いよいよ開幕した2017スーパーGTの開幕戦。8日に岡山国際サーキットで公式予選が行われた。GT500、GT300ともに注目どころが多く、早速サーキットは熱心なGTファンで埋め尽くされることになったのだが、その多くのファンや関係者が予想もしていなかったほど「波乱」に満ちたセッションとなった。

波乱だらけの予選!GT500予選、新規定初ポールはNSX-GT

©Tomohiro Yoshita

レギュレーション変更に伴いレクサス、日産、ホンダが揃って新しいマシンを導入したGT500。Q1からどんな戦いになるのか、注目が集まった。

午前中の練習走行から、いざフタが開いてみると予想通りレクサス勢が好調。Q1ではNo.38ZENT CERUMO LC500(石浦宏明)がトップタイムを記録し、5台のLC500がQ2へ進出した。

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しかし、昨年チャンピオンのNo.1DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)はアタック中のミスが響き、まさかの9番手ノックアウト。パフォーマンス的には十分にQ2に行ける強さがあっただけに、セッション後は悔しい表情をみせていた。

そしてシーズンオフから苦しんでいた日産勢も、4台全車がノックアウトされ、No.24フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rの11番手が最高位と、苦しいスタートとなってしまった。

しかし、波乱はQ2でも続く。

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ポールポジションをかけ、各車がウォーミングアップを進めている中、2014年以来のGT500でのレースとなるNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴)がマイクナイトコーナー出口でコースオフ。そのままタイヤバリアにマシンをヒット、赤旗中断となる。

この時点で残り時間は1分59秒と、タイムを出すには厳しい状況だったが、主催者の判断により、残り3分まで時間が戻されセッションが再開。

ところが今度はNo.16MOTUL MUGEN NSX-GTがアドウッドコーナーを曲がり終えたところで、電気系トラブルによりストップ。再度赤旗が出され、このままセッションが終了。この時点でトップにいたNo.8ARTA NSX-GT(野尻智紀/小林崇志)が7年ぶりにポールポジションを獲得した。

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2番手にはNo.6WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ)、3番手にはNo.37Keeper TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ)と、レクサス勢が脇を固めた。

今年はレギュレーション変更により、3メーカーが揃って新型マシンを導入。そして何より、新シーズンの開幕戦ということで、例年以上に注目が集まった予選日となったが、大波乱の予選順位となった。

2017シーズンのGT500最初の予選は、まさに「波乱」の一言に尽きる展開となった。

 

GT300はメルセデス対決に!

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GT300も予選Q1から赤旗中断が相次いだ。

まずは、今回から参戦する埼玉トヨペットGreenBraveのマークX MCは、1コーナーでのブレーキング時にトラブルが発生。しかし番場琢がなんとかマシンをコントロールし、グラベルエリアにマシンを止め、マシンの損傷はなし。これで赤旗中断となった。

続くQ2では、No.30TOYOTA PRIUS apr GT(永井宏明)がハイパーコーナー出口で脱輪。スピンを喫し、イン側のコンクリートウォールにクラッシュした。ドライバーは無事だったが、マシンは左の前後タイヤともにアームが折れ曲がる重傷。

チームは夜遅くまで修復作業に追われていた。

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そして、気になるポールポジション争いは、ここ岡山を得意とするメルセデスAMG同士の対決に。その中でもNo.65LEON CVSTOS AMG(蒲生尚弥)が赤旗前に1分25秒044をマーク。タイヤのおいしいところを使い切ったと判断して、セッション再開後はピットで様子を見守った。

©︎Tomohiro Yoshita

このタイムに挑んだのがNo.4グッドスマイル初音ミクAMGの谷口信輝。当初は0.5秒近い差があったが1分25秒189を叩き出し接近すると、次のアタックでも区間タイムで自己ベストタイムを塗り替えながらの走行。蒲生を始め、サーキットに詰めかけたファンが固唾をのんで見守ったが、計測されたタイムは1分25秒166。

結局、蒲生がわずかに勝っており、65号車と自分自身に初のポールポジションをもたらした。

2番手には4号車、3番手にはNo.25VivaC 86 MCがつけた。

 

まとめ

開幕前から「今年の予選はどうなるのか?」と楽しみにしていたファンも多いだろうが、大方の予想を裏切るほど波乱続きの展開となった。

決勝レースは14時30分から行われるが、間違いなく予選同様に波乱続きで荒れた展開が両クラスともに待ち受けていそうだ。

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