今回のF1旅行は!前戦ハンガリーGPでついにハミルトン選手が首位に立ち、ますます目が離せないF1、ドイツGPへの旅です!!このドイツGP終了後、F1は約1ヶ月の夏休みに入るため、夏休み前の最終戦となります。2年ぶりの開催となるドイツGP、今年の開催地はホッケンハイム!!行き方は?周囲の観光地は?名物料理はどんなもの?
海外観戦となると、気になることがたくさんありますよね。
それでは皆さん、今回もご一緒に出発です!!
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ニュルブルクリンクと交互開催しているホッケンハイムリンク!つまらないコースって本当?見所は?
ドイツは日本人には比較的馴染みの深い国なので、行ったことがあるという方も多いかと思います。
正式名称はドイツ連邦共和国、首都は最大の都市であるベルリンです。
公用語はドイツ語で、日本との時差はマイナス8時間。
現在はサマータイム適応期間のため、マイナス7時間です。
F1ドイツGPは、ニュルブルクリンク24時間耐久レースでお馴染みのニュルブルクリンクと交互開催をしています。
今年はホッケンハイムリンクが担当の年なのですが、昨年はサーキット側の財政的事情によりニュルブルクリンクでの開催がありませんでした。
ということでドイツGPは2年ぶりの開催!!
それだけでも注目が集まるのですが、何と言っても今回は前戦ハンガリーGPでチームメイトのルイス・ハミルトン選手にポイントリーダーの座を奪われたニコ・ロズベルグ選手の母国GP!
きっとこのままでは終われないロズベルグ選手が快進撃を見せてくれるはずです!!
更に、2010年から2013年まで四年連続世界王者に輝いたフェラーリのセバスチャン・ベッテル選手や、近頃メキメキと頭角を現しているフォースインディアのニコ・ヒュルケンベルグ選手、マノーのパスカル・ウェーレイン選手など、ドイツ出身ドライバー勢が地元の応援パワーを受けてどこまで上位に食い込んで来るか、非常に見応えのある一戦となりそうです!!
ホッケンハイムリンクは、以前は超高速サーキットとして知られ、あまりにも抜きどころがなく退屈なレイアウトと言われていましたが、1982年に3つのシケインが追加。
その後、更なるシケインが増設され、現在では1周4.574㎞、合計67周で争われる中低速サーキットとなっています。
コースレイアウト変更により追加された4コーナーのヘアピンや2コーナーではオーバーテイクが見られます!!
基本的には路面が滑らかなためタイヤには優しく、摩耗や劣化が少ないサーキットです。
しかし低速コーナーが多いためトラクションやブレーキングが重要となり、いかに上手くリアタイヤをマネジメント出来るかが明暗を分けるポイントとなりそうです。
どうやって行くの?意外と簡単?ホッケンハイムリンクへのアクセス
日本からはホッケンハイムリンクに行くには、まずフランクフルト空港へと向かい、そこからハイデルベルクに移動、ハイデルベルクから車で約30分でホッケンハイムリンクに到着します。
なかなかの長旅のように思われますが、フランクフルトへはJALの直行便が出ているので便利です。(もちろん、他のGP同様お好きな地を経由して向かってもOK!)
フランクフルト空港からフランクフルト駅に移動し、電車に揺られて約50分でハイデルベルク駅に到着となります。
乗り換えなしの直通電車があるため、初めて訪れる方にも比較的分かりやすいようです!
観光や宿泊の拠点はフランクフルトでも良いのですが、Motorzではサーキットにより近く観光地にも恵まれているハイデルベルクを軸に旅を計画することをお勧めします。
念のため補足しておきますと、フランクフルトからホッケンハイムリンクへは車で1時間程度となります。
美しい街・ハイデルベルクを堪能しよう!!お勧めスポット5選ご紹介
歴史あるハイデルベルクは、観光名所もたくさん存在します。
特筆すべきは、そのひとつひとつが歩いて回れる距離にあること!
