モータースポーツには、多くのカテゴリーが存在します。その中で、レーシングドライバー育成に役立つ重要なカテゴリーが、”ミドルフォーミュラ”で、日本だけでなく世界中から注目されています。なかでも、日本のミドルフォーミュラで中軸を担う「スーパーフォーミュラ・ライツ」は、「全日本F3選手権」から歴史を引き継いだカテゴリー。元F1ドライバーの息子も参戦するスーパーフォーミュラ・ライツとは、いったいどのようなレースなのでしょうか。

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スーパーフォーミュラ・ライツとは

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スーパーフォーミュラ・ライツこと「全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権」は、2020年に開始されたフォーミュラカーによるレースです。

”ミドルフォーミュラ”に分類され、F1(フォーミュラ1)を目指す若者やレースを純粋に楽しみたい”ジェントルマン”と呼ばれる幅広い年齢層のドライバーが参戦し、しのぎを削っています。

1979年に前身の「全日本F3選手権」が発足。2000ccのガソリンエンジンをベースに、市販車とほぼ変わらないサイズ感の1シーターフォーミュラカーでの、激しいバトルがシーズンを通しておこなわれるカテゴリ。

約40年もの長きにわたって行われてきた全日本F3選手権がリニューアルされ、新たなカテゴリーとして誕生しました。

スーパーフォーミュラ・ライツの魅力とは

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日本での、ミドルフォーミュラカテゴリーの中軸となっているスーパーフォーミュラ・ライツの魅力とは、いったいどこにあるのでしょうか。

1回の大会で複数レースがおこなわれる

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スーパーフォーミュラ・ライツの魅力のひとつに、”複数のレース開催”があります。

日本のトップカテゴリーである「スーパーフォーミュラ」の併催レースとして開催され、レースウィークは2日間。2回および3回のレースがおこなわれます。

1回のレースで走行距離は、最短65kmから最長100km程度。例えばスーパーフォーミュラ・ライツが開催される会場の一つ、鈴鹿サーキット(三重県)では、およそ10周から20周程度の周回数で争われます。

3回のレースがおこなわれるラウンドでは、走行距離200km以上を超える戦いが繰り広げられるのです。

安全が重視された最新マシンを採用

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スーパーフォーミュラ・ライツでは、現代のモータースポーツの安全基準に配慮した最新マシンが採用されています。

「ダラーラ320」と呼ばれるシャシーに、2000cc自然吸気NAエンジンを組み合わせたマシンは、200km/h後半まで伸びるトップスピードと、優れた空力性能によるコーナリングの速さが強みです。

加えて、ドライバーが着座するモノコックを保護するためのパーツである「ヘイロー」も採用されており、万が一のクラッシュやアクシデントにも対応できる作りとなっています。

歴代参戦ドライバーには元F1ドライバーも!

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スーパーフォーミュラ・ライツは、前身となる全日本F3も含めると実に40年以上の歴史を持ちます。

40年もの歴史の間で、数多くのドライバーたちがチャンピオン獲得に挑戦し、上位カテゴリーにステップアップするための足掛かりをつくっていきました。

元F1ドライバーの鈴木 亜久里氏や高木 虎之介氏、現在スーパーGTやスーパーフォーミュラで活躍する平川 亮選手、山下 健太選手、坪井 翔選手らも、全日本F3時代にシリーズチャンピオンを獲得し、上位カテゴリーへステップアップしています。

若手ドライバーたちが”真のプロ”に成長すべく激しい戦いを見せてくれるレースカテゴリーが、スーパーフォーミュラ・ライツなのです。

注目のスーパーフォーミュラ・ライツ参戦ドライバーたち

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それでは、スーパーフォーミュラ・ライツ参戦ドライバーたちをご紹介しましょう。

2021年シーズンは、元F1ドライバーの息子もスーパーフォーミュラ・ライツにチャレンジしています。

名取 鉄平選手(B-MAX RACING TEAM)

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名取 鉄平選手は、2017年にSRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ)を主席で卒業。

FIA-F4 JAPAN CHAMPIONSHIPやFIA-F3選手権にも参戦した経験を持つ、若手ドライバーです。

2020年に、日本に帰国したのちTODA RACINGよりスーパーフォーミュラ・ライツに参戦し、シリーズ4位を獲得。

2021年より、B-MAX RACING TEAMに加入し、開幕戦富士で初勝利を挙げてチャンピオン候補に名乗りを上げています。

2021年はスーパーGT・GT300クラスでもホンダ・NSX-GT3を操り、フォーミュラカーだけでなくツーリングカーレースでも活路を見いだしつつある選手です。

ジュリアーノ・アレジ選手(TOM’S)

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ジュリアーノ・アレジ選手は、フェラーリやベネトン、ジョーダンなどF1ドライバーとして活躍したジャン・アレジ氏を父に持つ、フランス国籍のレーシングドライバーです。

フランスF4選手権でキャリアを始めたのち、GP3シリーズ(現・FIA-F3選手権)を経てFIA-F2選手権へステップアップ。2021年より、新天地を日本に求めてスーパーフォーミュラ・ライツの名門、TOM’Sより参戦を開始しました。

開幕戦より表彰台に上り続けており、あとは優勝を掴むのみ!2021年はスーパーフォーミュラ・ライツ以外にも、スーパーフォーミュラやスーパーGT、スーパー耐久にスポット参戦しています。

スーパーフォーミュラでは同じくTOM’Sより、元F1ドライバーの中嶋 一貴選手の代役として参戦。第3戦オートポリスでは雨の中、初優勝を挙げました。

日本での活躍が期待されるドライバーです。

三宅 淳詞選手(ルーニースポーツ)

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三宅 淳詞選手は、2019年FIA-F4 JAPAN CHAMPIONSHIPでシリーズ2位に輝き、スーパーGT GT300クラスでもレクサス RC-F GT3やトヨタ GRスープラを駆り、速さを魅せているドライバーです。

2021年より、ルーニースポーツよりスーパーフォーミュラ・ライツにも参戦を開始。第3戦富士では、雨のレースで予選4番手から初勝利を獲得するなど、勢いに乗る若手ドライバーの1人です。

佐藤 蓮選手(TODA RACING)

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佐藤 蓮選手は、2019年にFIA-F4 JAPAN CHAMPIONSHIPチャンピオン、2020年にはフランスF4選手権でシリーズ2位を獲得した実績を持つ若手ドライバー。

2021年は日本に帰国し、スーパーフォーミュラ・ライツへ参戦しています。

スーパーフォーミュラやスーパーGTに名ドライバーを送り出している強豪チーム、TODA RACINGより参戦。

第2戦富士ではシーズン早々に初勝利を挙げるなど、非凡な才能を発揮するドライバーです。

スーパーフォーミュラ・ライツと並行し、スーパーGT GT300クラスにもホンダ NSX GT3を駆り、参戦しています。

まとめ

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トップクラスのレーシングドライバー育成に、長い間貢献し続けてきた全日本F3の歴史を引き継いだ、スーパーフォーミュラ・ライツ。

スーパーフォーミュラやスーパーGT、更には海外カテゴリーへのステップアップを目指して、毎レース熱いバトルが繰り広げられています。

スーパーフォーミュラのサポートレースとして併催されているので、サーキットへ足を運んだ際には、是非若手ドライバーたちの活躍をチェックしてください!