来る6月17日、いよいよスタートを控えた「2017ルマン24時間耐久レース」。昨年のリベンジに燃えるトヨタと名門・ポルシェの一騎打ちを前に、ボルテージは日に日に増すばかりです。今年のインディー500に負けない、歴史が変わる予感がする1戦。どんなマシンとどんなドライバーで競われるのかを知って、歴史的一戦のスタートを迎えてみませんか?
CONTENTS
ルマン24時間耐久レースとは
テクニカル・レギュレーションまとめ
LM P1(ゼッケン:赤)
車両レギュレーションの要点車両寸法全長4650mm以下全幅1800mm以上1900mm以下全高1050mm以下※スーパーGT500マシンより、少し小さい程度。LM P1 Hybrid・4ストロークディーゼルorガソリンエンジン(ロータリーエンジン不可)・排気量・気筒数の制限なし・ハイブリッドシステム搭載可能・4WD選択可能・最低重量875kg※2017年からはローダウンフォース化を狙い、新たな空力規則(リアディフューザーの縮小など)が追加LM P1 Non Hybrid・4ストロークガソリンエンジン(ロータリーエンジン不可)・排気量5.5L以下・気筒数制限なし・4WD禁止・最低重量830kg
LM P2 (ゼッケン:青)
車両レギュレーションの要点車両寸法全長4750mm以下全幅1800mm以上1900mm以下全高1050mm以下※LM P1より全長が長く設定されている。空力面では有利?・ギブソン・テクノロジー製 4.2L V8エンジンのワンメイク(600馬力)・最低重量930kg
LM-GTE Pro (ゼッケン:緑)
車両レギュレーションの要点・市販車ベースのGTカー・2ドア、2座席または2+2のオープンorクローズドボディ・4WD,オートマチック,セミオートマチックギアボックス,アクティブサスは禁止
LM-GTE Am (ゼッケン:オレンジ)
レーサーを格付け!?「ドライバーカテゴライゼーション」とは
ルマンのクラス分けはマシンだけでなく、ドライバー編成についてもルールが定められています。
すべてのドライバーはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズという4つのランクに振り分けられていて、クラスごとに参戦可能なドライバーや、組み合わせが異なっているのです。
各クラスのドライバーレギュレーション
LM P1 Hybrid
ブロンズドライバー出走不可LM P2
最低1名のシルバーorブロンズドライバー必須LM-GTE Pro
ドライバー制限なし(ゴールド、シルバーのドライバー中心)LM-GTE Am
ブロンズの選手1名と、ブロンズかシルバーの選手を1名
では、具体的には何を基準に格付けされているのか?下記にまとめてみました。
Platinum
F1ドライバー、ルマン及びWECの優勝者、ワークスドライバーなど名実ともに「トップドライバー」
・F1のスーパーライセンスを所持
・ル・マン24時間レースのプロカテゴリー(LMP1/LM-GTE PRO)で優勝経験
・WECのプロカテゴリー(LMP1LM-GTE PRO)で優勝経験
・ワークスドライバーで自動車メーカーから給料が支払われ、相応の結果を残している。
・国際F3000、CART/チャンプカー、インディカー、GP2、全てのFIA世界選手権、グランダムのドライバーポイントで年間トップ5の成績を残した…etc
Gold
各国の人気カテゴリーで上位成績を収めているなど、「国内におけるトップドライバー」が中心
・プラチナの条件を満たさないドライバー
・FIAが定める第2カテゴリーのシングルシーターレース(A1GP、GP3、ルノーV6、スーパーリーグ、ユーロカップFR2.0、インディライツ)で年間トップ3に入った。
・国内のシングルシーターレース(F3、FR2.0、アトランティック、ユーロV8シリーズ)で年間トップ3に入った。
・DTM、BTCC、スーパーGT、ポルシェスーパーカップで年間トップ3に入るか、国内ポルシェカレラカップでチャンピオンを獲得した…etc
Silver
安定した成績を残す「プロフェッショナル ドライバー」たち
・30歳以下でプラチナ、ゴールドの条件を満たさないドライバー。
・国内選手権、もしくはインターナショナルシリーズで優勝経験がある。
・プロ以外のドライバーの為のシリーズ(フェラーリチャレンジ、マセラティトロフィー、ランボルギーニスーパートロフェオ、ポルシェGT3カップチャレンジ等)、自動車メーカーが運営するワンメイクシングルシーターレースで優勝した経験がある…etc
Bronze
まさにいぶし銀。本場のモータースポーツを支える「ジェントルマン・ドライバー」
・30歳以上の時に初めてライセンスを発給され、シングルシーターレースの経験がないか、少ないドライバー。
・以前にシルバーとカテゴライズされていても、レースでタイトル、ポールポジション、優勝経験が30歳以上で無い。
・30歳以前で国際ライセンスを持っていても、1年以上か、年間5戦以上戦っていない。
これらのルールは、3人編成のチームで争われる耐久レースならではと言えるでしょう。
まとめ
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