6月11・12日に鈴鹿サーキットで開催されたスーパー耐久第3戦で、注目のレースが併催された。その名は「ランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアシリーズ」。イタリアの自動車メーカーであるランボルギーニが製作した最新スポーツカーで争われる究極かつ豪華なワンメイクレースなのだ。

Photo by Tomohiro Yoshita

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ランボルギーニ・ウラカンとは?

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今年からSUPER GTにも参戦し話題となっているランボルギーニ・ウラカン。これまで彼らのフラッグシップモデルとして活躍してきた「ガヤルド」に代わる新しいモデルだ。

2013年いっぱいでのガヤルド生産終了から間髪を入れず、2014年3月にジュネーヴショーで正式発表。その後、続々と世界各国にデリバリーされている。現在は発展モデルである「LP580-2」「LP610-4スパイダー」も登場。そしてワンメイクレース仕様として「LP620-2スーパートロフェオ」も製作された。

市販バージョンでも鈴鹿では時速250kmオーバー、驚異のパフォーマンス

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ランボルギーニといえば、6.5リッターV12エンジンでそれをカバーする超大柄のボディ。とにかく“荒々しい”というイメージを持っている方も多いかもしれない。実際に昔から「サンタアガータの猛牛」という愛称があるほど。

しかし、その新型モデルであるウラカンは“荒々しさ”だけではなく、「サーキットをなめらかに走る」驚異的なパフォーマンスも持っている。

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この週末、ホスピタリティ側のご好意でウラカンの同乗走行に参加させてもらったが、細かなコーナーが連なる鈴鹿サーキットで挙動を乱すことなくコーナリング。そしてストレートでは軽く250km/hを叩き出すパフォーマンスを発揮してくれた。

このウラカンをベースにしたレース車両であるため、毎回大迫力のレースを楽しむことができるのだ。

2009年から始まったランボルギーニのスーパーカーによるワンメイクレース

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このランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオは2009年にスタート。当時はガヤルドのスーパートロフェオ仕様が開発されレースが開始された。

各メーカーのFIA-GT3車両がしのぎを削る「ブランパン耐久シリーズ」の冠スポンサーとして有名なスイスの時計メーカー「ブランパン」が、同シリーズをサポート。さらに足元は同じイタリアのタイヤメーカー「ピレリ」が全車に供給している。

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年を重ねるごとに参加台数も増え、現在ではヨーロッパ、北米、アジアを舞台に3つのシリーズを展開。年末に各シリーズの上位選手を集めて「ワールドファイナル」が行われる。今年は12月にスペインのバレンシアで開催される予定だ。

伝統ある鈴鹿サーキットでの初開催!豪華そうなレースの割に、意外とアットホーム?

今回、鈴鹿サーキットで開催されたのアジアシリーズ。5月の上海ラウンドに続いて第2戦だ。F1日本GPで数々の名勝負とドラマを生んできたサーキットでの開催とあって、首脳陣たちも口を揃えて「本当に光栄」と語っていた。

基本的なレースフォーマットは50分間のセミ耐久レース。週末に2レース行う。

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プロドライバーとアマチュアドライバーが組んで参戦する「プロアマクラス」と、アマチュアドライバー1人で戦う「アマクラス」の2つがある。

途中決められた時間帯に1回のピットストップが必要。プロアマクラスはそこでドライバー交替をして争うこととなる。

鈴鹿ラウンドでは、2レース目がウエットコンディションとなったが、コース各所でサイド・バイ・サイドのバトルが繰り広げられるなど迫力あるレース展開となった。

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また迫力あるレースとは裏腹に、レース後の表彰式は意外とアットホーム。フォトセッションはオフィシャルカメラマンが表彰台の中に入って撮影したり、シャンパンファイトも盛大に行われるなど、日本でのレースとは違う独特な雰囲気が印象的だった。

豪華なのはレースだけではない?ホスピタリティには本場のシェフが美味しいパスタも食べられる!

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ここからは少し脱線。ランボルギーニ主催のレースということで、基本的にランボルギーニオーナーの方々が参戦している。そのためホスピタリティブースも豪華な対応となっている。

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鈴鹿サーキットのホスピタリティラウンジに設けられたVIPルームには、本場イタリアのシェフが作るパスタを提供。2日間とも美味しいパスタを求めてゲストたちが長蛇の列を作っていた。

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また一角にはランボルギーニのグッズ販売スペースが設置され、子供向けてにランボルギーニのペダルカーも展示。基本的に関係者向けのスペースになっているが、とにかく「豪華!」の一言につきる空間だった。

まとめ

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このランボルギーニ・ブランパン・スーパートロフェオ・アジアシリーズ。今年は9月17・18日に富士スピードウェイでも開催が予定されている。

グリッドだけでなくセーフティカーもウラカンで埋め尽くされるという、ファンにとっては堪らないレース。機会があれば是非観戦に行ってみてはいかがだろうか。