世界は広いと言えど、クルマ好き同士の間には、言葉は要らないのかもしれません。明らかに只者ではないオーラを醸し出しているこちらのK12型マーチは、なんと同じ日産のVQ35DETTをリアミッドシップに搭載し、4WD化されているというのだから驚きです!もしかしたらGT-Rより速いかも!?そんな、ニュージーランドのカスタムカーをご紹介します!
掲載日:2020/01/22
ジュークR以上の衝撃!!ニュージーランド産マーチ
毎年、ニュージーランドで開催されているヒルクライムイベント『Leadfoot Festival(リードフット・フェスティバル』。
その2019年大会に、突如現れたモンスターマシンが今回紹介するK12型マーチです。
この車両を生み出したのは、ニュージーランドの『The Lab Limited』というショップで、『デス・マーチ(death march)』のアダ名が付けられたデモカーです。
ヒルクライムやサーキットでのタイムアタックを中心に活躍しているこのマシンについて、詳しく見ていきましょう!
VQ35DETTを搭載!ミドシップ4WDマシン!!
同ショップはこのマーチの他にも、日産ナバラ(ピックアップトラック)にF50型シーマに搭載されていたV8エンジン(VK45DD型)をスワップするなど、日産系のカスタム/チューニングに強いお店のようです。
リアミッドに搭載しているエンジンは、VQ35DETT。
650馬力を発揮し、日産 セントラ(ブルーバードシルフィ)の6速ギアボックスが組み合わされています。
ボディ後半部分は、ワンオフのチューブサブフレームが組まれ、アルミのフルエアロで武装。
V6をリアミッドに搭載しているだけでも大きなトピックですが、さらにこの “デス・マーチ”、4WD化までされているから驚きです。
その為、センタートンネルが新設されており、ハッキリ言ってほぼ原型を留めていない状態。
カーボンルーフ化されており、車重は1トンを切る軽さを実現しているそうです。
ギャレット製 GT2860RSのツインターボと軽量ボディ、そしてミドシップ4WDレイアウトの組み合わせは、まるでかつてのグループBマシンを彷彿とさせます。
その他ボディワークでは、アンダーパネルでフロアがフラット化されており、裏側まで抜かりない仕上がりとなっています。
K12型 日産 “デス・マーチ” スペック
エンジン:VQ35DETT 3500cc V6
・ブロック:J31型 日産 ティアナ・ヘッド:Z33型 フェアレディZ 流用
・その他:J31型ティアナメインサンププレート、ACL Raceシリーズベアリング、weisco11:1ピストン、イーグル社製コンロッド等
吸気系:ワンオフ インテークマニホールド、3インチポッドフィルター
排気系:ワンオフマフラー(ステンレス製)
タービン:Garrett GT2860RS ×2
ECU:Link G4+(350Zベース、オリジナルマッピング)
駆動系:
・トランスミッション:日産 サントラ 6速MT 流用
・ハーフシャフト:J32型 日産 ティアナ 流用
タイヤ:Nexen N’Fera SUR4G 前:235/40R18/後:265/35R18
エンジン出力:650馬力/700Nm
まとめ
モータースポーツ好きの間で人気の1台ではありますが、ここまでやり切った車両は世界を見渡しても数少ないのではないでしょうか。
Motorzではこれからも海外のカスタム/チューニング事情を取り上げていきます!
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