こんにちは!ラリー大好きMotorzのマエダです!突然ですが皆さん、ヒルクライム競技というと先ず思い浮かべるのは、アメリカの『パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム』ではないでしょうか?1916年に第一回大会が開催された伝統あるレースなので当然だと思います。しかし、実はパイクスピークよりも以前から行われている、長い歴史を持つヒルクライムレースがもう1つ、アメリカで開催されている事を知っていますか?

® Subaru of America, Inc.

Mt.ワシントンヒルクライムオートレース

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標高4300m超の山頂へ、全長約20kmのコースをわずか8分で駆け上がることから、「雲へ向かうレース」の別名を持つ『パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム』。

かつては未舗装路で行われていましたが、現在は完全舗装路となり、近年、飛躍的にタイムが上がっています。

そんなパイクスピークより以前から開催されており、今もなお未舗装路区間が残る、ヒルクライム競技がアメリカで行われているのです。

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それは、別名「雲に登るレース」と呼ばれる『Mt.ワシントン・ヒルクライム・オートレース』です。

アメリカ東部のニューハンプシャー州にある『ワシントン山』を舞台に、1904年に初開催されており、1916年に初開催されたパイクスピークや、初開催は1911年で世界三大レースのひとつに数えられる『インディ500』よりも長い歴史を持ちます。

パイクスピークが標高4301mに対して、ワシントン山の標高は1917mと、高さは控えめですが、全長約12kmのコースは、幅が狭くツイスティで、なおかつ路面もかなりバンピーなことから、経験とテクニックが要求される難関カテゴリーです。

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それ故に、クラッシュも多く危険が伴うことから、過去に何度かの休止期間と復活を繰り返しており、2019年現在で、最後に開催されたのが2017年。

2020年に次回の開催が予定されています。

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1998年を最後に、14年ぶりの復活となった2011年大会から、その次に開催された2014年、そして前回の2017年と3大会連続で、同レースへ出場しているスバル・ラリーチームUSA。

現在のコースレコードは2017年大会の優勝者で、同チームから参戦したトラビス・パストラーナ選手が記録した5分44秒72です。

トラビス・パストラーナ(左)とデビッド・ヒギンズ(右) / ® Subaru of America, Inc.

この時のパストラーナ選手のチームメイトは、2011年、2014年大会の覇者、デビット・ビギンズ選手。

ビギンズ選手も、この日区間タイムではパストラーナ選手を上回る好タイムを記録していましたが、頂上を目前にしたグラベル区間でコースオフし、リタイヤ。

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写真からもわかるように、道幅は本当にギリギリ車両2台分ほどしか無いため、ワンミスが命取りになってしまいます。

幸い、ビギンズ選手にケガはありませんでしたが、非常に悔しい結果となりました。

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優勝経験もある彼にも容赦無く牙を剝く、ワシントン山は「本当にこんなところを走るの?」と思わずにはいられない、テクニカルすぎるコースなのです。

ぜひアタックの模様を、動画でご確認ください。

まとめ

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世界にはまだまだ我々の知らない、面白いレースがたくさん存在しています。

モータースポーツが大好きなMotorzでは、これからもそんなレースをお届けしていきます!

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