鈴鹿サーキットで行われた2016スーパーフォーミュラ最終戦「第15回JAFグランプリ」。そこで注目を集めた1台のクルマがありました。それは「セーフティカー」。もちろん、各サーキットにも登場しレース進行には欠かせない1台ですが、今回鈴鹿サーキットに配属されたのは「新型NSX」なのです。2日間とも注目を集めまくったクルマでした。
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そもそも、セーフティカーとは?
ここで、改めてですが…セーフティカー(SC)とは何なのか?
レース中にアクシデントや天候不良など、安全なレース続行が困難になった場合に登場します。コース全域で黄旗が出され追い越し禁止。セーフティカーはトップ車両の前に入り、隊列を先導。こうすることでペースをコントロールして、安全な状態でコースをクリアな状態に戻す、もしくは天候回復を待ちます。
昔は赤旗を出してレースを中断していましたが、今ではセーフティカーの運用がメインとなっていますね。
またレース開始5分前にコースの最終チェックを行う際も、セーフティカーが担当します。この時にコースサイドにいればカッコいいセーフティカーの走りが見られるのです。
新型NSXのセーフティカー、実は市販車と同スペック
注目の新型NSXセーフティカー。専用ライトなどがついていることからみて、「専用にチューニングされているのか?」と感じる方もいると思いますが、この新型NSXは基本的に市販車と同じとのこと。
SC用のライトを操作するスイッチが車内に追加されている程度。それ以外は内装も市販車と全く変わらないのだそうです。
高性能なスーパーカーとはいえ、レーシングカーの先頭に立って走行するので、何かしらのチューニングなどはされているのかと思いきや…意外でしたね。
やっぱり、写真撮りたくなっちゃう魅力的な1台、ピットウォークでもグリッドでも大人気!
今回がお披露目ということでもあったので、とにかく関係者やファンも興味津々。スーパーフォーミュラのグリッドウォークではあっという間に囲まれてしまって、もうこんな感じ(苦笑)
ピットウォークでも、同じような感じで多くのファンに囲まれていました。それだけ注目度が高かったです。
8月の国内発表以降、鈴鹿サーキットでも展示されることがありましたが、セーフティカーとなると話は別?やっぱりライトがついて「SAFETY CAR」と書かれているだけで、カッコよさが変わりますよね。
早速スーパーフォーミュラで2回出動!
そして、注目のスーパーフォーミュラ決勝レース。そのRace2で早くも登場の機会がありました。
レース後半にコース上でアクシデントが発生。そのマシン回収のため、なんと2回も登場。SFマシンを先導しました。普通、セーフティカー先導シーンなどは注目を集める機会は少ないのですが、今回ばかりは新型NSXの初仕事ということで、熱心に撮影されたフォトグラファーの方も多かったようです。
F1はスーパーGTでは、登場しない!?
来年以降も安全なレース運営のために活躍が期待される新型NSXセーフティカー。しかし、鈴鹿サーキットで行われるレースの内、例外的に登場しないものがあります。
それがF1とスーパーGT。両方ともオーガナイザー側がそのシリーズ専用のセーフティカーを持ち込むため、その車両が使われます。
ちなみにF1はメルセデスAMG GT-Sを使用。スーパーGTではレクサスRC Fが採用されています。
各サーキットにセーフティカーは存在するのですが、こうしてシリーズ専用で用意しているものもあります。
では、新型NSXはどのレースで登場するのか?
今回のスーパーフォーミュラや全日本F3、2輪では全日本ロードレース選手権や鈴鹿8耐でも登場するはずです。
まとめ
鈴鹿サーキットでは、初代NSXが登場した時もオフィシャルカーとして採用して、なぜかF1マシンと同じくらいに、NSXオフィシャルカーが走る瞬間を注目していた人が本当に多かったです。
それから20年以上経ち、市販車のフルモデルチェンジに合わせて、またNSXがセーフティカーとして鈴鹿に帰ってきました。
もし鈴鹿サーキットに行く機会があれば、ぜひチェックしてみてください!
カッコイイですよ!
次のページでは、新型NSXセーフティカーの簡単なフォトギャラリーをまとめましたので、ぜひご覧ください!