世界三大耐久レースの一つとして数えられているスパ24時間耐久レース。2018年は7月28日・29日に行われます。BLANCPAIN GTシリーズのTotal 24Hours of SPAとして開催され、ブランパンGTシリーズに参戦する世界中のGTドライバー達が競い合う熱いバトルは日本時間で、28日23時30分スタートです!
BLANCPAIN GTシリーズとは
SRO Motorsports groupが主催し、1735年にスイスで創業した世界最古の時計メーカー『BLANCPAIN』が冠スポンサーとなっていることから、BLANCPAIN GTシリーズと名付けられました。
そして、2011年よりブランパンGTシリーズとなり、2010年まで開催されていたFIA GT1選手権に代わるシリーズとしてヨーロッパ各国でレースが行われ、人気を集めています。
カテゴリーとしては市販車ベースで行われるブランパンウルトラカースポーツクラブや、FIAカテゴライズのブロンズドライバーのみで争われるブランパンGTスポーツクラブの最上位に位置するのがブランパンGTシリーズ。
2018年は5戦のスプリントカップと、スパ24時間耐久を含めた5戦のエンデュランスカップが開催される予定です。
それでは、2017年のスパ24時間レースのハイライト動画をご覧ください。
スパ24時間耐久レースとは
舞台となるスパ・フランコルシャンは、ヨーロッパ ベルギー王国リエージュ州にあるサーキットで、スパとフランコルシャンの2つの都市を跨いで作られたことから、シルキュイ・ド・スパ=フランコルシャン(circuit de Spa-Francorchamps)と名付けられています。
また、オイルメーカーのTotalが冠スポンサーとなっていることから、Total 24Hours of SPAが正式なレース名。
ル・マン24時間レースが初開催された翌年、ベルギーのロイヤルオートモービルクラブが主催し、1924年に初めて開催されて以降、現在まで続いている伝統的なレースです。
ちなみに、『ル・マン、スパ、デイトナ』の3つの24時間レースは、『世界3大耐久レース』と称され、今もその歴史を刻み続けています。
開催当初は単独でのレース開催でしたが、1960年以降はETC(ヨーロッパツーリングカー選手権)のシリーズ戦として行われ、1987年にはWTC(世界ツーリングカー選手権)の1戦として開催されました。
その後ETCが消滅した1989年以降は再び単独開催に戻り、1997年以降はFIA GT選手権のシリーズとして開催、そのままFIA GT1世界選手権に引き継がれることに。
しかし、そのFIA GT1選手権も無くなったことにより、2018年現在はブランパンGTシリーズの1戦として、スパ24時間レースが行われています。
BLANCPAIN GT クラス分け
基本的に全車FIA-GT3カテゴリーのマシンが参戦しているブランパンGTシリーズですが、ドライバーのレベルに応じてクラス分けが成されており、『Over all(Pro)』、『Pro-Am Cup』、『Am Cup』、『Silver Cup』という4つのクラスが存在します(ワンメイクカップカーのGroup Nationalを除く)。
また、参戦するドライバーは過去の戦績に応じて『プラチナ』、『ゴールド』、『シルバー』、『ブロンズ』という4つのランクに分けられ、クラスに応じて参戦できるグレードが決まっています。
そしてスパ・フランコルシャン24時間レースでは1つのチームに3名のドライバーが在籍するため、このクラス分けがドライバーの組み合わせにも大きく影響することになるのです。
それでは、順に見ていきましょう。
Over all(Pro)
カテゴライズによる制限が無いため、基本的にはプラチナやゴールドのドライバーはこのクラスに集中します。
Pro-Am Cup
クラス名通り、プロとアマチュア(ブロンズ)が混在するクラスとなります。
3時間や6時間レースの場合では、
1:プラチナ・ブロンズ・ブロンズ
2:シルバー・シルバー・ブロンズ
