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あえて選ぶ価値あり!?形は同じでも性能が全然違うローグレード車の世界

クルマ好きである以上、カタログスペックの凄さに魅かれてしまうのが人の性というもの。しかし、そんな中敢えてローグレード車をチョイスする人も少なくありません。それは一体なぜなのでしょう。今回は、選び方によっては賢い選択かもしれない、ローグレード車の世界を覗いてみましょう。

 

Photo by HelveTiki

 

ローグレード(廉価版)とは

 

本項で言うローグレードとは、快適装備を省いたりエンジンのグレードを落としたりすることで、カタログ上のプライスが安くなっているモデルのことです。

これは多くのユーザーに入手しやすくする為ですが、新車価格は「100万円〜」のように下限のプライスを表記させることも多い為、アイキャッチを良くする狙いもあります。

これらのクルマを中古相場で狙うメリットは、何と言っても値段が安いことでしょう。

また、スポーツ走行には使われていない可能性が高いので、状態が良い個体に巡り合える可能性が高いのも大きなポイント!

カスタムベースとして考えれば魅力的ですし、街乗りだから必要以上のスペックはいらない、という方には丁度いいこともあるのです。

 

日産 シルビアJ’s(S13)

 

出典:https://en.wheelsage.org/nissan/silvia/s13/38248/pictures/490001/

 

「ART FORCE SILVIA」というキャッチコピーも懐かしい、S13型シルビア。

ミニマルで洗練されたスタイルは、時代が経てば経つほど魅力的に思えてきます。

このクルマには、1988年の発売当時「K’s」「Q’s」「 J’s」という3つのグレードが用意されていました。

エンジンは2種類用意されており、K’sは1.8L DOHCターボの「CA18DET」、Q’sには同ノンターボの「CA18DE」がそれぞれ搭載されています。

1991年のモデルチェンジで2.0LのSR20系エンジンが採用されたことで、現在はこの年式自体の需要が少ないかもしれません。

中でも前期型J’sは、Q’sから電動ミラー、電動ドア、フルオーディオシステムなどの快適装備を省いた廉価版。

今や海外流出が進み、中古相場がメキメキと上がってしまったS13シルビアですが、前期型J’sなら走行距離が少なくても、現実的なお値段で入手可能となっているのです。(それでもタマ数は少ないですが)

 

トヨタ カローラレビン/スプリンタートレノ (AE85)

出典:http://www.pinsdaddy.com/1983-toyota-ae86_GoiS74yuKhWwpqzZsZlRYEMMp2SO3oT96E0853iFgcU/2

 

世界一愛されたコンパクトFRといっても過言ではない”ハチロク”ことAE86レビン&トレノですが、廉価版として「AE85」というグレードが存在します。

AE86のエンジンがDOHCヘッドを持つ1.6L の名機「4A-GEU型」だったのに対し、AE85は同じA型エンジンの先代である「3A-U型」を搭載。

1.5L SOHCにシングルキャブレター仕様というレトロなこのエンジンは、最高出力も83PS(後期モデルは85PS)というかなり控えめなスペックでした。

また、違いはエンジンだけではなく、足回りもリアにスタビライザーが付かない事に加え(上位モデルのSRを除く)、リアブレーキもドラム式が採用されるなど、各所が簡略化されています。

ただし、AE86との外観上の違いはほとんどない為、4AGへの載せ替え目的で程度の良いAE85を買い付けるチューナーも珍しく無いようです。

ちなみに2017年7月現在、走行僅か3000kmという奇跡のような極上車でも、このグレードは200万円以下の値段で入手可能となっています。

同コンディションのAE86が出たとすれば、新車のGT-Rに匹敵する値がついてもおかしくはないので、AE85を検討してみるのもいいかもしれません。

 

トヨタ スープラ 2.0 G (GA70型)

 

出典:http://www.tradecarview.com/es/specifications/toyota/supra/2.0g_mt_2.0/125608/

 

1986年にデビューしたA70型スープラはセリカXXの後継車であり、トヨタの新たなフラッグシップスポーツとして期待されたクルマです。

80年代半ばといえば、従来のSOHCから”高性能エンジンの代名詞”であるDOHCへの転換期だったこともあり、名のあるスポーツカーでも廉価版にはSOHCというケースは珍しくありませんでした。

