F1メキシコGPから1週空けて、F1サーカスはついにブラジルへと移動しました。シーズン終盤に組み込まれているため、これまでも多くのドラマを生み出して来たブラジル、アウトドモーロ・ホセ・カルロス・パーチェ。今シーズンもポイントリーダーのニコ・ロズベルグ選手が逃げ切ってチャンピオンを獲得するのか、それともチームメイトであり最大のライバルであるルイス・ハミルトン選手が怒涛の追い上げでロズベルグ選手を追い詰めるのか!?非常に興味深いレースとなりそうです!そんな、熱くて暑い!ブラジルが今回のF1旅行の目的地!!それでは皆さん、準備はいいですか?Motorz的F1旅行、ブラジルに向けて出発です!!
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ついにラスト2戦!!F1ブラジルGPの見どころは?
皆さんは「ブラジル」と聞いて、真っ先に何を思い浮かべますか?
夏に開催されたリオ五輪が記憶に新しいとは思いますが、やはりMotorz読者の皆さんであれば「アイルトン・セナの故郷!」と答える方が圧倒的に多いことでしょう。
ブラジル、正式国名ブラジル連邦共和国は、南アメリカに位置する連邦共和制国家で、首都はブラジリア、最大の都市はサンパウロです。
植民地としていたポルトガルから独立したため公用語はポルトガル語。
3つのタイムゾーンがあり、それぞれ日本との時差は日本マイナス11時間、12時間、13時間です。
サマータイムを適応している地域とそうでない地域があり、ブラジルは南半球なのでつい最近サマータイム期間に入りました。
サーキットがあるサンパウロはサマータイム適応地域で、期間中は日本マイナス11時間となります。
実はサマータイム期間中は、サマータイム制度を適応する地域とそうでない地域がある関係でタイムゾーンも4つに増えるようで、少し複雑です。
訪れる場所により時間が変わるので、サンパウロ以外の都市にも行かれる方は、しっかり確認してから向かって下さいね!
さて、F1ブラジルGPが開催されるアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス・サーキット)は、地元出身のF1ドライバーのホセ・カルロス・パーチェの名前を冠したサーキットです。
全長4.309㎞、15のコーナーから成っており、F1カレンダーの中では珍しい反時計回りのコースが特徴的。
比較的アップダウンも激しく、路面もパンピー。
局地的に変わりやすい天候によりドラマも生まれやすく、これまでも多くのドライバーがこの地でワールドチャンピオンの栄冠を手にしています。
今年もこの場所でチャンピオン決定となるか?!
大注目の一戦です!!
日本からのトータル所要時間は24時間超え!!アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェへのアクセス
皆さんもある程度の覚悟はされているかと思いますが、「日本の裏側」とも言われているブラジルですので、行くのはやはり丸一日がかりとなります!
2016年11月現在、日本からサンパウロのグアルーリョス国際空港への直行便はありませんので、アメリカのロサンゼルスやダラスなどを経由して向かうのが一般的です。
ざっくり換算すると、日本からアメリカの各都市までが約12時間、そこから更に10時間〜12時間。
乗り継ぎも含めると、やはり24時間は掛かってしまいます。
かなりの長旅に、行く前からうんざりでしょうか?
とは言え、F1も既に今シーズン20戦目。
ここまで来れば皆さんもすっかりMotorz的F1旅行で旅には慣れているかと思いますので、アメリカでの乗り継ぎ1回はむしろ楽勝、ですよね??
長いフライトの間も、美味しい機内食を楽しんだり、話題作の映画を観たり、ガイドブックで観光地をおさらいしたり、旅のメインであるF1ブラジルGPに胸を高鳴らせたりしながら有意義に過ごしましょう。
待ち時間や苦労は多い方が、後々の楽しみも倍増するはずです!
そんな長時間フライトを乗り越えて到着したグアルーリョス国際空港からサンパウロの街までは、車もしくは電車で約30分。
サンパウロの街中からアウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェまでは車で約1時間、電車だと2時間弱で到着です。
サンパウロ市街地からも少し距離がありますね。
多少お金は掛かるかもしれませんが、観戦の前日までに到着してしっかり体を休める時間を取ったり、サーキットにはレンタカーをご自身で運転して向かうのではなく電車やタクシーで移動するなどして、少しでも体への負担を軽減出来るようにしたいですね!
