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速すぎて危険だった。ハイテク化と安全対策が進んだ90年代のF1で世界一になった男たち。

速さと安全性を追求した90年代のF1GP。相反する2つの物を追求した結果、歴代最強とも言えるバリエーションに富んだF1マシンが完成しました。そんな最強のF1を乗りこなしチャンピオンを獲得したスペシャリストたちをご紹介したいと思います。

©鈴鹿サーキット

 

個性に溢れた1990年代のF1GP

©鈴鹿サーキット

ノンターボエンジンだけが参戦可能となった90年代のF1。

90年代初頭はV8・V10・V12エンジンが混在し、ハイマウントノーズを始めとする個性的なエアロダイナミクスや、アクティブサスペンションなどのハイテク技術などの進化により、マシンの性能を100%に近い領域で使える環境が整い、速いマシンをいかに速く操れるかが勝負のポイントとなっていました。

そして90年代中盤から後半にかけて、ハイテク技術が排除され、V10エンジンを搭載したベーシックなマシンとなりますが、エンジンとエアロダイナミクスの進化により、より速いマシンが完成します。

こうしてみると、90年代のF1は速いマシンを誰が一番速く走らせるかを競う場となっていたと言えるのではないでしょうか。

それでは、「速いマシン」を速く乗ることに長けた凄腕たちをご紹介したいと思います。

 

90’s Formula1 World Champions

1990年 Ayrton Senna(BRA)

©鈴鹿サーキット

1990年 F1世界選手権チャンピオン

アイルトン・セナ

マシン

マクラーレンMP4/5B

ホンダV10

 

89年のチャンピオン争いから本格的に勃発した「セナ・プロ対決」は、2人を中心に政治論争や人格論争が起きるまでに発展してしまいました。

そして、その対応に悩み苦しみながら90年シーズンを戦い、見事にチャンピオンを獲得したアイルトン・セナ。

ジュニアフォーミュラーやF3時代から、とにかくレースをして勝つこと、チャンピオンを取ること、1つでも上のカテゴリーにステップアップすることを目標にしてきたセナにとっては、今まで当たったことのない「政治」という壁にぶつかっていたのです。

それでもレースで結果を残し、まわりに理解してもらうしかないという考えから、とにかく速く走りレースに勝つことに集中していました。

しかしその裏では、ブラジルにあるプライベートカートコースを無心で走り、走ることの楽しさを取り戻したり、プライベートビーチで時間を忘れて過ごし、日々のストレスを発散したりしながらモチベーションを保っていたと言われています。

頂点まで上り詰めた人にしかわからないであろう苦しみや辛さに耐えながらレースを戦ったセナは、この頃を境に精神的に強くなり、身をもって体験した政治というものを利用することを覚えたと言われています。

セナにとっては速いだけではチャンピオンは取れないと言うことを痛感した「セナ・プロ対決」だったのではないでしょうか。

 

1991年 Ayrton Senna(BRA)

©︎鈴鹿サーキット

1991年 F1世界選手権チャンピオン

アイルトン・セナ

マシン

マクラーレンMP4/6B

ホンダV12

 

90年に続き二連覇を達成したアイルトン・セナ。

生涯最後のチャンピオン獲得となったこの91年に、セナの悲願とも言える地元ブラジルでの初優勝を飾ります。

故郷をこよなく愛していたセナは貧困の差が激しいブラジルの状況を十分に理解しており、チャリティー活動や寄付を行っていました。

そして母国に対する強い思いとF1での活躍が知れわたり、ブラジル国内ではサッカーの英雄だったジーコと肩を並べる存在となったのです。

また、93年のブラジルGPでも優勝しており、ウイニングランでは嬉しさのあまりコースになだれ込んだ観客に行く手を阻まれ、コース途中でマシンを停める事態になったことが、セナの人気を表していたと言えます。

残念ながら94年にこの世を去ってしまいますが、未だにセナファンは多く、憧れを抱く人もたくさんいます。

その事からもF1ドライバーとしても、一人の人間としても偉大だったと言えるのではないでしょうか。

 

まだまだ続く90年代のF1チャンピオン。

次のページでは、”皇帝”と呼ばれたあのドライバーも登場しますよ!

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Writer Introduction
The intimidator #3

モータースポーツを愛して止まないアラフォーです。
デイル・アンハートsrに憧れ、自らもそれに扮する変わり者。
以前はマイカーにてサーキット走行を楽しんでおりましたが、現在は主にレンタルカートとシュミレーターにて活動をしております。
記事を通して、1人でも多くの方に車やモータースポーツに触れて頂き、興味を持って頂けたら幸いです。

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