このスープラも例外ではなく、トップグレードが「3.0L 直6 DOHC ツインターボ」というヨダレが出そうなスペックを誇っていたのに対し、
最下位グレードである「2.0G」には2.0L SOHC 直6の「1G-EU型」エンジンが搭載されていたのです。

その出力は105psにとどまり、”スープラ”というネームバリューにおいては、少し信じ難い大人しさだったと言えます。

この時代のスープラはボディも2タイプあり、下位グレードは5ナンバーサイズのナローボディを採用していました。

オーバーフェンダーを持たないこれらのグレードは、見方を変えればスッキリとしていて、案外ハンサムかもしれません。

 

トヨタ チェイサー GTツインターボS(X70)

 

出典:https://www.drive2.ru/l/288230376153094485/

 

1985年に登場した3代目チェイサー(X70系)には、トップグレードにトヨタ初のツインカム・ツインターボエンジン「1G-GTE」を搭載した「GTツインターボ」と呼ばれるモデルが設定されていました。

これに対し、その廉価版である「GTツインターボS」はパワーウインドウ・集中ドアロック・電動ミラーなどの快適装備が無く、5MTのみという実に男臭い仕様となっています。

簡単に説明すると、エンジンはハイグレードですが、装備は廉価版…というなんとも複雑な位置付けのクルマだったのです。

バブル全盛で「豪華さ=正義」だった当時、快適装備を省いてしまったこの仕様はほとんど売れず、現在はローグレードであると同時に超レアグレード化している様です。

しかし、今改めて1Gターボ搭載のスパルタンなコンパクトセダンとして見ると、なかなか魅力的に思えてしまいます。

 

日産 スカイライン GXi(R32型)

 

出典:http://www.nissan.co.jp/

 

技術の日産再び、という機運が高まる中、1989年に満を持して登場した「R32型」スカイライン。

その開発段階から「GT-R復活」を視野に開発されたこともあり、特にボデイ剛性は画期的なレベルだった様です。

2ドアクーペと4ドアセダンが用意され、GT-Rを除くと発売当初のトップグレードは2.0L直6ターボ・2ドア・FRの「GTS-t type M」と呼ばれるモデルでした。

続いて同じくノンターボの「GTS」というモデルも存在し、こちらはコンポーネント的にハコスカGT-Rの正常進化ともいえるモデルで、一部マニアの間では今も根強い人気があります。

そんなR32シリーズの最下位グレードには、ファミリーユース向け4ドアセダンの「GXi」が用意されていました。

搭載されているエンジンは、1.8L直4 SOHCノンターボの「CA18I」。

パワーは91psに留まるものの、このエンジンの美点はその軽さとコンパクトさにあります。

6気筒を積めるエンジンルームに配置された4気筒ですので、重量バランス的にはGT-Rより優れていた…ともいえるのです。

それ故かハンドリングには定評があり、ある程度実用的でコンパクトなFRセダンとして見ると、絶妙な1台だったと言えるかもしれません。

 

まとめ

 

 

冒頭にも述べた通り、私を含めた車好きというのはスペックに弱い部分があると思います。

しかし、「中身よりスタイリングに惚れる」というのもひとつの立派な愛し方。

そういう人々にとっては、安いし程度も良い(ことが多い)ローグレード車は、やはり賢い選択かもしれません。

また、摘出されてしまうケースが後を絶たないローグレード・エンジンですが、シンプルで丈夫、軽い、弄ると以外と速いなど、捨て難い部分もあります。

かつては”不人気”のレッテルを貼られていたこれらのモデルも、今となっては程度によってはお宝クラス。

大事に乗られているオーナーさんは、ぜひこれからも愛情を注いであげてくださいね。

 

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Shinnosuke-Miyano

20代の頃はメカニックをしたり、お洋服の仕事をしたり、とりとめのない日々を送ってきました。 クルマの楽しさやレースの奥深さを、時にマニアックに、時にエモーショナルにお伝えしていければと思います。 https://www.facebook.com/shinnosuke.miyano

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