乗用車の中でも、セダンにはリアワイパーが装着されていないことを疑問に思ったことはありませんか?今回は、何故セダンにはリアワイパーが付いていないのかを調べてみました。リアワイパーが付いている、ステーションワゴンやハッチバック車と何が違うのでしょうか。
掲載日:2019/07/10
リアワイパーを装着する必要がないから装着されていない
セダンタイプの自動車にリアワイパーが装着されていない理由は、リアワイパーを装着する必要性がないと考えられているからです。
リアワイパーの役割は、リアウインドウに溜まった水滴や汚れを取り除き、後方の視界を保つこと。
ルームミラーで後続車の有無を確認する時や、バックカメラが装着されていない自動車で後退する時などは、ミラー越しまたは目視で後方を一度確認する必要があるので、非常に大切な装備品です。
これらの役割が、リアワイパーの役割であることを踏まえると、リアワイパーが装着されている車は、リアウインドウに汚れが溜まりやすく、反対にリアワイパーの装着されていない車には、汚れが溜まりにくいと考えることができます。
セダンのボディ形状にもその秘密がある
リアワイパーが不要なほど汚れが溜まりにくいセダンタイプのクルマには、ボディ形状に秘密があります。
セダンタイプの自動車の天井部分からリアウインドウ部分にかけてのデザインは、ハッチバックのようなリアワイパーを装着している車と比べると、とても滑らかです。
そのため、雨天時の走行でリアウインドウに雨がかかっても、風で水滴を飛ばすことが可能です。
リアのオーバーハングの長さも、ハッチバックやステーションワゴンと比べると、トランクがある関係で長い形状。
つまり、リアの先端部分とリアタイヤ間の距離が長く、リアタイヤがかき出した泥などが、リアウインドウに付着しにくくい形になっているのです。
リアワイパーを装着するセダンもある
ボディ形状から、リアワイパーを装着する必要がないとはいえ、全く汚れないというわけではありません。
そのため、リアワイパーを装着しているセダンを目にすることもあります。
リアワイパーを装着しているセダンというのは、標準装備されているものか、寒冷地仕様でリアワイパーが装着されているもの、または購入後に後付けしたものです。
汚れにくいとは言いつつも、リアワイパーがあるに越したことはありません。
ちなみに、スバルが販売しているセダンタイプの自動車には、リアワイパーを標準装備している車種があります。
このような点にも、メーカーそれぞれのこだわりや考え方が、見え隠れしているのです。
まとめ
泥汚れしにくく、走行中に水滴を飛ばしやすいといったセダンのボディ形状の特長が、リアワイパーの有無に大きく影響をしています。
しかし、汚れないわけではないので、セダンでもリアワイパーを装着する方がより安全と言えるでしょう。
標準装備しているセダン車も存在しているので、購入を検討しているセダン車がある場合には、一度問い合わせてみてはいかがでしょうか。
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