ビートのレストア企画とあわせて、オイル交換にも挑戦した編集部員ヤマト。今回用意したのは「プルタミナオイル MESRAN」という、少し変わり種のオイルです。果たして、オイル交換の結果やいかに!?
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ビートのオイル交換に挑戦
ビートのレストア企画と並行し、今回ヤマトが挑戦するのはオイル交換。
使用するのは「プルタミナオイル MESRAN」という、少し変わったオイルです。
このプルタミナオイルは量販店では売られておらず、セレクトショップでしか手に入らないというオイルで、その粘度は20w-50。
「インドネシア国営石油会社 PT Pertamina(プルタミナ)」という、インドネシア最大の石油・天然ガス関連事業者が販売しているオイルで、他には「FASTRON」や「Prima XP」などの銘柄があります。
日本国内では、SUPER GTに参戦するaudi Hitotsuyama Racingが、このプルタミナオイルを採用しており、モータースポーツでも通用する注目のブランドです。
ヤマトがこのオイルを選んだ理由は、プルタミナオイルはバイク用のJASO規格も取得しており、クラシックミニのドライバーから熱烈な支持を受けているから。
バイクとクラシックミニの共通点は、ミッションオイルとエンジンオイルが同一だという点にあります。
そんなバイクやミニのユーザーから、プルタミナオイルに交換したことで「シフトフィールが良くなった」、「燃費が良くなった」という話を聞いたヤマトは、せっかくだから試してみようと思い立ち、プルタミナオイルをチョイスしました。
さて、ここからビートのオイル交換に挑戦です!
最初にドレンボルトの位置を確認し、スロープにビートを載せてジャッキアップ。
ラチェットと廃油ボックスも用意して、作業を開始します。
しかし早くも、ドレンボルトが硬すぎて回らないという問題に直面します。
なんとかドレンボルトを緩めると、指でつまんで引っ張りつつ、慎重に回していきます。
走行距離で8,000km分、オイルを交換していないこともあり、出てきたエンジンオイルは真っ黒でサラサラとしていました。
外したドレンボルトを洗浄していると、大きな金属片を発見。
ドレンボルトがマグネット式だったため、この金属片がほかの箇所に悪さをすることなく、ボルトに吸い付いてくれていたのでしょう。
古いオイルが抜け切ったことを確認し、ワッシャーを新品に交換した後、再びドレンボルトをはめ込みます。
そしてトルクレンチで締め、オイル抜きは終了です。
続いて、オイルフィルターの交換へ移ろうとしたときに、サイドシルが腐っていることに気付きます。
とはいえ、今回はオイル交換がメインです。気を取り直して、再びオイルフィルターを外す作業に戻りました。
しかし作業中にオイルがどばぁっと溢れ出し、悲惨な状態に。
こうやってヤマト時々、「オイルフィルター交換時は、専用工具を使ったほうがよい」という教訓を、身をもって教えてくれるので、これから自分でオイル交換に挑戦しようと考えている人は、注意してください!
再び気を取り直し、オイルフィルター交換作業を再開。
工具を使用してオイルフィルターの取り付けを完了し、ようやくビートに新品のオイルを入れていきます。
ビートのオイル容量は3リットルで、エレメント交換の場合は2.7リットルなので、今回は3本分のオイルを使用します。
プルタミナオイルのキャップは偽造防止のために手で開けることができない仕様となっているので、キャップをカッターで切って開封します。
そして、さっそく交換を開始するも、一気にオイルを入れすぎて溢れてしまうというトラブルが発生。
しかしトラブルを乗り越えて、遂に1リットル分を入れ終わりました。
続いて、さらに1リットルと700cc分を入れ、作業は完了!
さっそくエンジンをかけ、オイル漏れがないかどうかを確認します。
暖気を終えて試しに街中を走ってみると、今までよりもエンジン音が低いことに気付きました。
低回転域で半クラッチをつなぐ際の空ぶかし音も、低くなっています。
少し回してみると、スムーズに高回転域まで入るような感覚が感じられ、今までのオイルだと軽快な音だったのに対し、今回のプルタミナオイルの場合は密度の濃い音になり、トルク感も増したとヤマトは言います。
なるべくローギアを使って上まで回してみると、今までは音が響く割に回転数があまり上がっていなかったのが、音は静かなのに、きちんと回転数は上がっているという状態に。
ヤマトは、エンジンの回転がスムーズになったことで、以前よりも明らかに乗りやすくなったと実感できたそうです。
まとめ
今回、オイル交換に使用したのはプルタミナオイルのMESRANです。
オイル交換後に走った距離は10kmほどなので、このMESRANが非常に良いエンジンオイルかどうかは、まだ未知数。
今後、高速道路でのトルクはどうか、燃費はどうかなどを踏まえ、プルタミナオイルの実力を長期にわたって検証していく予定です。
プルタミナオイルはモタガレでも販売中なので、興味のある方はぜひ確認してみてください。
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