先月岡山で開幕を迎えたスーパーGTシリーズ。今週は第2戦「FUJI GT 500km RACE」が開幕し、公式予選がゴールデンウィーク真っ只中の本日(5月3日)に開催されました。明日の決勝に向けて、各チーム渾身のアタックが繰り広げられた予選の様子をまとめてみました。

©︎Tomohiro Yoshita

最後まで諦めることを知らない!GT500公式予選Q1は大接戦に!

 

©︎Tomohiro Yoshita

 

まずはQ1。

1周のラップタイムの速さによって決勝のグリッド順を決定する公式予選。Q1では、エントリーしている全てのマシンが15分間のタイムアタックを行い、速さを競います。

続々と各マシンがウォームアップの為にピットアウトしていく中、全車ピットアウトが完了した時には、8分が経過。

そんなやっと出てきたNo.23 MOTUL AUTECH GT-R の松田 次生がウォームアップ1周目にオーバーシュート。初戦に続く日産勢の不調が心配される流れでのQ1スタートとなりました。

残すところ約5分半。まず最初にアタックを開始したのは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀)。続いて、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大)と続きます。

各車アタックを開始してから、トップタイムをマークし続けていたNo.23 松田が約12分を経過した所でリアをロックさせ、1コーナーでオーバラン!そこで、勢いを失ったのか、次々とタイムを更新されていきます。

最終的にQ1トップタイムをマークしたのはNo.36 au TOM’S LC500のジェームス・ロシター!チェッカー直前にNo.38 ZENT CERMO LC500 石浦宏明のタイムを更新しての接戦となりました。

 

ポールポジション最多記録を誇る立川祐路がライバルを圧倒!

©︎Tomohiro Yoshita

 

続いてQ2。

Q1でのトップ8台がドライバーを変え、12分間のタイムアタックで順位を決定します。

各マシン7分を切ったところでアタック開始。続々タイムを塗り替える接戦が続きましたが、チェッカー直前の最終Lapで唯一27秒台に入れてきたNo.38 ZENT CEREUMO LC500 立川祐路が自身の最多ポール記録を更新し、22回目のポールポジションをGETしました。

 

ポールポジションはNo.38 ZENT CEREUMO LC500 (石浦宏明/立川祐路)

©Chika Sakikawa

石浦宏明コメント

今回本命というの事をよく言われていたので、結構プレッシャーになっていたのですが、ただ決してずっと順調だった訳ではなく、午前中も小さなトラブルもあったし、赤旗で時間も少なくなってしまって、本当は占有時間に立川選手がNEWタイヤでアタックする予定だったんですけど、時間がなくて、僕がNEWタイヤでアタックさせてもらいました。

Q2は立川さんが大変になってしまったと思うのですが、29秒台しか体験していない中で、いきなり予選で27秒台という全くの別世界での戦いだったと思います。そういう、ちょっとした大変な事が積み重なっていましたが、車のフィーリングは予選に向けてもよかったですし、まとまっていて、ここまでこれたのはチームのおかげだと思います。
あと、立川さんがポールを最後に絞り出してきてくれたので、有難いなと思います。

©Chika Sakikawa

立川祐路コメント

まずは、ポールが取れる富士でも速い車作ってくれたLEXUSの開発陣に感謝するのと、それをきっちり本番で勝てる状態に仕上げてくれたチームと石浦にも感謝しています。
今日の流れで言うと、朝のフリー走行の前半に僕が少し乗っいて、その後はずっとフリー走行の後半とサーキットサファリを石浦が担当しました。

そこで車を仕上げてくれたので、僕が午前中の最初の方に乗った状態よりだいぶ予選でのフィーリングもよくなっていて、本当にそのおかげかな。

正直、朝のフリー走行で乗ったときは自分的にあまり行ける気がしなかったんで、あまり自信はなかったんですけど、思った以上に車も仕上がっていて、なんとかうまくいけたかなと思います。
今回ポールを取ったことによって、より一層気を引き締めて、プレッシャーもさらにかかってしまいましたが、明日もこのまま行けるように頑張りたいなと思います。

 

まとめ

昨年までの有力チームのQ1敗退など、流れの読めない展開となり盛り上がりを見せるスーパーGT。予選の結果だけを見ると、LEXUS勢優勢の初戦の流れは変わらないようにも見えますが、2番手に食い込む執念を見せたNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rなど、まだまだ結果はわかりません。明日の決勝は500㎞というロングレースとなりますが、長いからこそ何が起こるか分からない!そんなスーパーGT第2戦に是非注目してくださいね。

 

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