レースを始めたいけど、クルマも無いし、改造も大変。サーキットまで行って、10周じゃ満足できない。どうせやるならワイワイやりたい。そんなアナタにうってつけ。家にある軽自動車や、安く買った中古車で参加できるエコラン競技”K4GP”を知っていますか?
レーシングドライバーや、驚きのカスタムマシンと一緒にレースができる軽自動車だけのレース、K4GPをご紹介します!
K4GPとは
レーシングカーデザイナーの故・杉山哲さんが主宰する老舗ショップ、マッドハウスが主催する軽自動車のエコラン耐久競技「K4GP」
極力お金をかけずに、多くの人にモータースポーツを楽しんでもらいたい!という理念のもと企画・開催され、200台以上のエントリー、2000人以上の参加者が集まる、日本でも最大級の軽自動車レースです。
勝ちにこだわるだけではなく、趣味色が非常に強いことも特徴で、仲間とワイワイ楽しみながら参加できることから、多くの人に愛されています。
年に2回、冬と夏に富士スピードウェイ(関連:富士スピードウェイの伝説の1コーナー、30度バンクとは?)にて500km、1000kmや7時間耐久として開催されるほか、2年に一度はマレーシアのセパンサーキットでも開催!
ホビーながら規模は非常に大きく、本気なレーシングドライバーの気分も味わえる?かもしれません。
K4GPの魅力とは?
年に2回しか開催されない軽自動車のレースがなぜそんなに愛されるのか。
K4GPには、普通のレースとはひと味違う魅力がたくさんあるのです。
参戦費用が安い
モータースポーツのネックは、とにかくお金がかかること。
ベース車両、改造費用、エントリー費用など様々。
K4GPにおいては、車検が通る程度の車ならほぼ無改造で参戦可能なクラスもあります!
牽引フックなど、必要最低限の装備を取り付ける必要はありますが、そこまで費用が掛からないのはお財布にもうれしい!
免許取りたての初心者から、プロまでみんな混走
他のレースより敷居が低いということから、サーキット初体験や免許取り立て!なんてビギナーが数多く参戦する半面、プロドライバーも多く参戦。
スーパーGTで活躍中の片岡龍也選手や、織戸学選手も参加したことがあります。
レースは全クラス混走なので、初心者でもうまく後ろにつけたらスゴく勉強になるかも?
腕とマシンに自信があるアナタなら、本気の勝負も挑めてしまう、夢のような競技なのです!
走行中、ピット裏ではBBQ!?
1000kmも走るレースですから、基本的に長丁場。どれだけ根を詰めててもお腹は減ります。
せっかくお休みを使って参加してるなら、一日をおもいきりエンジョイしたいですよね。
そんなアナタのために、K4GPではピット裏のパドックでのBBQが許可されています!
サーキットで思い切り汗をかいた後、焼きたての肉や野菜…想像するだけでお腹が減りませんか?
レース車両とは別のチームカーは、BBQ道具満載で向かうとレースがもっと楽しめちゃうかも!
ちなみに、走る人はアルコール絶対NGですよ!
憧れの名車と出会える!?
K4GPの面白さのひとつに、名車たちのレース参加があります。
フォードGT40や、シャパラル2J、ポルシェ962c、トヨタ7。時代を駆け抜けた名車たちが数多く参加し、同じ土俵で争う面白さがとっても魅力。
クルマに詳しい方ならお気づきかと思いますが、今取り上げたクルマはすべて軽自動車ではありません。
でもレースに参加しているということは…そう、軽自動車をベースに作ったレプリカなのです!
これこそがK4GPのホビー色が一番強い部分。
普通の軽自動車を、大人たちが本気でカスタムして、ちょっと小さい名車を作ってしまうのです!
そんなクルマが多く並ぶので、ピットやグリッドはさながらモーターショー!でもちょっとだけ小さい。
これを見てるだけでも面白いということが、愛される魅力のひとつとなっているわけですね。
ここまで読んで「出たい!」と思ったアナタ。
実は、普段使いの軽自動車でも、ほぼそのまま参加できるんです。
ATでも大丈夫!次のページでは、各クラスと、K4GPならではの面白さをご紹介します!