6代目:日産シルビア S14型(1991年-1998年)

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/

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バブル景気の真っ只中に販売開始となった6代目シルビア。

グレードは先代同様にJ`s・Q`s・K`s。エンジンやサスペンションは先代をアップグレードされた物が装備されました。

K`sには前輪に4ポット対向キャリパーが装着され、より安全性と操作性に優れたブレーキが備えられました。

1番のハイライトは、3ナンバー化であったと言えるでしょう。

2ドアの宿命である窮屈な後部座席を快適な空間にするため、全体的にボディーを広げ歴代唯一の3ナンバーシルビアの誕生となりました。

マイナーチェンジではキリっとした「ツリ目」と言われる顔が与えられています。

出典:http://www.houston240sx.com/

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後期K`sには電圧/油圧/ブーストを表示するアナログメーターがセンターコンソールに標準装備され、レーシーな車内を与えられた6代目シルビアは、ニスモやオーテックジャパンにチューニングされた車両も販売されており、やや「乙女心」を欠いた「やんちゃな乙女」といえるのではないでしょうか。

出展:http://www.autech.co.jp/history/sv/silvia_autechve...

出展:http://www.autech.co.jp/

1991年式 S14型 シルビア K`s スペック
全長×全幅×全高(mm):4500×1730×1295
ホイールベース(mm):2525
車軸重量(kg):1220
エンジン型式、仕様:SR20DET 直列4気筒 DOHC 16バルブ
排気量(cc):1998
最大出力:220ps/6000rpm
最大トルク:28.0kg-m/4800rpm
トランスミッション:5MT
新車時販売価格:2,398,000
中古相場価格:200,000円~

 

7代目:日産シルビア S15型(1998年-2002年)

 

出典:http://auto2.me/

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先代で大きくなってしまったボディーサイズを見直し、5ナンバー枠に復活した7代目シルビアは、specRとspecSの2グレードとなりRがターボSがノンターボとして登場しました。

リアクオーター部に初代シルビアのデザインを取り入れボディーデザインに拘りつつ、エンジン・足回り・ボディー剛性を先代をさらにアップグレード。

販売前のメディア試乗会を筑波サーキットにて行い、「スポーツスペシャリティーカー」としてメーカーが自信を持って世に送り出した車です。

それを裏付けるかのようにスポーツカーの販売不振が騒がれる中、この7代目は順調に販売台数を伸ばしながら、specSをチューニングしたオーテックバージョンの販売を始め、オープンのバリエッタや内装に本革を使用したStyle Aなど走りのみならずラグジュアリー思考の設定も販売され、多くのユーザーから注目を受けました。

出典:http://www.picautos.com/

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「シルビアの集大成」、それが7代目シルビアといえるのではないでしょうか。

1998年式 S15型 シルビア Spec R スペック
全長×全幅×全高(mm):4445×1695×1285
ホイールベース(mm):2525
車軸重量(kg):1240
エンジン型式、仕様:SR20DET 直列4気筒 DOHC 16バルブ
排気量(cc):1998
最大出力:250ps/6400rpm
最大トルク:28.0kg-m/4800
トランスミッション:6MT
新車時販売価格:2,390,000
中古相場価格:200,000~

 

本家シルビアより有名?姉妹車の紹介

3代目、4代目、5代目シルビアには、姉妹車が存在しており、時には本家シルビアを凌ぐ人気を持っていたこともあります。

そんなシルビアの妹分を紹介していきます。

 

初代:日産ガゼール S110型(1979年-1983年)

出典:http://www.weilinet.com/

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2代目:日産ガゼール S12型(1983年-1988年)

出典:http://www.v6-s12.com/m...

出典:http://www.v6-s12.com/

販売店の違いから誕生したガゼール。

主な仕様はシルビアと変わりませんが、内装に皮を使用するなど高級感を与えられ差別化が図られていました。

ガゼールとは、アジア・アフリカに生息するカモシカの仲間であるガゼルに由来しています。

 

初代:日産180SX RS13型(1989年-1999年)

中期型(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki)

中期型(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki)

5代目シルビアの妹分となる、180SXです。

海外では○○○SX(例:200SX)という形で排気量上3桁にSXをつける習わしがあり、それを1800ccで発売された初代に合わせ「180SX」として誕生しました。

シルビアがモデルチェンジをするなか、大きなマイナーチェンジを2度行い、1800ccの前期、2000ccになった中期、外観を変更した後期へと変化を遂げ、生産開始から10年と言う長きにわたり幅広いユーザーから愛されていました。

後期にはノンターボも追加され、豊富なラインナップを有していました。

リトラクタブルヘッドライトとハッチバックを備えた手頃な価格の180SXは、誰もが気軽に乗れるスポーツカーという位置づけの「夢の詰まった車」といえるのではないでしょうか。

 