あくまでも一番の目的はF1観戦なので、その時間に合わせて体調を万全にしておきましょう!!
あの英雄の眠る丘も…!!お勧め観光スポット5選
イビラプエラ公園
3つの美術館とプラネタリウムまで兼ね備えたイビラプエラ公園は、ニューヨークのセントラルパークのように市民から愛されている憩いの場です。
広大な敷地内をジョギングしたりサイクリングで楽しめば、近所に住んでいるかのような気分を味わえそうです。
土日の夜には噴水の水と光のショーも開催されるので、昼間だけでなく夜の時間帯にも訪れたいですね!
レストランや日本庭園まであるので、丸一日いても飽きることなく過ごせそうです。
サンパウロ美術館
MASP(マスピ)という愛称で親しまれているサンパウロ美術館。
一階部分が柱だけという外観は、一度見たら忘れられないほど特徴的です!!
フランスやイタリアを中心にヨーロッパの作品を多数所蔵しており、約8000点にも上るコレクションはピカソ、ゴッホ、ルノアール、シャガール、モネ、ラファエロなど一流作家のものばかりです。
アメリカやヨーロッパの美術館以外でこれ程質の高い西洋美術を所蔵しているのは他になく、「奇跡の美術館」とも呼ばれています。
もちろん、中南米の現代美術も数多く置かれており、美術館好きでなくてもブラジルに来たからには一度は訪れたい場所と言えるでしょう。
サッカーミュージアム
ブラジルと言えば、「サッカーの神様」ことペレ選手に代表されるようにサッカーが盛んな国として有名ですよね!
FIFAランキングでも常に上位におり、「ブラジル=サッカー」というイメージを持っている方も多いことと思います。
そんなブラジルのサッカーに関する歴史に触れられるのが、エスタジオ・ド・パカエンブー(パカエンブースタジアム)のスタンド下に建設されたサッカーミュージアム。
このパカエンブースタジアムも、地元でワールドカップが開催された際にブラジルが実際にプレーした競技場ということで観光客から人気の高いスポットとなっていますので、是非セットで訪れて下さいね。
ミュージアムではブラジルとサッカーの関係性について深く学べる他、ワールドカップの展示室も設けられていますので、F1だけでなくブラジルのサッカーの魅力にも存分に浸ってみてはいかがでしょうか?
サーラ・サンパウロ
ブラジルに行くなら是非訪れて頂きたいのが、サーラ・サンパウロ。
歴史的建造物であるジュリオ・プレステス駅を改築利用した音楽ホールで、ヨーロッパの建築様式が一際目を引きます。
最高級の音響施設が備えられており、昼間はガイド付きツアーでホール内を見学することも可能です!
ドレスコードも短パンやサンダル以外であれば比較的カジュアルでも大丈夫なようですので、普段は演奏会などに無縁という方も是非気軽にトライしてみて下さい!!
モルンビー墓地
素敵な観光地巡りもいいけれど、やはりF1ファンとしては訪れずには帰れないのがアイルトン・セナ氏が眠る墓地ではないでしょうか。
イビラプエラ公園から車で約35分、モルンビー墓地の中にセナのお墓があります。
日本のお墓と違い墓石などはなく、名前などが書かれた小さなプレートが芝生に埋め込まれているだけなので迷わないようにご注意を。
セナのお墓は墓地のちょうど中心辺りにあるようですが、案内図もあるようなので照らし合わせて訪れてみて下さいね。
世界中のF1ファンから今なお慕われているセナのお墓。
私もブラジルに旅行する機会に恵まれた際には、是非足を運びたいと思いました。
その他、もう少しブラジルを満喫したいという方には、世界三大名瀑に数えられる「イグアスの滝」や、世界最大の流域面積を誇り長さも世界第2位の「アマゾン川」、世界的に有名なコルコバードの丘にある「キリスト像」など、まだまだお勧めしたい名所は数多く存在します!
