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2年ぶりの開催となったスーパーGTのオートポリス戦。予選ではホンダ勢の好調さが目立ったが、決勝は3メーカーが入り乱れる大激戦となりました。波乱あり、好バトルありの目が離せない65周をレポートしていきます。

©︎Tomohiro Yoshita
スタートから100号車が独走するも、まさかのセーフティカー

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ポールポジションはNo.100RAYBRIG NSX-GT。
スタートから山本尚貴が予選同様に他を圧倒する速さを披露し、4周を終えた時点で早くも6秒ものリードを築いていました。
このまま100号車の独走は間違いないだろうと思われたが、そこには予想外の展開が!
4周目の最終コーナーでNo.8 ARTA NSX-GTがスピン。ちょうどブラインドコーナーだったこともあり、後方からやってきたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTと正面衝突。2台がコース上で立ち往生します。
幸いドライバーに怪我はなかったが、コースの半分をふさぐ形になってしまいセーフティカーが導入されます。
これにより山本が築いたリードは全てゼロに。さらにオイル処理も行われたため、13周終わりまでSC先導が続きました。
レクサス勢が反撃開始

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レースが再開され、再びリードを広げようとした100号車ですが、序盤のような力強さは発揮できず、上位陣がほぼ固まった状態でレースが進行。
すると、開幕戦から勢いがあるレクサス勢が本領発揮。特に燃料リストリクターの影響がまだないNo.1DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)とNo.36au TOM’S LC500(ジェームス・ロシター)が順位を上げ、100号車の背後に迫り、中盤にかけてトップ争いが勃発します。
山本も、序盤のようなペースで走行できなかったが、GT300のマシンをうまく使いトップを死守。ピットストップのタイミングを迎えました。
ピットストップでレクサス勢が前に!

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33周を終えたところで、トップの100号車と2番手の1号車がピットイン。
ここで迅速な作業をみせた1号車が先にピットアウトし、100号車は逆転を許す形になってしまいます。
この間に36号車のロシターは必死にプッシュし、自チームのピットストップ時間を稼ぐ走りを見せました。
そして35周を終えたところでピットイン。中嶋一貴に交替し、トップのままコースに復帰。1号車の平手が迫ってくるも、それまでにタイヤを温めきり、逆転で首位浮上に成功!
この3台の優勝争いになるかと思われたが、100号車の伊沢はピックアップ等の影響もあり、なかなかペースが上げられません。
そして4番手以下の集団とのバトルになり、優勝争いはまたしてもレクサス同士の戦いとなりました。
レクサスがまさかの同士討ち

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逃げる36号車の中嶋と、追う1号車の平手。後半は2台の接近戦という展開が続くも、まさかの結末。
最初は力強くリードしていた中嶋だったが、徐々にタイヤが苦しくなってきたのかペースが伸び悩み始めます。
そこをチャンスと見ていた平手は、コース後半の上りセクションで、アウトに膨らんだところを見逃さずインに飛び込むも、切り返しの左コーナーで接触。平手はスピンを喫してしまう。
なんとか再スタートを試みたが、後方からきたNo.50 Ferrari 458 GT3と接触。左フロントサスペンションにダメージが及び、無念のリタイアとなってしまいました。
17号車の塚越が驚異の追い上げ!

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これで優勝争いに決着がついた中、後方ではNo.17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大が光る走りを見せます。
予選ではQ1で小暮卓史がクラッシュを喫し、決勝は最後尾スタート。しかし、途中のセーフティカーがうまく作用しライバルとの差をつめていくと、少しずつ順位を上げ、3番手争いの集団へ。
ペースが伸び悩んでいた100号車の伊沢を53周目の3コーナーでサイド・バイ・サイドのバトルでパスし、2番手に浮上します。
思った以上のハイペースの影響で、最終ラップではガス欠になりペースダウンをしてしまいますが、ギリギリのところで2番手を守りきり、ホンダ勢最上位を獲得。予選でのクラッシュから、見事な復活劇を見せました。
36号車が今季初優勝!
後半の接触で右フロントにダメージを負いながらのレースとなったが、最後まできっちり走り抜いた36号車がそのまま優勝。
待望の今季初勝利を手にした。2位には17号車、3位には100号車が入り、ホンダ勢が表彰台を確保。
日産勢もNo.46S Road CRAFTSPORT GT-Rが4位、No.23 MOTUL AUTECH GT-Rが5位に入り、レクサス勢の独走に待ったをかけるようなリザルトとなりました。
GT300クラスはVivaC Team TSUCHIYAが今季初優勝!

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GT300クラスは、序盤からNo.25 VivaC 86 MCとNo.61SUBARU BRZ R&D SPORTとの一騎打ち。序盤から接近戦の展開が続いていきました。
途中のピットストップで61号車が一時前に出るも、タイヤが十分に温まりきっておらず25号車が再びパスし、リードを広げていきます。
しかし、終盤になって燃料ポンプにトラブルが発生し、パワーが思うように出ない状況に。
これでペースダウンを強いられ、特に最終ラップの後半上りセクションで61号車に迫られてしまいます。
それでも、最後まで諦めずに走った25号車の松井がトップのままチェッカー。わずか0.091秒差と超僅差の結果となりました。
そして2位には61号車、3位にはNo.55 ARTA BMW GT3と続きました。
まとめ

©︎Tomohiro Yoshita
次回は7月末の第4戦スポーツランドSUGO。GT500もGT300も接近したポイントランキングとなっており、これからの中盤戦は、より一層目が離せないレースが続きそうです。
GT500はウェイトが多くなり始めていることもあり、レクサスの優位性はなくなり始めています。
また、GT300も序盤のようなGT3勢の快進撃が鈍り始め、次はどんな激戦が繰り広げられるのか。
今から楽しみなところです。
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