アルファロメオ使いの頂点を決める参加型イベント、アルファロメオチャレンジ(通称:アルチャレ)。2016年シーズンを終え、長年147、156、145、GTVなどのFF車勢が頂点に君臨していたアルチャレに巻き起こった新旋風をレポートしたいと思います。

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アルファロメオチャレンジとは

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アルファロメオチャレンジは、2003年よりARCA(AlfaRomeo Challenge Association:アルファロメオチャレンジアソシエーション)が主催しているレースです。富士スピードウェイや鈴鹿サーキット、岡山国際サーキットなど日本国内の主要なサーキットで地方戦が争われ、毎年12月の全国統一戦にて各クラスの日本一を決定する参加型イベントレースとなっているのです。

参加可能車種は、アルファロメオはもちろんですが、フィアット・アバルトの一部車種も可能となっており(併催のETCCは欧州車全般)、毎戦白熱したバトルが行われ、多くの観戦者を魅了し続けています。

2016年は地方戦と全国統一戦を合わせた全11戦が行われ、2017年は13戦の開催が予定されており、今年も白熱したバトルに期待が高まります。

 

クラス分け

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2017年1月現在、ヒストリッククラス(1989年以前の販売)とモデルナクラス(1989年以降の販売)を合わせると、参加車両のチューニング状態やドライバーのレベルに応じて全28クラスに細分化されており、自分に合ったクラスに参加できるのが魅力です。

出典:http://www.alfachallenge.jp/

参加台数も多いため、走行そのものは2グループに分けられ、クラス混走の別賞典となっています。

初めて参加される方向けに、タイムアタック形式の走行枠も設けられているので、初心者でも参加しやすく、段階に分けてステップアップしていけるので、是非参加してみてはいかがでしょうか。

 

2016年全国統一戦の様子

レースCスタート直後(赤旗中断後)©︎Motorz

アルファロメオチャレンジ全国統一戦2016は、12月24日に富士スピードウェイレーシングコースで開催されました。

全国統一戦は各地方戦でシリーズランキング上位の選ばれしエントラントのみ参加ができる実質の最終戦なので、遠くは東北や九州からもツワモノ達が富士スピードウェイの舞台に集結します。

参加車両は、ほぼ全てがFF(フロントエンジン・フロントドライブ)であり、12月下旬の御殿場の寒さにより、リアタイヤが温まりにくいので、走行中にコースアウトやスピンをする車両が多発し、エキサイティングなバトルが随所で見られました。

アルチャレの最高峰クラスとなるSRクラス(レースC)では、ディフェンディングチャンピオンの156GTAに2連覇が掛かっていましたが、抜きつ抜かれつの争いの末、軽量ボディとターボエンジンを生かしたMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)の4Cが全国統一戦のチャンピオンを獲得!

長年FF車が頂点に君臨してきたアルチャレで、遂に後輪駆動の4Cが日本一になるという、新時代への突入を感じさせる結果となりました。

 

SRクラス1位の選手(AlfaRomeo 4C)の車載動画

 

2017年スケジュール(暫定)

1/29 筑波サーキット 関東&東北 Rd.1

3/20 岡山国際サーキット 関西&九州 Rd.1

4/9 鈴鹿サーキット Suzuka SP-1

5/6 富士スピードウェイ 関東 Rd.2

6/11 岡山国際サーキット 関西&九州 Rd.2

以降、調整中(1/20現在)

現在発表されているスケジュールは以上5戦ですが、全13戦開催予定となっているので、この後のスケジュールの発表にも期待が高まります。

 

まとめ

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チューニングの進んだ156や147のGTA勢はもちろん、現行モデルのGiuliettaやMiTo、往年の155や145等が一堂に会し抜きつ抜かれつの接戦を繰り広げる様子は、GTやフォーミュラとはまた一味違った楽しみ面白みがあります。

参加型イベントでありながら、国際レーシングコースを使用したレースができるのは、参加者はもちろん観戦者も楽しめる事間違いなし!

2017年のアルファロメオチャレンジは1/29(日)筑波サーキット コース2000の関東・東北戦から始まります。入場無料、となっているので、是非参加、観戦に行ってみてはいかがでしょうか。

 

次のページでは、2016年ARC全国統一戦の様子を写真でお伝えします。