最近色々なメディアで話題沸騰中のレッドブルのチャレンジ動画!2016年MotoGP王者のマルク・マルケスがホンダRC213Vでオーストリアのハーネンカムのゲレンデを駆け上がる姿を公開。雪山をGPマシンで疾走なんて、いったいどうなっているのでしょう。
まずは動画をチェック
2016年MotoGP王者であるマルク・マルケスが、自身のGPマシン、ホンダRC213Vに乗ってゲレンデを疾走するこの動画。
ゲレンデと言えばスキーやスノボなど、板に乗り、体重移動で雪の上を滑り降りるスポーツのイメージが強いと思います。
そんな、滑る路面と、路面にタイヤをグリップさせて疾走するロードスポーツの組み合わせ。いくらマルケスが世界王者と言えども、簡単にできるものではありません。
この神業ライディングの秘密は、動画の中で職人によって念入りに丹精込めて手作りされているトゲトゲのタイヤ、”スパイクタイヤ”にあるのです。
スパイクタイヤってどんなタイヤ?
スパイクタイヤは1950年代にフィンランドで誕生した、凍結路での走行性能を向上させるために表面に金属などで作られた滑り止め用の鋲を打ち込んだタイヤです。
現在積雪時にクルマで走行する際の主流となっているスタッドレスタイヤのような位置付けではあるものの、スタッドレスタイヤより安全に凍結路を走行でき、タイヤチェーンに比べ、脱着の手間もかからない事から1970年代にはかなり人気の高いウィンタータイヤでした。
そんな、凍結路面でかなりの安全性と手軽さを実現したスパイクタイヤですが、スパイクタイヤが路面を削ることにより発生させる粉塵による環境と人体への悪影響が懸念され、日本国内での公道走行は法律で禁止され、姿を消す事になりました。
そんなスパイクタイヤで遊び心いっぱいのRed Bull
数々のビックリチャレンジを展開し続けるRedBull×モータースポーツで、スパイクタイヤを使ったこんなチャレンジ動画も発見しました。
なんと!スパイクタイヤを履かせたWRC2016参戦のラリーカーでビスケット作りに挑戦!!
必要なのは、小麦粉、水、新鮮な酵母とスパイクタイヤを履いたフォルクスワーゲンの”ポロR WRC”!
どんなビスケットになったのかは、是非動画でチェックしてみてくださいね。
まとめ
スパイクタイヤを使ったマルケスの挑戦を見て、雪山をも登っていける氷上性能の高さに驚きを隠せません。
現在の日本では禁止され、姿を見る事はなくなりましたが、このポテンシャルを目の当たりにすると、環境問題をクリアして、粉塵の発生しない路面に優しいスパイクタイヤが開発され、再び使える時代がやってくる日も来るかもしれません。
そうなれば、雪国や真冬でもバイクや車を現在とは違う形でもっともっと楽しめるのではないでしょうか。
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