1989年式 RS13型 180SX TypeⅡ スペック
全長×全幅×全高(mm):4520×1690×1290
ホイールベース(mm):2475
車軸重量(kg):1170
エンジン型式、仕様:CA18DET 直列4気筒 DOHC 16バルブ
排気量(cc):1809
最大出力:175ps/6400rpm
最大トルク:23.0kg-m/4000rpm
トランスミッション:5MT
新車時販売価格:1,970,000
中古相場価格:250,000円~

 

海外でも愛されるシルビア

シルビアは2代目から7代目まで、輸出仕様車がありました。

各輸出国に合わせた仕様に変身しても愛されてきた歴代のシルビアをご紹介します。

ここでは主に北米仕様をご紹介致していきます。

 

2代目シルビア、3代目シルビア 北米仕様

出典:http://www.superstreetonline.com/nissan/200sx/02/

出典:http://www.superstreetonline.com/

 

出典:http://community.ratsun.net/

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北米ではDatsun200SXの名前で販売され、アメリカの基準を満たすため、5マイルバンパーと呼ばれる大型のバンパーを装着しているのが大きな特徴となっています。

どちらともまだ日本では認可されていなかったドアミラーが装着されているところも大きな違いといえるでしょう。

 

4代目シルビア、5代目シルビア 北米仕様

出典:http://www.superstreetonline.com/

出典:http://www.superstreetonline.com/

 

出典:http://www.2040-cars.com/

出典:http://www.2040-cars.com/

4代目シルビアは200SXとして販売され、Zと同じエンジンであるVG30型を搭載したモデルも販売されています。

5代目シルビアはアメリカのヘッドライト位置基準を満たすために180SXのフロント周りを装着して販売されたため、日本のシルビアとは大きく見た目が異なり、K24型エンジンを搭載した240SXとして販売されました。

 

6代目シルビア、7代目シルビア 北米仕様

出典:http://kepguru.hu/

出典:http://kepguru.hu/

 

出典:http://www.writtenepisodes.com/

出典:http://www.writtenepisodes.com/

6代目シルビアもK24を搭載し、アメリカの基準を満たすバンパーに変更され、240SXとして販売されていました。

7代目シルビアは残念ながら輸出仕様がなく、右ハンドルのニュージーランドとオーストラリアでのみ販売となったため、アメリカでは販売されていませんが、写真のように車両を手に入れカスタマイズされてしまうほどシルビアは北米で愛されているのです。

ここでは、主に北米仕様をご紹介しましたが、欧州仕様もあり欧州では左ハンドルであることを除き、日本とほぼ同じ状態で販売されています。

世界で愛される車、それがシルビアなのです。

 

シルビア、レース活動の軌跡

シルビアはオイルショックの煽りを受けた2代目を除き、すべての車両がモータースポーツに参戦しています。

 

初代シルビア

初代シルビアは国内ツーリングカーで活躍後、1966年のマカオGPに参戦し、横山精一郎選手のドライブで見事2位入賞を果たしました。

海外を相手に一歩も引けを取らない横山選手のテクニックとシルビアの戦闘力を証明できたのではないでしょうか。

 

3代目シルビア

3代目シルビアは、サーキットにラリーにと大活躍、

出典:http://www.weshare.hk/

ホシノインパル東名シルビアターボ (出典:http://www.weshare.hk/)

シルエットフォーミュラといわれる、当時の日本に於いて爆発的人気を誇ったカテゴリーで、「日本一速い男」と呼ばれる星野一義選手がドライブし、1981年3月の富士300キロスピードレースで優勝。まさに火を噴く大活躍をしました。

出典:https://mulpix.com

出典:https://mulpix.com

3代目シルビアはラリーでも大活躍。

240RSというラリー専用車両が開発され、サファリラリー3位などの大記録を残しました。

 

4代目シルビア

Photo by Tomohiro Yoshita

Photo by Tomohiro Yoshita

4代目シルビアは写真のシルエットフォーミュラーにくわえ、若手レーサーの登竜門であったJSSレースへの参戦、JSSシリーズでは星野一義選手と子弟関係にあったマッチこと近藤真彦選手もシルビアに乗り参戦していました。

出典:http://s12silvia.com/

出典:http://s12silvia.com/

ラリーにも引き続き参加しており、コートジボワール戦にて悲願の勝利を挙げるのです。

 

5代目シルビア

5代目シルビアはワンメイクレースを行っており参加台数もかなり多く、レーサーを目指す若者の登竜門となっており、現在でも活躍するベテランドライバーの中には、このシルビアワンメイクレースを経験している多く選手がいます。

1995年のJGTCより、京都近鉄 ARP シルビア(出典:http://www30.tok2.com/home/tamu)

1995年のJGTCより、京都近鉄 ARP シルビア(出典:http://www30.tok2.com/home/tamu)

ワンメイクレースが盛り上がりを見せる中、全日本GT選手権がスタートし、GT-Rと共にシルビアにも白羽の矢が立ったのです。

出展:http://eightvalve.fc2web.com/te37-event82.html

出展:http://eightvalve.fc2web.com/

今でもなおプライベーターがチューニングを行い、草レースなどで元気に走る姿が見られます。

 

