スバルといえば、”水平対向エンジン”や”四輪駆動”の分野で世界中から高評価を得ている自動車メーカーです。レガシィやインプレッサ、フォレスターを世に放ち、”スバリスト”たちを始め、クルマ好きをトリコにするスバルが、2008年から2017年の9年間、ミニバンジャンルに挑戦していたことを覚えていますか?”エクシーガ”は、スバルにとって自社開発で挑戦した「水平対向エンジン×四輪駆動」をミニバンで実現した、記念すべき1台です。

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出展:https://ucar.subaru.jp/

スバル・エクシーガとは

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出展:https://ucar.subaru.jp/

エクシーガは、スバルが日本国内向けに自社開発を進めた、多人数乗車が可能なミニバンです。

1990年代のモーターショーに、試作した多人数乗車が可能な車を参考出展していたスバルが、2008年に満を持して世に送り出したモデルでもあります。

「7シーターパノラマツーリング」をスローガンに掲げ、乗る人すべてが快適な居住性を得られるように工夫。レガシィやインプレッサが持つ走行性能も組み込まれたクルマに仕上げられています。

今までのスバルには定着することのなかったミニバンジャンルへの挑戦を試みたのです。

エクシーガの強み・魅力

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出展:https://ucar.subaru.jp/

スバルがチャレンジした本格ミニバン、エクシーガの強みや魅力をご紹介しましょう。

シアターシートレイアウトの採用

エクシーガが持つ魅力のひとつが、「シアターシートレイアウト」です。

映画館の座席のように、後席の着座位置を徐々に高くすることで前方の見晴らしが改善されたシートレイアウトを採用。

後部座席に座った時の爽快感を重視した作りとなっています。

パノラミック・ガラスルーフの採用

ミニバンといえば、ルーフ頭上に設けられたガラスルーフの印象を持っている方も多いと思いますが、エクシーガにも1列目から2列目シートの頭上に、大きく開口部を確保した「パノラミック・ガラスルーフ」を採用されました。

開放感を重視した広大なガラスルーフにより、乗員が気持ちよく快適に感じられる気配りがおこなわれています。

リニアトロニック・EyeSightの採用

約6年のモデルライフのなかで、年次改良を積み重ねてきたエクシーガ。

2009年に実施された最初のマイナーチェンジでは、スバル独自開発の無段変速トランスミッション”リニアトロニック”が、自然吸気(NA)エンジンに採用されました。

多くの自動車メーカーが採用する無段変速CVTに、トルクが大きいエンジンまで対応できるような性能を高めたトランスミッションを搭載することで、エクシーガのパワフルな走りを手助けしています。

また、同様にスバルが開発を進めてきた先進安全運転システム”EyeSight”も採用。

2009年には「ver.1」、2012年のマイナーチェンジでは「ver.2」と進化し、衝突被害軽減ブレーキや危険察知機能が向上されました。

エクシーガクロスオーバー7として”再生”

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出展:https://ucar.subaru.jp/

2015年3月に、「エクシーガ」の生産販売は終了しています。

しかし、同じく2015年4月に、クロスオーバーSUVジャンルに狙いを定めた「エクシーガクロスオーバー7」が登場。

これまでのエクシーガをベースに、最低地上高や車幅の拡大、外装パーツの変更などにより、SUVチ風に仕立てられたクルマです。

同一車種でありながら、いったん生産を終了することにより、キャラクターチェンジが施され、再登場を果たした異例のモデルと言うべきクルマ。

モデルライフ中にも、撥水加工が施された素材を取り入れた特別仕様車の発売など、多人数乗車ができるSUVを求めるユーザーのニーズに対応したモデルへと進化し続けました。

残念ながら2018年に販売終了となりましたが、いまだに街なかでは見かける頻度の高いモデルでもあります。

まとめ

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出展:https://ucar.subaru.jp/

スバルが本格的に開発した多人数乗車向けミニバン、エクシーガ。

シリーズのモデルライフは、通算してもわずか10年で終了となりました。

スバルが持ち込んだ最新技術や度重なる小改良で熟成が図られたミニバンは、現在でも”スバリスト”を始めとして多くのユーザーから人気のモデルです。

中古車市場でも本体価格が100万円を切る、お手頃価格で販売されているエクシーガに、是非注目してみてはいかがでしょうか。

 

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