Motorz

クルマ・バイクをもっと楽しくするメディア

Motorz

CATEGORYRace, Car

中古相場は200万円以上!?ラリーも戦った日産の名車510ブルーバードとは

日産の一時代を築いた名車「ブルーバード」。トヨタの「コロナ」との販売競争では、BC戦争としてメディアで取り上げられたのをご存知でしょうか?そんなブルーバードの歴史上もっとも成功し、高い評価を受けたのが「510」と呼ばれる1967年に登場した3代目ブルーバードです。中でもスポーツモデルの「SSS(スリーエス)」は、国産スポーツセダンとして大人気のモデルでした。そこで、今あらためてこの稀有な名車「510ブルーバード」 がどんな車だったのか?モータースポーツでの活躍も併せてご紹介していきます。

©NISSAN

510はどのように生まれたのでしょうか?

 

©NISSAN

 

510(ゴーイチマル)と呼ばれる3代目ブルーバードがデビューしたのは1967年8月。

エンジンは後にスカイラインやフェアレディZに搭載されたL型と呼ばれる高回転型の直列4気筒SOHCで、1.3L、と1.6Lを搭載。のちに1.4L、1.8Lが設定されました。

足廻りに4輪独立式懸架サスペンションを採用したことで、接地感と走行安定性が飛躍的に向上しました。

また社内デザイナーによるデザインは、三角窓を廃した直線的なフォルムで、超音速機(スーパーソニックトランスポート)をイメージした「スーパーソニックライン」として、ハイスピード化する時代を予感させるデザインとしなりました。

発売当初のボディータイプは4ドアと2ドアのセダンだけでしたが、のちに追加モデルとして3連リレー式ウインカー(「流れる」テール)を採用した クーペモデルが設定されています。

そして海外でも「ダットサン510」は、廉価でありながら欧州車並みに高度なスペックを備えた魅力的なセダンとして人気を集め、大ヒットを記録することになり、1972年12月まで生産されることになりました。

 

510の特徴

©NISSAN

 

その一番の特徴であるエクステリアデザインは、「スーパーソニックライン」と称する直線的で彫りの深いシャープなもので、当時あたり前のように装備されていたフロントドアガラスの三角窓が取り除かれたことや、砲弾型フェンダーミラー など今までの国産乗用車には見られない「カッコイイ!」車になりました。

そして、上級モデルとしてL16型を搭載した「SSS(スリーエス)」がその人気をけん引!

柿の種と言われた初代ブルーバード(©NISSAN)

初代が「柿の種(テールランプの形状から)」、ひとつ前のモデルが「ダックテール(下がったリアエンドがアヒルの様だったので)」と称されていたモデルが、「スーパーソニックライン」というスタイリッシュな姿に一新され、一気に人気車種の仲間入りを果たしました。

2代目ブルーバード©NISSAN

 

510豆知識

日産バイオレット(710)©NISSAN

販売台数が4年の間に世界累計で130万台を越え、日本車初のグローバルヒット車となった「ダットサン510」は1973年発売の「バイオレット」が実質的な後継車種として位置付けられ、ブルーバードシリーズと同じ型式シリーズの「710」がふられています。そのためブルーバードシリーズには710が存在しないのです。

 

モータースポーツでの510

 

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%94%A3%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%89#3.E4.BB.A3.E7.9B.AE_510.E5.9E.8B.E7.B3.BB.EF.BC.881967.E5.B9.B4_-_1972.E5.B9.B4.EF.BC.89

 

軽量で、高性能のL型エンジンを搭載した510は海外のモータースポーツへ積極的に参加しました。1969年には現在のバハ1000の前身である、「メキシカン1000マイルラリー」で 総合4位に入賞し、タフネスさを証明しました。

そして何よりも510の名を世界に知らしめたのが1970年 の 「サファリラリー」において史上初の総合優勝・チーム優勝・クラス優勝の3冠達成。1969年に映画「栄光への5000キロ」が制作されたことでも話題になりました。

 

映画豆知識

 

©NISSAN

 

原作で優勝したのは410でしたが、映画が1967年に撮影されたため510を使用。ロケ車は実際のラリーにも出走、そして総合5位に入賞しました。

ドライバーは所属チーム(ワークスポルシェ)のトラブルで車が届かず出走断念するところだった18,19回優勝者のハーマン/シュラー組。

このロケ車での活躍で翌1970年には正式にワークスチーム入りし、同ラリーにて総合優勝。

クラス優勝とチーム優勝も勝ち取り、国産車初の三冠に輝いたのです。

これ以降、日産はサファリラリーで圧倒的な強さを見せ、’78年よりサファリに挑んだバイオレットは、’79年から’82年にかけて、サファリ史上初の4年連続総合優勝を達成しています。

 

今ならこれぐらいの価格 510の中古車相場

©NISSAN

モータースポーツでも大活躍した510は今でも手に入るのでしょうか?

1967~1972年というと50年以上前なので、もはや中古車ではなくヒストリックカーの範疇に入ります。

価格も200万円前後から。かつてはサニーとともにファミリーカーの代表であった510も、興味があっても手が出ない希少車になってしまいました。

1970年式 510ブルーバード1600SSSのスペック

全長×全幅×全高(mm):4120×1560×1400
ホイールベース(mm):2420
車両重量(kg):915
エンジン型式:L16
エンジン仕様:水冷直列4気筒SOHC
総排気量(cc):1595
最高出力:100ps/6000rpm
最大トルク:18.5kgm/4000rpm
トランスミッション:4MT
駆動方式:FR
中古相場価格:1,800,000~3,00,000 円

 

 

まとめ

 

歴代ブルーバードの中で飛び抜けて評価と人気があった510。

このモデルが北米市場で大ヒットしたために、市場からの要望に合わせてボディ―もエンジンも大型化が進むことになりました。

そして、セールス的には成功となりましたが、モータースポーツには不向きな車種となり、次第に若者からの支持を失う結果となってしまいました。

それが、あとにも先にもスポーツセダンであったのはこの510だけと言われる所以(ゆえん)なのです。

そして、トヨタの86よりずっと以前に形式名が相性になった510は、間違いなく国産車史に残る名車と言えるのではないでしょうか。

 

合わせて読みたい

タダのセダンじゃない!本気で走れるヨーロピアンスポーツセダン日産プリメーラとは

あの名車に「ゼロ」があった!?まだまだあるあだ名のついた名車5選[Part.2]

日本一速い男・星野一義氏が駆った5台のモンスターマシンたち

Motorzではメールマガジンを始めました!

編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?

気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!


 

Writer Introduction
Mr.ブラックビーン

子供のころからモータースポーツに憧れ、小学校5年生の時の愛読誌はオートスポーツ。リアルタイムでジル・ビルヌーブを観ていたのが自慢。 古き良き時代のF1などのモータースポーツや、名車などを中心に、クルマの面白さ、モータースポーツの楽しさを様々なwebメディアで執筆しています。http://blackbeansht.blogspot.jp/

車買取.com