今回の愛車紹介は、何と頭文字D仕様のAE86! 細部まで原作を忠実に再現しただけではなく、走っても楽しいチューンに仕上げられています。見た目だけではなく、中身も凄いこのAE86。一体どんな仕上がりになっているのでしょうか。

掲載日:2020/07/22

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藤原拓海の愛車を再現! 藤原とうふ店のAE86

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今回ご紹介するのは、「走れる頭文字D仕様の車」をコンセプトに制作されたAE86。

一目見ただけで頭文字D仕様のAE86ですが、細かいところまで再現されており、走りの性能も十分の仕上がりです。

まずは、オーナーがこのAE86を作ろうと思ったきっかけから、ご紹介していきましょう。

オーナーがこのAE86を作ったきっかけは、「ワンオーナー車でAE86のGT-Vを購入した際に、前オーナーが内装・外装をGT-APEX風にしていたこと」。

そこから「走り+頭文字Dの何かを付けていったら面白いだろうな」と考え、パーツを付け替え、現在に至ると言います。

以前から原作者のしげの秀一さんの漫画を読んでいたことで、AE86を選んだというオーナーのこだわりは、かなりのものです。

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フロント回りから見ていくと、まず目を惹くのがカーボンボンネット。

リトラクタブルヘッドライトにもカーボンカバーを被せ、原作と同じ仕様となっています。

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ノーマルバンパーの下に取り付けられたフォグランプも、原作を彷彿させるCIBIE製に。

また、ナンバープレートは地元のAE86乗りチーム、「湘南組」を表すプレートが装着されています。

フロントガラスはGT-Vグレードだと本来はブルーなのですが、頭文字D仕様にするために美麗な中古品を探し、GT-APEXと同じブロンズへと交換済みです。

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ホイールは原作と同様のワタナベ(15インチ)が装着されており、タイヤはTOYO PROXES R1R(サイズ:195/50R15)が装着されています。

オーナーによると、TOYOタイヤはコストパフォーマンスが非常に良く、AE86のパワーだとあまり減らない上に、ロードノイズも静かなので気に入っているそうです。

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おなじみの「藤原とうふ店(自家用)」のデカールも運転席側だけに貼られており、原作の雰囲気を再現。

ドアミラーは初期型に付いている1型ミラーで、倒しても戻ってくる仕様になっているため、駐車時に畳めないこともあるそうです。

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リアゲートには漫画とアニメでの相違点があるそうで、漫画版だと後半からゲートがFRPに交換され、倒れているワイパーがありません。

それを再現すべく、元々のゲートに付いていたワイパーを外し、埋めてしまったそうです。

錆も出ていなかったことからスムージングによる原作再現となったそうですが、全くそんな過程を経ているとは思えないほど綺麗な仕上がり。

APEX仕様にするために、「APEX TWIN CAM15」のロゴも貼られています。

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リアバンパー下に見えるマフラーは、FUJITSUBOとテックアートのコラボによって作られた、車検対応デフ上マフラー。

通常のFUJITSUBOマフラーと比べ、パイプ径がアップしているので高効率化されており、200馬力ほどのエンジンであれば十分に対応可能です。

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綺麗な状態を保った車内には、カップホルダーに入った紙コップもきちんと置いてありました。

さらにはitalvolantiのadmiralという、貴重なハンドルが取り付けられており、原作とは違い、オーナーが走りやすい33φのものを選んでレストア。ステッチも、赤に張り替えられています。

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また、シフトノブをTRDのものへと交換しただけではなく、C’sのクイックシフトが入っているので、走りもバッチリ。

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エアコンも、もともと搭載されていたマニュアルエアコンから、原作と同じオートマチックエアコンへと交換済みです。

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メーター類もノーマルの前期APEXとは違い、原作と同様のアナログメーターを装備。

追加の水温計、油圧計は原作だとスミス製メーターで揃えられていますが、車内に似合わないという理由と、計器類はきちんと表示されたほうが良いという理由から、TRD製を装着しています。

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スピードメーター側にも油温計と11,000回転対応のタコメーターが取り付けられており、5バルブエンジンに載せ替えられていることから、原作ほどではありませんが、9000回転までは回ると言います。

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バケットシートはWRC好きのオーナーのこだわりにより、GC8活躍当時に使われていたProdriveのシートが2脚原作風に入れられています。

また、原作の後半から装着されたロールケージを再現しつつ、内装には穴を開けないように、なんちゃってロールケージをボルトオンで装備。

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しかし実際の走りにも役立っているそうで、以前は車体が捻れたときにルームランプが光っていたのがなくなったと言います。

そして原作の、「サンルーフがないのに、内装には何故かサンルーフが存在している」という点も再現。

このサンルーフは無理を言って、部品取り車から内装だけを外して洗浄後に取り付けたという、オーナーこだわりのポイントです。

また、フロントのサンバイザーにはサインが書かれており、運転席側のサインは富士で行われた86スタイルで会ったという土屋圭市さんのサイン。

助手席側のサインはアニメ版で主人公、藤原拓海の声優を務めた三木眞一郎さんのサインだそうです。

三木さんとオーナーさんは、沼津で開かれたスーパーカーイベントにAE86を出展したときに出会ったそうで、その際に三木さんのほうからこの車の存在に気づいて近づいてきてくれたそう。

そしてこのAE86に乗って喜んでくれ、サインをお願いすると快く書いてくれたとのことでした。

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エンジンはノーマルの4A-Gから、AE101に搭載されていた5バルブの黒ヘッドに交換されていますが、さすがに原作と同じグループAの銀ヘッドは用意できなかったので、代用品だそうです。

走行距離が26,000kmだったことから、ショップでヘッド部分だけをオーバーホールしてもらい、圧縮比も上げてもらったとのこと。

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ダイレクトイグニッションを入れず、昔の高回転エンジンにとって良いという同時点火方式を採用しています。

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そしてFUJITSUBOとテックアートのコラボによるタコ足、TRUSTの足回り、2層13段のオイルクーラーを装備。

ミッションもTRDの3速クロスが入れられ、ファイナルの値も4.8に変わっています。

馬力は測定したことがないので正確な値は分からないそうですが、ショップにノーマルの値が出ている可能性を指摘されたそうなので、165馬力前後ではないかとのことでした。

まとめ

オーナーのこだわりが詰まったAE86の制作費用は車本体のみで100万円、それにチューニングや原作の再現を含めて300万円ほどなので、ごく普通にAE86をチューンする場合とあまり変わらないそう。

オーナーがこのAE86を所有してから、2020年時点で15年目に入っており、以前はファミリーカーに乗っていたそうです。

しかし結婚前にAE86に乗っていたことや、子供たちが大きくなったこともあり、15年前にこのAE86を購入。

まだまだこのAE86で走りたいとのことですが、走らなくなったら車体をフルレストアして綺麗にとっておく予定だそうです。

オーナーにとっての車の魅力は「運転やカスタムなど、ひとつの要素を突き詰めていっても、飽きずに楽しめること」。

これからも、このAE86と共に走り抜けていくのでしょう。

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