メルセデスベンツは新たに電気自動車専用ブランド『EQ』を立ち上げ、その第一弾として新型モデル『EQC』を発表しました。そしてSUVモデルの電気自動車であるEQCを皮切りに、さまざまなモデルを投入する予定なのだとか。そんなメルセデスベンツのEV市販モデル第一弾となるEQCの実力は、どのようなものなのでしょうか。

 

アーティペラーグで行われたメルセデスベンツ・EQC公開の様子 / © 2018 Daimler AG. All rights reserved.

 

メルセデスベンツのEV販売が本格始動!メルセデスベンツEQC発表

 

アーティペラーグでメルセデスベンツ・EQC公開の様子 / © 2018 Daimler AG. All rights reserved.

 

スウェーデンの首都、ストックホルム中心部から車で約20分走ったところにある美術館『アーティペラーグ』は、自然豊かなストックホルム群島のヴァルムド(Värmdö)に位置し、近代的なアートの展示はもちろん、イベント、会議にも使われる施設です。

そんなアーティペラーグにメルセデスベンツは600名以上のゲストを招待し、メルセデスベンツが立ち上げた電気自動車のサブブランド『EQ』及び新型モデル『EQC』の実車を華々しく公開しました。

 

メルセデスベンツEQ A / © 2018 Daimler AG. All rights reserved.

 

これまでEQブランドに関しては、2016年パリモーターショーでコンセプトモデル『ジェネレーションEQ』の発表が行われ、2017年9月に開催されたフランクフルトモーターショーで、同じくコンセプトモデルの『EQ A』が発表されましたが、EQシリーズが市販の姿になって公開されたのはこれが初めて。

EVモデルの開発が激化するなかで、ドイツメーカーの大御所メルセデスベンツがEQCを皮切りにEV市場へ本格参入していきます。

 

メルセデスベンツEQCとは

 

メルセデスベンツEQ / © Copyright 2018 MBUSA

 

メルセデスベンツEQCは、メルセデスベンツの電気自動車ブランド『EQ』で、初めて実車が公開されたEQブランド第一号モデルです。

 

パリモーターショー2016で見せたジェネレーションEQを感じさせるデザイン

 

ジェネレーションEQ /© Copyright 2018 MBUSA

 

外装はパリモーターショー2016で公開されたコンセプトモデル『ジェネレーションEQ』を色濃く感じさせるものですが、フロント部分がジェネレーションEQのようなグリルレスではなく、通常のクルマと同様にフロントグリルが取り付けられ、モーターやバッテリーを冷やすラジエターが搭載されているとみられます。

 

メルセデスベンツEQ / © Copyright 2018 MBUSA

 

メルセデスベンツEQ / © Copyright 2018 MBUSA

 

ヘッドランプのデザインとフロントグリルにより添うように配置されたブラックパネルは、今までのメルセデスベンツと異なるデザイン。

今後登場するEQブランドのモデルにも同様のフロントマスクデザインが用いられれば、メルセデスベンツのEVは今までと違う、新しいブランドイメージを構築するクルマとなっていくでしょう。

 

内装にEクラスで装備されるデジタルコクピットを採用

 

メルセデスベンツEQ / © Copyright 2018 MBUSA

 

新型EQCの運転席には、デジタルコクピットを採用。

これはメルセデスベンツ新型Eクラスから搭載されている、2枚のディスプレイに1枚の並べガラスカバーを被せた高精細ワイドディスプレイです。

また、インパネの水平方向への流れを強調させるデザインとなっていて、ディスプレイ内の表示が空中に浮かんでいるように見えるので、ドライバーの視界に入るさまざまな情報が把握しやすくい環境に。

空調はスマートフォンを使って操作ができるので、乗車する前にあらかじめエアコンを起動させることも可能なのです。

 

『ハイ、メルセデス!』と呼びかければAIが音声認識アシスタント

 

MBUXについてプレゼンするWerner Preuschoff氏 /© 2018 Daimler AG. All rights reserved.

 

メルセデスベンツ新型Aクラスで話題を読んだ『MBUX』が、新型EQCにも採用されています。

MBUXとは『メルセデスベンツ ユーザー エクスペリエンス』の略で、AI(人工知能)がドライバーの声を認識して操作をアシストするシステム。

ユーザーが『ハイ、メルセデス!』と声をかければAIが反応し、ユーザーが発した言葉の内容からナビゲーションや走行レンジの変更、充電状況やエネルギーフローなどの情報を自動で操作します。

 

EQCのフレームはGLCやCクラスと共通

 

メルセデスベンツEQのパワートレイン / © Copyright 2018 MBUSA

 

ボディサイズは全長4,761mm、全幅1,884mm、全高1,624mm、ホイールベース2,873mmと、車格としてはミドルサイズクラスSUVに値するEQC。

基本骨格はGLCやCクラスと共通ですが、バッテリーやモーターを配置するためにさまざまな変更がなされています。

エンジンルームであった部分は非同期式電気モーターやパワーコントロールユニットが積まれ、モーターはフロントだけでなくリアにも搭載。

生産される工場はCクラスと同じくドイツ ブレーメン工場とされ、中国市場向けには現地生産になる模様です。

 

メルセデスベンツ・EQCのスペック

 

メルセデスベンツEQ / © Copyright 2018 MBUSA

 

メルセデスベンツ・EQC
全長×全幅×全高(mm) 4,761×1,884×1,624
ホイールベース(mm) 2,873
乾燥車重(kg) 2,425
モーター 最高出力(kW[hp]) 299[402]
最大トルク(N・m[kgf・m]) 750[76.5]
バッテリー 種類 リチウムイオン
総電力量(kWh) 80
駆動方式 4WD
航続距離(km) 【欧州計測モード】 450km以上
0~100km/h加速(秒) 5.1
最高速度(km) 180
急速充電 欧州、米国 コンボ方式
日本、中国 チャデモ方式
充電時間 バッテリー80%で約40分

 

まとめ

 

ヴィジョンEQシルバーアロー / © Copyright 2018 MBUSA

 

メルセデスベンツはEQCを来年前半にEUで発売するとみられ、日本導入時期は未定ですが、日本市場を重要視しているダイムラー社だけに、来年中には実現するのではないかと期待が高まります。

これまで、メルセデスベンツはEQCの開発に100億ユーロ(約1.2兆円)を投じ、さらに10億ユーロをかけて8箇所のバッテリー生産拠点を構える予定。

EQブランドから送り出される10車種はコンパクトカーからスポーツカーまで幅広く展開する予定で、多くの販売が見込めそうなEQ Aは近々登場することが予想されます。

さらに1900年代前半のレーシングカーを彷彿とさせる流線型ボディに身にまとった一人乗りコンセルプトEV『ヴィジョンEQシルバーアロー』も公開され、こんなスポーツカーが登場すればEQシリーズ以外にも、斬新で今までのメルセデスベンツになかったデザインのクルマがラインナップされることが期待できます。

これほど、我々の興味をそそるモデルが連続して登場すれば、ドイツ高級自動車メーカー御三家のEVを牽引できるかもしれません。

その突破口となる新型EQCは、メルセデスベンツの社運をかけたモデル。

これからも大注目です。

 

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