現代の自動車は基本的に四輪ですが、歴史的に見ると三輪の自動車(3輪車)も数多く存在しています。今回は、そんな世界の3輪車を5車種紹介します。

ダイハツ ミゼット

日本の三輪車を語る上では決して外すことができないのが、ダイハツ ミゼットです。

初代ミゼットが登場したのは1957年で、バーハンドルでドアのない、トゥクトゥクみたいなスタイルのDK/DS型、映画『ALWAYS三丁目の夕日』にも登場したカエル顔で丸ハンドルが採用されていたMP型、時代背景を映し出したようなデザインの自動車として今でも色褪せない名車です。

フジキャビン

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フジキャビンは過去に存在していた富士自動車(のちに小松製作所の完全子会社化)という会社が生産していた3輪車です。

異世界からやってきたかのような独特なスタイルを持った車両で、日本で初めてFRPをボディを採用したことでも知られています。

前輪2つ・後輪1つ、先ほど紹介したミゼットとは同じ三輪でも前後の車輪数が異なったタイプです。

メッサーシュミット

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ドイツ(西ドイツ)の航空機メーカーであるメッサーシュミットが、戦後販売していた前輪2つ・後輪1つの3輪車です。

1950年代前半に発売され、今でも根強いファンを持つ自動車となっています。

2人乗りモデルと3人乗りモデルがあり、乗り降りは、進行方向左からルーフ部分を開閉する仕組みとなっているなど、面白い発想が詰まった1台。

ステアリングは、丸ハンドルではなくバータイプとなっています。

モーガン 3ホイーラー

Photo by Доцент

イギリスのスポーツカーメーカーとして名高いモーガンが、現行で生産・販売している3輪スポーツカーです。

スポーティ性はもちろんのこと、高級感・ラグジュアリー性が感じられるところも注目のポイントで、車両価格は消費税込で7,810,000円。

S&S製の2.0L V型2気筒エンジンを搭載し、トランスミッションはマツダ製5速MTを採用しています。

車両重量は585kgで、最高出力51kw(69PS)/5,200rpm、最大トルク129Nm(13.2kgf/m)2500rpm、最高速は185km/hのスペックです。

カンパーニャ T-REX

Photo by monsieuricon

カナダの自動車メーカーであるカンパーニャが、1996年から販売している3輪車です。

モデルチェンジのタイミングで、パワーユニットが変更される傾向にありますが、デザインなどについては発売当初からほぼそのままとなっています。

まとめ

最近の自動車では、3輪車を見かけることは少なくなりましたが、一昔前の三輪車はどれも味のあるモデルばかりであったことがよくわかります。

実生活での実用性は期待できませんが、コレクションとして、3輪車を1台購入してみるのも楽しいのではないでしょうか。

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