なかなか行けないブラジルだからこそ少し無理をしてでもなるべく多くの時間をとり、壮大な景色や素晴らしい建造物を堪能したいですよね。
日程やご予算、目的などに合わせて悔いのないプランを立ててみて下さいね!
子供から大人まで楽しめる!?ブラジルの名物料理とその他の名産は?
シュラスコ
言わずと知れたブラジルを代表する料理、シュラスコ。
串刺しにしたお肉の塊を炭火で豪快にグリルしたシュラスコは、岩塩を振りかけるだけのシンプルな味付けが特徴的です。
ナイフで切り分けて、大勢でワイワイ楽しみたいですね。
写真映えするのでSNSにも上げたくなること間違いなしです!!
フェジョアーダ
豆や干した牛肉、ニンニク、チリペッパー、スモークソーセージなどを煮込んだお料理で、ご飯にかけて頂くフェジョアーダ。
日本人にはあまり馴染みがありませんが、ブラジルではシュラスコと並ぶ国民食で家族全員が揃って頂くごちそうです。
日本人の口にも合いそうなトマトソースがベースというのも高ポイント!!
ムケッカ
ブラジルのバイーア州を代表する郷土料理であるムケッカは、ココナッツミルクを使用した海鮮シチューで、シーフード、玉ねぎ、トマト、コリアンダー、ニンニクなどをデンデンオイルと呼ばれるココナッツオイルで煮込み、ご飯にかけて頂きます。
土鍋でグツグツとじっくり煮込むのですが、地域や家庭によって入れる具材も違うようなので、お好みの味を探してみて下さいね!
ポンデケージョ
もっちりした食感がクセになるポンデケージョは、私たちの食卓でもすっかりお馴染みとなりつつありますよね。
チーズ風味で柔らかいので小さなお子様からご年配の方々まで食べやすく、腹持ちが良いことでも知られています。
朝食や昼食にはサラダやスープと共に、ディナーではムケッカなどのメインのお料理と一緒にどうぞ!
一口サイズなので持ち運びもしやすく、小腹を満たしてくれるおやつとしてもお勧めです。
ブリガデイロ
コンデンスミルク、ココアパウダー、バターを煮詰めた後、冷やして丸めた小さなチョコレートがブリガデイロです。
お誕生会などのパーティーの席には欠かせないスイーツで、スプレーチョコレートやココナッツなどで華やかに飾られています。
こちらも一口サイズですが、成分が成分だけにカロリーは高めとなりますので、食べ過ぎないようにご注意下さい!
その他、ポリフェノールや鉄分などの栄養素が多く含まれているとして話題のアサイーも、ブラジル・アマゾンの名産です。
最近は日本でもアサイーの実をクリーム状にした「アサイーボウル」などが美容や健康に良いと人気を集めていますよね。
こうして並べてみると味付けに奇抜なものがほとんどないので、辛いものが苦手な方やお子様でも安心して食べられるものがとても多いです!
また、ブラジルでお酒と言えば有名なのが「カイピリーニャ」!!
フルーティーな味わいが口いっぱいに広がり、ついつい飲み過ぎてしまうカクテルですが、実はかなりアルコール度数は高いので飲まれる皆様はお気を付け下さいね。
ちなみに「カイピリーニャ」とは、ポルトガル語で「田舎者」という意味だそう。
諸説ありますが田舎でも飲まれているというところから付いた名前だそうで、ブラジルでは庶民にも親しまれているごく一般的なお酒と言えそうです。
アルコールがOKな皆さんは、是非一度飲んでみて下さいね!
まとめ
日本のほぼ真裏に位置するブラジル。
遠いが故に訪れたことがある日本人も他の国より少なく、まだまだその魅力は未知数です。
せっかく行くのであれば見落としや買い忘れなど後悔をしないように、しっかりプランを組み立てて行きたいですね。
とは言え、旅は一期一会にこそ醍醐味があるのもまた事実。
時にはご自身の感性や感覚に従って、最高のF1旅行にして下さいね!!
さて、次回はいよいよ今シーズン最後のF1旅行!
最終戦の舞台、アブダビへと皆様をお連れ致します。
どんな旅行になるか、どうぞお楽しみに!!