2018年から2019年にかけて世界中のフォーミュラカーレースでは、レギュレーションの変更などにより、どのカテゴリーでもマシンに大きな変化をもたらしました。そんなフォーミュラカーの最新マシンは、一体どんな形状でどんなエンジンを搭載しているでしょうか。今回はカテゴリー別、最新フォーミュラカーをご紹介します!

日産 フォーミュラ E マシン

日産 フォーミュラ E マシン / 出典:https://newsroom.nissan-global.com/

最新フォーミュラカー5選

F1

2019年シーズンは、エアロデバイスに大きなレギュレーション変更があったF1世界選手権。

複雑化が進んだ2018年シーズンのエアロパーツと比べると、シンプルな造形にはなるものの大型化されることが特徴で、マシンポテンシャルとしては全体的なダウンフォースの低下となるそう。

また、エンジンは1.6リッター直列4気筒ターボエンジンで、他のフォーミュラカーレースとは異なり、シャシーやエンジン設計はレギュレーションの範囲内で各チームに委ねられるため、ドライバーのスキルやチーム力はもちろんですが、マシンのポテンシャルも勝負の行方に大きく影響するカテゴリーとなっています。

 

INDY CAR

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA

 

2012年シーズンよりイタリア ダラーラ社のワンメイクシャシーに、2018年より同じくダラーラ社のユニバーサルエアロキットを全車装着したマシンで争われるアメリカの人気モータースポーツ 、インディーカーレース。

エアロキットには、ロード/ストリートコース及び低速オーバルコース用の『ロードコース パッケージ』と、高速オーバルコース用の『スーパースピードウェイ パッケージ』の2つが用意されています。

エンジンはシボレーとホンダという2つのサプライヤーが2.2リッターV型6気筒ターボエンジンを供給。

最高出力はオーバルコースで約550馬力、ロード/ストリートコースで約700馬力を発揮するという、オーバルコースを速く走るために作られた、フォーミュラカーとしては特異な立ち位置にあるのがインディーカーです。

 

Formula E

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9E#%E7%AC%AC2%E4%B8%96%E4%BB%A3

 

2014年より始まった、『電気自動車のF1』Formula E。

2018-2019シーズンよりGen2と呼ばれる第2世代シャシーが投入され、2021-2022シーズンまでの4シーズンを戦うことが決まっています。

また、フォーミュラカーですが、一部はカウルで覆われておりオープンホイールカーでは無くなっています。

シャシーはイタリア ダラーラ社のワンメイクで、パワートレインにはマクラーレン エレクトロニック システムズ製のモーターを搭載。

レース中のモーター出力は200kWに制限されますが、予選時とFan Boost使用時には最大出力250kWを発揮します。

バッテリーはマクラーレン アプライド テクノロジーズ製の大容量バッテリーが搭載されたことにより、2018-2019シーズンからマシン乗り換えのピットストップが廃止。

完全なスプリントレースとして、世界各地の市街地コースでレースが行われています。

 

Formula 2

出典:https://www.dallara.it/wps/portal/it/Competizione/Formula%202/!ut/p/z1/04_Sj9CPykssy0xPLMnMz0vMAfIjo8zijS18XQ29vQ283M2MLAwc3cOMvS3cTQ3dQkz0w8EKDHAARwP9KGL041EQhd_4cP0oVCv8DTzMgRJe3kFmAYEGRkaGGApCjcwMPMN8TPy9DS2MjEONoQrwWFKQGxphkOmpCADQ6EXg/dz/d5/L2dBISEvZ0FBIS9nQSEh/#.XE8HW8_ulhE

 

F1を目指す世界中の若手ドライバーたちがしのぎを削る、F1直下のフォーミュラカテゴリーで、2017年にGP2からFormula 2(以下、F2)へと改名されました。

マシンはイタリア ダラーラ社製ワンメイクシャシー『F2 2018』に、メカクローム製の3.4リッターV型6気筒ターボエンジンを搭載。

F1と同様にコックピット保護システムHaloが装着されています。

2017年までは4リッターV8自然吸気エンジンを搭載していて、2018年よりダウンサイジングターボ化されるも、3.4リッターという他のカテゴリーに比べて排気量の大きなエンジンである事に違いはありません。

 

SUPER FORMULA

提供:JRP

 

2019年からSFに新しく導入されるのが、ダラーラ社製SF19です。

先代のSF14も5年の歳月をかけて熟成が進み、2018年は完成度の高いマシンでの名勝負が随所で繰り広げられましたが、SF19をテストしたドライバーは口を揃えてSF14以上に楽に速く走れるとコメント。

エンジンはSF14と同様にNRE(Nippon Race Engine)と称された2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。

ホンダとトヨタが、エンジンサプライヤーを務めます。

また、F1やF2と同じくコックピット保護システムHaloを搭載し、ドライバーの安全を考慮したマシン設計に。

また、F2のマシンに近いとされていますが、エアロデバイスが要所で異なることや、タイヤサプライヤーがF2はピレリ、SUPER FORMULAはADVANと異なることなどにより、走らせ方も変わってきていることからも、近しいように見えて全く別のマシンと言えます。

 

まとめ

 

今回は、世界各国を走る最新フォーミュラカーをご紹介しました。

2019年は、フォーミュラカテゴリーのレギュレーション変更やマシンの変更が多々あり、よりハイレベルなレースが期待されます。

F1を除いてのほとんどのフォーミュラカーレースでワンメイクシャシー化が進んでおり、よりドライバーの技量とチームのセットアップが重要になっています。

そんな今季は、今まで以上にフォーミュラカーレースから目が話せない1年になりそうです!

 

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