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2016F1ヨーロッパGP:初バクー開催は波乱の連続、ロズベルグが今季5勝目をマーク

2016年のF1第8戦ヨーロッパGPが6月17~19日にアゼルバイジャンのバクー・シティ・サーキットで開催された。初開催の市街地コースということで注目を集めたが初日の走行からクラッシュやコースオフが続出。最後まで波乱続きの展開となった。

©Pirelli

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ロズベルグvsハミルトンのランキング首位争い…予選から明暗分かれる

©Pirelli

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注目のポイントランキングトップ争い。前回カナダGPで今季2勝目を上げ、一気にトップ奪還に近づいたルイス・ハミルトン(メルセデス)。ライバルたちが新コースで苦戦する中、初日フリー走行は2セッションに加え、予選直前のフリー走行3回目でもトップタイム。今週末も主導権を握るかと思われた。

しかし、予選が始まると僚友でランキング首位を快走するニコ・ロズベルグがペースアップ。Q1で1分43秒685を記録すると、Q2では1分42秒520をマーク。他を圧倒する圧巻の速さをみせた。

そして最終のQ3。ここまでチームメイトの先行を許していたハミルトンは、なんとか逆転を狙おうと渾身のアタックを見せるがコース幅が特に狭くなっているターン9~11の区間でフロントタイヤをヒットさせてしまいクラッシュ。ほぼノータイムの状態で終わってしまう。

一方、ロズベルグはここでもきっちりアタックを決め1分42秒758で今季3回目のポールポジションを獲得。2番手にはセルジオ・ペレス(フォース・インディア)、3番手にはダニエル・リチャルド(レッドブル)が入った。

しかしペレスはギアボックス交換のため5グリッド降格ペナルティ。7番手からスタートを切ることになる。

まさに「無敵状態」ロズベルグが先行逃げ切りのレースを展開

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翌19日の決勝日。ル・マン24時間レースと重なるため通常より1時間遅い日本時間22時にスタートが切られた。

初開催のバクー・シティ・サーキットはスタート後の直線で一気に加速してからフルブレーキンで90度ターンの1コーナーを曲がっていかなければならない。ここに22台のマシンがなだれ込んでいくため多重クラッシュも懸念されたが、幸いわずかな接触程度で大きな混乱はなかった。

自身がポールポジションからスタートする一方、最大のライバルであるハミルトンは10番手。フェラーリ勢も2列目以降に沈んだこともあり、序盤から一気にリードを広げる。これを追いかけたのがセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)。7周目に2番手に浮上すると、持っているパフォーマンスをすべて引き出し猛追するが、今回のロズベルグはまさに「無敵状態」。一切つけいる隙を与えず周回を重ねていった。

「無線制限につき答えられない」ハミルトンとライコネンがトラブルでペースダウン

一方のハミルトンは5番手まで順位を上げるが、マシントラブルが発生しペースを上げられない。なんとか打開策を見出そうとチームと無線のやり取りをするものの、現在F1で設けられている「無線制限」の影響でチームは詳細な回答ができず。上手くいけば今回でランキング首位を奪還できたはずなのに、もどかしいレースとなってしまった。

また3位を走行していたキミ・ライコネン(フェラーリ)にも似たようなトラブルが発生。終盤にペースダウンを余儀なくされ最終ラップにペレスの逆転を許してしまい、表彰台圏内から脱落してしまった。

結局、スタートから一度もトップを譲らなかったロズベルグがトップチェッカー。今季5勝目を挙げた。2位にはベッテル、3位にはペレスが入りグリッド降格ペナルティの影響をかき消す走りをみせた。

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まとめ

前回のカナダGPを終えて9ポイント差に詰め寄られたロズベルグだったが、今回の優勝とハミルトンの5位という結果で、再びその差を24ポイントに広げることに成功した。

さらに3番手につけているベッテルも合計96ポイントと着実に積み重ねてきており、ハミルトンに対してわずか21ポイント差に接近。僚友ライコネンも合計81ポイントで4番手につけている。

今年もメルセデス独走かと思われたが、まだまだフェラーリ勢を含め、他のチームにもチャンスがありそう。中盤戦のF1からも目が離せない。

Writer Introduction
Tomohiro Yoshita

フリーのモータースポーツジャーナリスト。サーキット取材は2011年からスタートし、最近ではSUPER GTスーパーフォーミュラを全戦取材。この他にもF1をはじめとする海外レースや、2輪レースもカバー。レースに関する記事だけでなく、サーキットに来場するファンに役立つ情報発信も展開しています。

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