ハンガリー・ブダペストのように狭い範囲内に見所が凝縮しているため、移動距離は少なく、しかしながら大満足の旅が出来るのです。
その中でも厳選お勧めスポットを5つご紹介します!
ハイデルベルク城
ドイツで最も有名な城址のひとつで、門の前で二人で記念撮影すると幸せになると言われている「エリザベス門」や、ゲーテが描いたことにより人気スポットとなった橋、医学の国・ドイツの様々な資料が残る「ドイツ薬事博物館」など、敷地内には多くの見所があります。
中でもドイツルネサンスの最高傑作と名高い「オットー・ハインリッヒ館」や、歴代皇帝候の居住館であった「フリードリッヒ館」は、見ずしては帰れないほどの迫力!!
また、世界一大きな木製ワイン樽もこちらにあります。
すべてを回ろうとするとかなりの時間を要するため、訪れる前に見たい場所を調べて回り方をプランニングしておくことをお勧めします。
ハイデルベルク 旧市街
ハイデルベルクは城下の街並みがとても美しく、またお店も多いので散策にはもってこいです。
旧市街地のメインストリートであるハオプト通り沿いにはカフェやレストランも多く、賑やかな様子を楽しめます。
しかしそこから一本路地裏に入ると、途端に打って変わって静かな街並みが広がります。
観光客も一気に少なくなるので、ハイデルベルガーになった気分で歩くことも可能。
王道の観光地らしい活気ある雰囲気を味わいたいならメインストリート、ハイデルベルクの街を冒険気分で楽しみたいなら裏通りと、お好みに合わせてチョイスして下さい。
両方歩いてみて、ギャップを楽しむというのも良いですね!
カール・テオドール橋
カール・テオドール橋はアルテ・ブリュッケ(古い橋)と言われており、長さが220mととても長い橋です。
ネッカー川に映り込むアーチは大変美しく、ハイデルベルクを代表する景色のひとつ。
橋にある門は元々は城壁の一部だったそうで、その両側にある塔にはその昔牢屋として使われていたようです。
こんな美しい眺めを特等席から見られる…ということで、罪の軽い人たちが収容されていたそうです。
また、橋のたもとにはサルの像があり、ちょっとした撮影スポットになっています。
手に持っている金色の鏡を触ると大金持ちになれるなどいくつかのユニークなエピソードを持っていますので、ご興味のある方は是非!
騎士の家
ゴシック様式の建築で、選帝侯のお墓がおさめられているという精霊教会。
その向かいに立つのが、ハイデルベルクで一番古い民館として人気の高い「騎士の家」です。
様々な彫刻が施されたルネッサンス様式のファサード(建物の正面部分)は、大変美しく必見の価値あり!!
1693年のフランス兵の焼き討ちに耐えて残った唯一のこの建物は、屋根の頂上に守護神としてザンクト・ゲオルグの騎士の胸像があり、騎士の家と呼ばれる由縁となっています。
現在はツム・リッターというホテルとして運営されており、レストランを利用することも可能です。
学生牢
その名の通り、学生を処罰するための牢です。
しかしながら学生たちからは「卒業までに一度はここに入りたい!」と思われていたようで、中には牢に入れられた学生たちが記念にと記したサインや落書きがあります。
罰するための場所として造られたはずなのに、入りたいと思う学生が多かっただなんて、皮肉ですね!
ソーセージとビールだけじゃない?!ドイツ料理の隠れた名物!その他の名産は?
ドイツと言えば、ビール片手にソーセージに舌鼓…というイメージが定着していますが、それだけではありません!
他にもこんなにありました。
シュニッツェル
あら?どこかで聞いた名前…?と思えば、このF1旅行シリーズ・オーストリア編でもご紹介したシュニッツェルがドイツにも登場です!
「シュニッツェル」とは「切り取られたもの」が語源になっており、19世紀のオーストリアでウィンナー・シュニッツェルに対して使われ始めた言葉のようです。
本来は仔牛の腿肉を使うお料理ですが、今日のウィーンでは豚肉も使われていますし、ドイツでは他の部位を使用することもあります。
日本で言うところのトンカツですが、お肉を叩いて薄くなるまで伸ばしているため食べやすく、味付けも塩だけであったり切ったレモンを添えたりとかなりシンプルです!
