バイク用のコーティング剤に「ニーグリップが安定する」と書かれていたら、どう思うだろうか。汚れが落ちて艶が出るのは分かる。だが乗り方の安定感まで変わるというのは、話が飛躍しているように聞こえた。

今回はスズキ機工からメンテナンス用品の提供を受け、CL250に乗って3年目、普段のメンテナンスは完全にバイク屋さん任せだという坂元誉梨さんがセルフメンテナンスに初挑戦。半信半疑のまま施工して走り出したところ、その効果は思わぬ形で確認されることになった。

タンクに塗っただけで、ニーグリップが明らかに変わった

使ったのはバイク専用コーティング剤「ベルトップコート Motor Bike」。タンクに施工して走ってみると、ニーグリップの安定感は確かに変わっていた。

面白いのは、その気づき方だ。走行中あまりにも自然に安定していたため、「ニーグリップを検証する」という目的自体を途中まで忘れていた。違和感として意識に上がってこないほど、体が勝手に馴染んでいたのだ。

©︎スズキ機工株式会社

なぜコーティング剤で滑りにくくなるのか。この製品は独自配合のポリマーコートによって、「滑らない」グリップ力と撥水・防汚性能を同時に実現している。艶を出すために表面をツルツルにするのではなく、ニーグリップした太ももがタンクに食いつく方向に設計されているわけだ。ナノシリカ粒子を高密度に配合したポリマーコートが撥水被膜を形成する構造で、グリップと撥水という一見相反する性能を両立させている。

こびりついた虫汚れが、拭くだけで落ちた

同じ「ベルトップコート Motor Bike」で、もうひとつ驚いたのがヘッドライトの虫汚れだ。

虫の汚れは放置するとカピカピに固まり、水洗いでもなかなか落ちなくなる。拭き取りをサボりがちだったせいで、こびりついた汚れが蓄積していた部分だった。

ところがこの製品、水を使わずに拭き取りだけで洗車ができる。今回の車両では、スプレーして拭き上げることで、こびりついた虫汚れも比較的簡単に落とすことができた。広範囲に霧が広がるタイプなので、狙いを定める必要もない。

ヘルメットの外装にも使用できる。バイクと同じように、スプレーして拭き上げるだけで洗浄とコーティングを同時に行える。屋外に出る必要がないので、家の中で思い立った時にできてしまう。

継続して使えば、雨天走行後も汚れが残りにくくなり、花粉や黄砂、排気ガスの汚れも水洗いで落とせるようになる。薄く透明な被膜は摩擦や洗車でも剥がれにくいので、塗り直しの手間もかからない。

白く色あせた樹脂が「納車した時みたい」に戻った

今回一番見た目の変化が大きかったのが、白く色あせた未塗装樹脂を復活させる「ベルトップコート ブラック+」だ。

樹脂用コーティング剤には苦手意識があったという。ホームセンターや量販店で多く売られているものは施工するとテカテカした不自然な艶が出てしまい、「これは自分でやったら失敗する」と敬遠していたパーツだった。

この製品が違うのは、黒く塗りつぶしたり油分で一時的に艶を出すタイプではないという点だ。未塗装樹脂にガラス化被膜を形成することで、素材感を残したまま締まった黒に整えてくれる。名前に「ブラック」と付いているが、実際に黒く塗るわけではない。

白ボケを「隠す」のではなく、発生しにくい状態へ導くという考え方で作られており、紫外線などによって白化した未塗装樹脂を、素材感を保った「締まった黒」に整える。表面を黒い塗料で覆うのではなく、未塗装樹脂の表面にガラス化被膜を形成し、自然な質感を保ちながら保護するアプローチだ。

施工は、洗浄・乾燥を済ませた面に付属のスポンジで塗り広げ、マイクロファイバークロスで滲み出た油分を拭き伸ばすだけ。表面が乾くとガラス化被膜が形成される。細かい部分も塗りやすい。

拭き上げた後の変化は劇的だった。これまで気にも留めていなかった白い樹脂部分が、納車したての頃を思い出すような黒に戻っていた。見た目の回復だけでなく、樹脂表面を保護して劣化スピードを抑える効果もある。

水をかけた瞬間に分かった。ミラーから水が一気に引く

3つ目は、サイドミラー専用のコーティング剤「ベルトップコート サイドミラー+」。

施工後に水をかけると、あっという間に水が引いていく。何度試しても結果は同じで、雨天時の後方確認のしやすさに直結しそうな手応えがあった。

突然の雨に降られた時や、拭くものを持ち合わせていない時ほど、事前のコーティングが効いてくる。ミラー本来の透明感を損ないにくく、白化やムラを抑えながら超撥水性能を発揮する設計だ。

サイドミラー用のため、車にも使える。

チェーンにも使える。「LSベルハンマーGOLD」を試してみた

4つ目は潤滑剤「LSベルハンマーGOLD」。今回はチェーンに使用した。

この製品、開発の背景が面白い。「LSベルハンマーGOLD」は、高い極圧潤滑性能を特徴とする潤滑剤。機械装置の初期摩耗を防ぎ、焼き付き防止やきしみ音の緩和などを目的としている。極圧潤滑性能で機械の初期摩耗を防ぎ、焼き付きやきしみ音の緩和に効果を発揮する。

コーティング剤のように見た目がガラッと変わるものではないぶん、効果は静かに現れるタイプだ。走行中は気になる音や引っかかりもなく、スムーズに走れているという安心感があった。チェーンのような駆動部分は、異常を感じないことこそが良い状態の証拠でもある。

バイクであれば、クラッチワイヤー、スロットル、フロントサスペンション、ホイールベアリング、スイングアームピボットなど幅広い箇所に使える。さらに家庭の工具、自転車、自動車、工場設備まで対応するので、家の網戸のきしみなど日常的にも出番がありそうだ。ただしブレーキやクラッチなど摩擦で動作を制御する部分には使用できない。

思ったより手間かからなかった

今回の体験で一番意外だったのは、作業時間の短さだった。撮影しながらだったため時間はかかったが、一人で黙々と作業すれば数十分程度で終わってしまいそうな手軽さ。場所も手間もかからないなら、こまめに続けられる。

バイク屋さんに任せていると、こうしたコーティングや細かな拭き上げまではなかなか手が回らない。逆に言えば、ここは自分でやるしかない領域でもある。

提供【スズキ機工株式会社】
■お試し企画商品紹介ページ
https://www.suzuki-kikoh.com/trialcampaign2/
■今回紹介した商品
ベルトップコート MOTORBIKE
LSベルハンマーGOLD スプレー420ml
ベルトップコート ブラック+
ベルトップコート サイドミラー+
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