スズキ スイフトスポーツの2代目にあたるZC31S型を知っていますか?ZC型スイスポの初代に該当するZC31S型は、いったいどういう車に仕上げられているのでしょうか。
誕生の背景
ZC31S型スイフトスポーツの誕生背景として特に重要なポイントは、世界戦略車として開発・販売されたということです。
それゆえ、基本性能は初代スイフトよりも格段に向上しています。
初代スイフトと比べてデザインが異なるだけでなく、車両型式も変更されています(初代スイフトの型式はHT~型)。
さらに2代目スイフトはスズキがJWRCへ参戦した後、初めてフルモデルチェンジされたスイフトに該当することも忘れてはいけません。
名車たる理由
ZC31S型スイフトスポーツが名車と呼ばれる理由は、まさに次の2つと言えるでしょう。
優れた性能
1つ目の理由は優れた走行性能で、これは言うまでありません。
専用チューニングや鍛造ピストンの採用・高圧縮化が為されたエンジン。
スイフトスポーツ専用の2本出し大容量マフラーの採用や、それに伴うリア部分の専用設計。
専用サスペンションや強化された剛性・ねじり剛性など、世界戦略車そしてJWRCのベース車両として申し分ないものとなっています。
その他、16インチホイール『PCD114.3』に5穴化されたハブ、四輪ディスクブレーキなども採用されました。
使い勝手の良さ
2つ目の理由は、使い勝手の良さです。
1つ目の理由よりも、2つ目の理由の方がZC31Sスイフトスポーツが名車と言われる大きな要因であると筆者は考えています。
日本国内で販売されていた2代目スイフトスポーツのボディタイプは、5ドアハッチバックだったのです(欧州では3ドアハッチバックが展開されていました)。
なお、初代スイフトスポーツは3ドアハッチバックでした。
ボディ剛性を考慮すれば3ドアモデルの方が優れていることは明らかですが、普段の生活での利便性は5ドアのほうが高い事は明白。
特に後部座席への乗り込みが容易にできるのは、大きな利点と言えるでしょう。
利便性も高くてスポーティーな走行も可能という、オイシイところづくしの車でした。
主要スペックと中古車価格 ・まとめ
ZC31S スイフトスポーツ
ボディサイズ:全長3,765mm x 全幅1,690mm x 全高1,510mm
ホイールベース :2,390mm
車両重量:1,060kg(AT車は1,070kg)
エンジン仕様・型式:水冷直列4気筒 DOHC VVT
総排気量(cc):1,586
最高出力:125PS/6,800rpm
最大トルク:15.1kgm/4,800rpm
トランスミッション:5MT、4AT
駆動方式:FF
中古車価格:3.0万円~159.9万円(スイフト含む)
まとめ
世界戦略車ということもあり性能的にも優れていながらも、国内では5ドアハッチバック車両という利便性にも優れた車であったこと。
これら2つの特長が、ZC31S型スイフトスポーツが名車と言われる理由なのです。
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