6代目シルビア

1997年にGT300を制したRS☆Rシルビア(出典:http://www.rs-r.co.jp/)

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6代目シルビアはGT300クラスに参戦、見事にシリーズチャンピオンを獲得しました。

多くの若手が乗り、経験を積んだ後にGT500へステップアップした選手も居り、プライベート参戦をしたチームもチャンピオンに輝きました。

ドライバーもチームも育てることができる車なのかもしれませんね。

 

出展:http://mos.dunlop.co.jp/d1/team

出典:http://mos.dunlop.co.jp/

市販車をチューニングして参加するドリフト選手権でも6代目シルビアは現役で大活躍し、2016年度のD1GPでも勝利を挙げています。

販売から15年を過ぎた今でも、現役で活躍することのできる車なのです。

 

7代目シルビア

出展:http://supergt.net/archive/classic/supergt.net/jgt...

出典:http://supergt.net/

7代目シルビアはGT300クラスに参戦、プライベーターからセミワークスチームまで居り、GT300クラスの台風の目となっていました。

こちらも見事にチャンピオンを獲得しています。

http://www.d1gp.co.jp/03_sche/gp2015/gp1504/gp1504...

出典:http://www.d1gp.co.jp/

7代目シルビアはドリフト選手権でも参加台数が多く、数々の勝利を納めてきました。

草レースでもよく見かけることがあり、7代目シルビアも現役で活躍できる車であることは間違いありません。

 

メーカーからプライベートまで、様々なカスタムシルビア

歴代のシルビアでは、様々なカスタムを施した車両が数多あるのですが、その中でも選りすぐりのものをご紹介していきたいと思います。

 

初代ガゼール

出典:http://unirazzi.com/

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シルビアではなくカスタムガゼールの話題となってしまいますが姉妹車ということでお許しください。

「西部警察」でボスの愛車として活躍したオープンガゼール。

石原裕次郎氏がドアを開けずに飛び乗る姿に憧れを抱いた方も多いのではないでしょうか?

ガゼールにはオープンモデルがないため屋根をカットしているのですが、通常走行にも支障がでるほどボディー剛性がなくなってしまい、それを補うための大掛かりなモディファイが随所に施されています。

描いた通りの姿にするという、カスタムの極みと言えるのではないでしょうか。

 

5代目シルビア、7代目シルビア

出典:http://www.motorauthority.com/

出典:http://www.motorauthority.com/

この車は、光岡自動車が販売しているラセードという車です。

セラードは5代目と7代目シルビアをベースにクラシカルなカスタムされた車となっていますが、そこには光岡自動車が「手軽にクラッシックカーに乗ってもらいたい」という願いを込められています。

かなり大がかりなカスタムですが、シルビアのスマートなボディーラインだからこそ可能なカスタムだったのではないでしょうか。

 

5代目 シルビア

5代目シルビアには、姉妹車である180SXと共通の部分が多くあり、人間に例えると二卵性双生児といったところでしょうか。

シルビアと180SXは大きな加工をせずに、フロント周りの交換が可能となっており、

180SX顔のシルビアを「ワンビア」

出典:https://www.work-wheels.co.jp/

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シルビア顔の180SXを「シルエイティ」

出典:http://initiald-movie.com/

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と呼ぶのが一般的でした。

この「顔面スワップ」はプライベーターからの発想で瞬く間に広まり、あまりの人気を誇ったことにより、後に日産ディーラーより限定500台の新車として販売されることとなったのです。

新車のリアクオーターウィンドウには誇らしげに「SILEIGITY」の文字が刻まれました。

姉妹車である180SXと共に5代目シルビアがどれほど愛されていたかを象徴する出来事と言えるのではないでしょうか。

 

メーカーからプライベーターまで幅の広いカスタム集、いかがだったでしょうか。

少しずつでも自分なりに車をカスタムしていくのは楽しいですよね。

皆さんもお気に入りの1台を作り上げてください。

 

シルビアの復活は?ある?ない?

以前より、復活の話題の絶えないシルビアですが、先日残念なことに日産よりスポーツカー開発を終了しました、とのリリースがありました。

出典:http://www.scoop.it/

出典:http://www.scoop.it/

残念ながらシルビアの復活は絶たれてしまいましたが、開発をしていたということは復活する見込みは十分にあったということだと考えられます。

近い将来、シルビアの復活はあり得るのかもしれません。

 

まとめ

シルビア特集、いかがだったでしょうか?

実は50年近い歴史のある車です。

「スポーツスペシャリティーカー」と呼ぶにふさわしい見た目や性能、歴史を持った1台です。

若年層には「夢」を、中年層には「活力」を、高年層には「優雅」を届けてくれるような車で、今尚、シルビア(乙女)にもう一度 会いたいと願っている人は多くいるほど。

それほどまでに、乙女が残していった淡い一時は素晴らしかったということではないでしょうか。

 

photo by the intimidatior #3

photo by Hiroshi Arakawa

 

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