティングしているのでエンジントラブルを引き起こさないことも大きなポイントです。安全かつ確実に、さらにボルト&カプラーオンでパワーアップを行える、JB64Wのマストチューニングといえるでしょう。

高いノウハウをDIYでもインストールできる!

津田レーシングの高いノウハウを惜しみなく注ぎ込んで作られた、珠玉のパーツ。
実はこれらのパーツは全て、無加工で純正パーツと交換可能です。
また基本的な工具さえあれば、DIYで交換できるのもユーザーには嬉しすぎるポイント!
全てを一気に交換するのもいいですが、毎月のお小遣いでゆっくりとカスタムを楽しむのもおススメです。

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