チェーンや搬送システムで知られる椿本チエインが、ちょっと変わった自転車を出した。名前は「LA SI QUE(らしく)」。電動アシスト付きの3輪自転車で、2026年6月15日から事業者向けに限定販売が始まっている。

3輪自転車と聞くと、お年寄りが乗るゆっくりした乗り物をイメージする人も多いだろう。でも、これはそのイメージとはかなり違う。

3輪なのに2輪みたいに走れる

最大のポイントは、椿本チエインが独自開発したスイング機構だ。
この機構では、左右のタイヤが上下に連動して動く。片方が上がればもう片方が下がる仕組みだ。

おかげで段差で片輪が上がっても、荷台は水平を保ったまま、運転姿勢に影響が出ない。乗り手が体を傾ければ、自然と車体もついてくる。感覚としては、ほとんど2輪自転車に近い。「3輪は乗りにくくて曲がりにくい」という従来の課題をうまく解消している。

30kgまで積めて、かつ重心が低い

積載量は、道路交通法が定める自転車の最大積載重量の30kgに対応している。お米や水などの重い買い物はもちろん、様々な荷物の運搬にも使える。

カーブなどの旋回時に荷台が車体と同じように傾くことにより、積載している荷物が横方向にズレる力を抑え、走行中の荷物保護も備えている。

それだけ積んでも安定しているのは、荷台の位置を低く設計した低重心構造のおかげだ。この構造を活かして、現在は専用チャイルドシートなどの荷台バリエーションも開発中とのこと。子どもの乗せ降ろしがしやすく、走行中も安定しやすい——日常の送り迎えに使えるモデルを目指しているようだ。

バッテリーは「エコモードで230km」という驚きの数字

充電時間は約4時間。回生ブレーキを搭載しており、「強モード」で約60km、「エコモード」なら最大230kmというのはなかなか驚くべき数字だ。毎日乗っても、充電頻度はそれほど気にならなさそう。

今は「事業者向け」、将来的には一般販売も計画中

現在は工場内の構内移動や、観光地でのシェアリングなどを想定した事業者向けの販売(35万円)からスタートしている。一般向けの販売については「もうしばらく」という段階とのことだ。

とはいえ、普段使いの買い物から子育て、レジャーまでカバーできるポテンシャルを持つ乗り物だけに、一般向けモデルへの期待は大きい。続報を待ちたい。

提供【株式会社椿本チエイン】
電動アシスト3輪自転車「LA SI QUE(らしく)」
https://nb.tsubakimoto.jp/new_mobility/lasique
悦びの始まりは、移動と共に。
すべてのシーンであなた「らしく」。
2026年6月より事業者向け販売開始。
試乗に関する問い合わせも受付中。
詳細は椿本チエインホームページから
※一般向け販売は2027年頃を予定しております。