今では旧車としてかなりの価値があるケンメリGT-R。新車販売時に購入した方の中には手離さなければ良かったと思う程、程度の良いものであれば価値が高騰しています。今回はそんなケンメリGT-Rをご紹介をします。
ケンメリGT-Rってどんな車?
ケンメリGT-Rとは、1972年~1977年までの間販売されたC110型4代目スカイラインです。
いわゆる「GT-R」に当たる「ハ-ドトップ2000GT-R」は1973年に追加されています。
ボディタイプには4ドアセダンタイプと2ドアハードトップが設定されており、顧客のニーズに応じて購入できるようグレード分けされていました。
採用されているプラットフォームはC130型ローレルとほぼ共通で、2ドアハードトップグレードには太いCピラーを採用し、ボディ剛性を高めています。
白いボディカラーの2ドアハードトップではリアフェンダーにデカール式のピンストライプが設定されており、これはプレスラインが見えにくくなっていて目立たない為です。
ケンメリのあだ名はケンとメリーという二人のカップルから!?
「ケンメリ」というのは広告キャンペーンからくる通称名で、実際にケンメリという名称の車という訳ではありません。
その広告キャンペーンでは「ケンとメリーのスカイライン」と謳っており、若い男女のカップルがスカイラインに乗って日本各地を旅するという設定になっています。
このカップルがケンとメリーでした。
スカイライン好きの人であれば誰でも知っている事ですが、この広告によってケンメリは爆発的人気に。その人気は現在も衰えず、レストア済の極上車であれば現在の価値は数百万円に上ります。
ケンメリGT-RのCMはスカイラインの持つポテンシャルやレース活動で積み上げた栄光という、これまでのイメージとは異なるものがありました。
しかし当時の社会情勢と程噛み合い、このCMによってさらにスカイラインの名を世に知らしめる結果となったのです。
そして、このCMは社会現象となり車両本体の売れ行きが伸びると共にケンメリ関係グッズの販売も伸びました。
技術面から見るケンメリGT-R
ケンメリGT-Rには、先代と同様でS20型エンジンが搭載されました。
足回りでは、フロントサスペンションにマクファーソンストラットを採用し、リアサスペンションはモデル別で区別されています。
4気筒エンジン搭載モデルがリーフリジット、6気筒エンジン搭載モデルではセミトレーニングアームとコイルスプリングに分けられていました。
エクステリアは専用ラジエーターグリル・前後オーバーフェンダー・リアスポイラーが装備されています。
また、この当時の排ガス規制の関係もあり、「GT-R」は197台のみ生産されて実際に販売されたのは195台でした。
残された2台は次世代以降のスカイラインでレース活動を行う為のベースマシンとして、その開発に使用されています。
しかしこの生産台数には裏話があり、当時、自動車メーカーが購入したS20エンジン専用のソレックスキャブレターが197台のみ在庫として残されていた為とも言われています。
ケンメリGT-Rのスペック・中古車相場
1972年式 ハードトップ2000GT-R(KPGC110)のスペック
全長×全幅×全高(mm):4460×1695×1380
ホイールベース(mm):2610
車両重量(kg):1145
エンジン型式:S20
エンジン仕様:直列6気筒DOHC
総排気量(cc):2972
最高出力:160ps/7000rpm
最大トルク:18.0kgm/5600rpm
トランスミッション:5MT
駆動方式:FR
中古相場価格:ー
まとめ
いかがでしたか?
現在残っているレストア済の極上車であれば、高級車が新車で買えてしまう程値段が高騰している車両もあります。
これほど年数が経っているにも関わらず最高のコンディションを保っているので当然ですが、まさに夢の車です。
生産終了後に販売されるR32GT-Rの登場まで、16年というブランクが空きましたが自動車メーカーは次世代に繋ぐ為にケンメリGT-Rを使用して開発を行いました。
そんなケンメリGT-Rと出会いがあるのであれば、買わないという選択肢は無いのではないでしょうか。
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