1976年~1978年にかけて、日本では漫画『サーキットの狼』をきっかけに「スーパーカーブーム」が巻き起こりました。ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニなどの高級車は愛好家達の羨望の的となり、子供の頃に「大人になったら絶対に乗る!」と心に決めていた人も多いのではないでしょうか。そんなスーパーカーも、中古車なら500万円以下で入手できるものもあり、購入することも可能となっています。
500万円以下で買えるスーパーカーたち
1970年代に、漫画『サーキットの狼』がきっかけとなり巻き起こった、「スーパーカーブーム」。
当時、全国各地で開催された展覧会で実車を見た子供達は狂喜乱舞し、「将来は絶対にスーパーカーに乗る!」と意気込んだ方も多いのではないでしょうか。
しかし相手はスーパーカー、なかなか手が出せるものではありません。
子供の頃の「スーパーカーに乗りたい」という夢を実現できた人もいれば、今でも憧れのままという方もいると思います。
そこで今回は“購入費だけなら、500万円以下で入手できるスーパーカー”を5台ピックアップし、その魅力を紹介していきたいと思います。
5代目ポルシェ911 996型
1997年から2002年にかけて販売された、ポルシェ911の6代目モデルです。
それまでのポルシェの特徴でもあった空冷式エンジンは、環境問題に対応すべく水冷式へと変更され、それに伴って補機類や衝突安全装備も追加されます。
さらに車体重量は993型から約50kg軽量化され、フロアやルーフなどの強化によって、ボディ剛性も993型より捩り剛性が45%、曲げ剛性が50%アップしました。
そして新たに搭載された水冷式エンジンはSOHCからDOHCへと変わったことにより、前期型が最大で300ps/6,800rpm、後期型が320ps/6,800 rpmを発揮し、空冷式での問題点だったオイル漏れも減少。
ターボ仕様は最高で450ps/5,700 rpmに達するという、“スーパーカー”の名に恥じない性能を誇ります。
ヘッドランプやフロントフェンダーなどは、コスト削減のためにボクスターの部品が流用されたものの、後期型ではヘッドランプがかつての911ターボと同じものに変更されました。
この996型モデルは、空冷エンジン搭載モデルの最終型である993型に比べてあまり評価されておらず、400万円もあれば十分に手が届く車となっています。
6代目シボレー・コルベット Z06
2005年から2013年まで販売された、6代目のコルベットです。
先代のコルベットから基本フレームを継承し、軽量化を実現したボディには、衝突安全性に配慮して従来とは違う吊り目式の固定式ヘッドランプを採用。
前51:後49という理想的な前後重量バランスを実現しており、足回りにはダブルウィッシュボーン式サスペンションが採用されました。
2006年に登場したハイパフォーマンスモデルのZ06には、7.0リッターの LT型 V8エンジンが搭載されており、最大出力は511ps/6,300rpmと、500馬力越えを達成。
排気量はいかにもアメリカ車な6,997ccであり、この大排気量を活かした加速が魅力となっています。
値段は400万円前後と、こちらも500万円以下で購入可能です。
初代ダッジ・バイパー
1991年から2002年にかけて製造・販売された、初代ダッジ バイパーは、開発に製造元のクライスラーグループ傘下にあったランボルギーニも参加したとされる、スーパーカーです。
8リッターのV型10気筒エンジンを搭載したこの車は、最大出力450ps/5,200rpmを発揮。
馬力が456psにアップされたクーペGTSモデルであれば、今なら400万円前後で購入可能です。
アウディ・R8
2006年から2016年にかけて製造・販売されていた初代アウディ・R8は、アウディが最初に製造したスーパーカーです。
車体後部に搭載された4.2リッターのFSI V8エンジンは、最大で420ps/7,800rpmを発揮。
MR車な上にエンジン搭載位置を下げているためコーナリングは速く、その足回りに採用されたダブルウィッシュボーン式サスペンションが、ハードな走りにも対応してくれます。
またショックアブソーバーには磁性体フルードが採用されており、磁力によってサスペンションを繊細にコントロール可能。
ASF(アウディ・スペース・フレーム)を使用したボディは、ほぼ手作業でつくられており、車体だけで210kgという軽さを実現。
そんなアウディ R8のプラットフォームはランボルギーニ ガヤルドと共通であり、この点から見ても文字通りのスーパーカーだと言えるでしょう。
中古車相場は、500万円ほどとなっています。
ジャガー・XE
2015年から販売されている、ジャガー XEはボディの75%にアルミニウムアーキテクチャを採用し、軽量化と高い捩れ剛性を実現。安全性も配慮されています。
エンジンは、2リッターのV型6気筒スーパーチャージャーと、3リッターの直列4気筒ターボ、2リッター直列4気筒ディーゼルターボの3種類を設定。
日本仕様では2リッター直列4気筒のガソリンターボエンジンも用意され、こちらは最大出力300psを発揮します。
足回りはフロントにダブルウィッシュボーン式サスペンション、リアにマルチリンク式サスペンションを搭載。
中古車市場では、平均価格382万円ほどで取り引きされています。
まとめ
かつてスーパーカーブームに熱狂した方達にとって、ポルシェやコルベットが500万円以下で購入できることは、夢のような話かもしれません。
ただ、“夢のスーパーカーを500万円で購入できる”とは言っても、乗り続けるにはそれなりの投資が必要です。
維持費や税金、修理代などで多額のお金が飛んでいくことも多く、特に年式が古ければ古いほど費用が掛かることは確実です。
500万円で購入できると思ってスーパーカーを買ったものの、後で泣く泣く手放すことはなるべく避けたいもの。
よく財布と相談し、購入を決めるようにしましょう。
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