といった感じで、最低でもブロンズドライバーが1名、プラチナドライバーが登録される場合は2名のブロンズドライバーを登録しなければなりません。
なお、スパ24時間レースに限り、
1:プラチナ・シルバー・シルバー・ブロンズ
2:プラチナ・プラチナ・ブロンズ・ブロンズ
のドライバー登録をすることが可能になります。
Am Cup
クラス名通り、アマチュア(ブロンズ)のみのクラスとなります。
3時間や6時間レースの場合では、
1:ブロンズ・ブロンズ・ブロンズ
のドライバー登録しかできません。
なお、スパ24時間レースに限り1名のシルバードライバーを登録することが可能ですが、ドライブ時間に制限があります。
Silver Cup
クラス名通り、FIAドライバーカテゴライズでシルバーランクのドライバーのみのクラスとなります。
見どころ
ブランパンGTシリーズでは全車GT3マシンということもあり、BoP(バランスオブパフォーマンス)と呼ばれる性能調整により性能差が少なく、ワンメイクレースのように接近戦が続きます。
また、スーパーカー揃いのGT3マシンがテールトゥノーズにホイールトゥホイールといった、限界ギリギリの白熱したバトルを展開するのも特徴。
そして、スパと言えばやはり『オー・ルージュ』。
マカオの『メルコヘアピン』、ニュルブルクリンクの『カルッセル』といったような有名コーナーで、マシンが200km/hオーバーの車速を維持したまま駆け上がっていく光景や、夜間のオー・ルージュでマシンのカーボンパーツが路面と干渉し、盛大に火花を散らしながら走り抜けていく姿は必見です!!
他にも、最高速を記録するケメルストレートや、最終コーナーであり最低速度となるバスストップシケインなど見どころ満載。
そしてより波乱を巻き起こす要因となるのが、スパならではの不安定な天候、『スパウェザー』です。
地形的に天候が非常に不安定で雨に見舞われやすいことで有名なスパ・フランコルシャン。
加えてコースの広さから局所的に天候が変わることもあり、波乱を巻き起こすきっかけに。
2016年はレース終了まで30分を切ったところで土砂降りの大雨に見舞われ、最終コーナーとなるバスストップシケインでハイドロプレーニング現象により6台ほどのマシンがコントロールを失いコースアウト。
その後FCY(フルコースイエロー)を挟み、ゴールする頃には一気に青空が広がるほど天気が回復するなど、驚くべき変化を遂げるのです。
このように、最後の最後まで気が抜けないのがスパ・フランコルシャンでのレース!
チェッカーを受けるその瞬間まで、目が離せません。
日本での視聴方法は?
テレビ中継ではCSのスポーツ専門チャンネルJ-SPORTSが、レースのスタートとチェッカーに焦点を当てた、2部構成で生中継することが決定しています。
第1部:2017年7月28日(土)23時00分~26時30分 J SPORTS 3
第2部:2017年7月29日(日)21時00分~24時30分 J SPORTS 3
また、J-SPORTSオンデマンドではスパ24時間レースが完全生中継で配信されるので、一部だけでは物足りないという方も楽しめる大満足の内容。
そして、スパ24時間レース公式サイトでもレースの様子がストリーミングで生中継!
こちらは実況・解説の音声が英語となりますが、無料で視聴できてラップタイムなどが楽しめるライブタイミングも閲覧することが出来るので、かなりおススメの観戦環境となっています。
是非、スパ24時間レース公式サイトをチェックしてみてくださいね。
スパ24時間レース公式HP:http://www.24hoursofspa.com/
まとめ
いかがでしたか??
世界3大レースとなるデイトナは1月末〜2月初頭、ル・マンは6月、そしてスパは7月末となっており、ニュルも含め年内のメジャーな24時間レースはスパで最後となります。
今週末は2輪の鈴鹿8耐もあり、耐久レース三昧の週末!!
鈴鹿に行って8耐を見るのも良し、自宅でスパ24時間耐久を見るのも良し。
8耐を現地観戦しながら、スマホでスパ観戦なんて荒技も??良いかもしれません。
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