メルセデスベンツというと日本でも人気を集めるドイツの自動車メーカーで、セダンやSUVを中心に日本人に人気を集めるブランドです。中でもSLクラスは、ベンツを代表するラグジュアリースポーツカーとして知られており、ベンツのラインナップの中でも貴重なオープンカーとして人気を集めます。「ベンツ=高級車」とイメージする人が多いと思われますが、大阪府堺市にあるVITTはベンツSLクラスを大胆にカスタム!一体どんなクルマに仕上がっているのでしょうか?ご紹介します!

掲載日:2019.2/4

©️VITT

VITTとは?

VITTのエアロを装着したランボルギーニ アヴェンタドールSV / ©️VITT

大阪府堺市に店舗を構えるオフィスVITTは、ランボルギーニとメルセデスベンツ中心にカスタムパーツの開発販売を行っています。

環境の変化や時代が進むにつれて、個性を表現することの難しさを感じているVITTですが、そういった中でも独自のスタンスでダイナミックなデザインやオリジナルコンセプトにこだわり続けることをモットーとしているメーカーです。

特にエアロパーツをメインに力を注いでいますが、歴代のメルセデスベンツのオーバーフェンダーキットを製作しており、県外からも多くのお客さんがVITTのフェンダーキットを買い求めに来るほど。

 

VITTオーバーフェンダーを装着したSクラスクーペ(C217) / ©️VITT

開発コンセプトは「普段乗りができるクルマ」としており、車検など保安基準などは全て適合。そもそもVITTがベンツのカスタムを始めたのはVITT代表の吉岡社長がベンツ好きということが発端です。1980年頃までのベンツに感じられたアヴァンギャルド感のある個性的なスタイリングは、日本国内で乗っていても輸入車らしく一目置かれる存在でした。近年ではエクステリアの”まとまり感”が出始め、日本車っぽさが感じられたと吉岡社長は語ります。「それならば自分たちでエアロをデザインに、元々あったベンツらしさを取り戻そう!」ということオーバーフェンダーキットの開発を着手。CクラスやEクラス、最高級サルーンSクラスに至るまで、メルセデスベンツの歴代モデルのカスタムパーツを展開しています。 

VITTデモカー「VITT SQUALO」がアツい!

VITT SQUALOエアロを纏ったSL400(R231)後期型 / ©️VITT

 

TAS2019にSL400を出展 / ©️Motorz

 

一目見ただけで純正とは違う雰囲気を感じさせられるデザインが特徴 / ©️Motorz

 

メルセデスベンツのSLクラスは、ベンツのカーラインナップの中でもラグジュアリーとスポーティさを融合したハイパフォーマンスモデルです。そんなSLをVITTがカスタマイズをすると、純正のルックスを活かしつつも、よりベンツらしいダイナミックでアグレッシブなデザインになります!カラーはSL400純正カラーのブリリアントブルーを活かし、SLらしいスポーティさを演出。東京オートサロン2019ではSL400(R231後期)を出展していましたが、純正とは明らかに違うルックスで、迫力あるオーバーフェンダーを装着しながらも、後付け感を感じさせないデザインに道行く人が足を止めて魅入っていました。

 

インテリアは「完成度が高い」ことから純正を維持。やり過ぎない上品な仕上がりになっていた。 / ©️Motorz

エクステリアに迫力があるとインテリアも手を加えたくなりますが、VITTはあえて純正状態をキープ。純正でも質感の高い白系の本革シートと、黒いダッシュボードのコントラストが近代的な高級感を与えます。「オーナーの奥様でも街乗りできる仕様ですから」と吉岡社長が語るように、カスタムカーにありがちな華美さを表に感じさせず、あくまで実用的なベンツであることもVITTならではなのです。

 

SL550(R231前期) Ver1エアロ / ©️VITT

 

SL400(R231後期)Ver2エアロ / ©️Motorz

R231型のSLクラスは2016年にマイナーチェンジを行っており、TAS2019でVITTが出展していたのは3.0リッターV6ツインターボエンジン搭載のSL400後期型。ベンツの象徴とも言える「スリーポインテッド・スター」は共通なものの、新しく採用された「ダイヤモンドグリル」が前期と後期を見分ける上での大きな違いです。VITTのR231エアロパーツはVer1とVer2がありますが、ヘッドライト形状の微妙な違いによりVer1は前期用、Ver2は後期用とフロントバンパーは専用設計となっています。

 

左サイドにはメッキモールが装着されていた / ©️Motorz

 

右サイドはモールを装着せずシンプルなルックス / ©️Motorz

展示されていたR231のデモカーは左右で違う演出がされていました。サイドのフェンダーからドアにかけたプレスラインに対して、メッキモールを装飾するキットが装着されているパターンとされていないパターンを見せ、ユーザーの好みを訴求。フェンダーには「SQUALO」のバッヂが埋め込まれスポーティさを演出します。

 

ホイールはVITT GRADOを装着 / ©️Motorz

SL400(R231)の足元を演出するのは、VITT GRADO。細めの10本スポークとすることでスポーティさを演出しつつ、流行りのポリッシュとブラックのツートンカラーでラグジュアリーさを両立。サイズはオーバーフェンダーに合わせ、フロント20inch×9.0J -10、リア21inch×11.0J -10という純正では装着不可能なインセットをチョイスしています。PCDは購入時にオーダーができるので、ベンツ以外でも100〜120.65mmの5穴であれば他車種でも装着することが可能です。

店舗情報

オフィスヴィット(Office VITT)

所在地:大阪府堺市南区野々井677-1

TEL:072-293-0990

FAX:072-293-0047

定休日:日曜・祝日

公式Webページ:http://www.vitt.jp/index.html

 

まとめ

ツライチ具合もやり過ぎない仕様 / ©️Motorz

今回はTAS2019に出展していたVITTのメルセデスベンツ SL400(R231後期)をご紹介しました。

「ベンツが日本車っぽくなってしまったと感じたそうですが、他のメーカーに乗り換えようとしなかったんですか?」という筆者の問いに対し、吉岡社長は「それでもベンツが好きなんです。足りないと感じた部分は自分たちが作ります。」と愛情たっぷりのお話を頂きました。

欧州車系、特にベンツとなるとカスタムしている国内のショップやメーカーはかなり限られますが、長年にわたりベンツに愛情を注ぎ続けているのがVITTであり、カタチとしているのがオーバーフェンダーをはじめとしたエアロキットなのです。

気になる人は是非、VITTをチェックしてみて下さいね!

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