フラムクーヘン
パン生地に玉ねぎ、ベーコン、サワークリームをのせて焼いたピザのような見た目のお料理。
チーズと違いサワークリームなので、もう少しライトであっさりとした味を楽しめます。
生地は薄くパリッとした食感がヤミツキになりそう!
大勢でワイワイとつまめるところも、ビールのお供にちょうど良いですね。
アイスバイン
ドイツ語で氷を意味するEis(アイス)。実際には氷は使われておりませんが、使用する岩塩が氷のように見えることからこの名前が付いたようです。
塩漬けされた豚肉のお料理で、いかにもお肉の塊!という印象が強いのですが、食べてみると意外とあっさりしているのが驚きです。
長時間煮込んでいるため、余計な脂分が溶け出していらからだそう。
お肉独特のこってり感が苦手な方にも食べて頂きたい一品です!
カトッフェルズッペ
カートッフェルズッペとも言われる、コクのあるジャガイモのスープは、もはやシチューと呼んだ方が相応しいと思えるほどしっかりとした味わいの一品。
元々、ドイツのスープは量が多いようなので、注文前に確認が必要ですね!
ジャガイモ以外にも玉ねぎやベーコンが入っており、首都のベルリン付近では牛ランプ肉を入れることも。
栄養満点なので、こちらとパンだけでも十分に満足出来るお料理です。
バウムクーヘン
ドイツと言えばバウムクーヘンって、当たり前のことを記事にするな!と怒ることなかれ。
日本では一時期のブームも影響もあり、比較的気軽に手に入りそのお味を楽しめるバウムクーヘンですが、本番ドイツでは事情が全く異なるようです。
伝統菓子であるが故に、専門技術や機械を持っているお店でしか作られておらず、ドイツの人たちでさえ普段はあまり口にする機会がないお菓子だそう!
クリスマスやお誕生日などの特別な時に頂くお菓子という位置付けのようで、日本人の持つバウムクーヘンの印象とは全く違います。
本場ドイツでも貴重とされる伝統の味、是非とも現地で食してみたいですね!
その他、あまりにも有名過ぎるため今回の特集からは省きましたが、種類が豊富なソーセージやビールは不動の人気を獲得していますし、その他の名産としてはドイツワインもお勧めです。
1970年代には甘口のドイツワインが人気を博しましたが、じつはドイツワインの主流は辛口だそう!
産地や価格も様々なので、お気に入りの味を求めて飲み比べたり、お渡しする方の好みに合わせてお土産として選ぶのも楽しそうですね。
また、アルコールが苦手な方には、ぶどうジュースから白ワインに変わっていく過程の「期間限定ワイン」というものもあるようです。
甘くて飲みやすいので、普段はアルコールを飲まないという方もこの機会に是非トライを!!
まとめ
さて、F1ドイツGPへの旅はいかがでしたか?
F1旅行としては2年に一度となるホッケンハイムリンク、せっかく訪れるなら名所は極力短時間で押さえたいですよね。
その点ハイデルベルクは、前戦ハンガリーGPへのF1旅行と同じで、1日あれば十分に主要観光地が徒歩で回れます!
また、時間に余裕がある場合には、ハイデルベルクで最も重要と言われている精霊教会(騎士の家の目の前です)を訪れたり、哲学者の道(哲学者というよりアスリートの道?と思うような急坂を約20分、道も石畳みなのでご注意を!歩きやすい靴必須です)を登り美しい街並みを眺めるのも良いでしょう。
短時間のカジュアルな観光も、のんびりとしたリラックス滞在も、どちらも叶えてくれる街・ハイデルベルク。
冬はまた違った一面を見せてくれるので、F1シーズン以外でも訪れたいと思わせるような、魅力に溢れた街ですね。