車を維持するには、自動車税、ガソリン代、車検整備費用、自動車重量税、自賠責保険(自動車損害賠償責任保険)など、多くのコストがかかります。しかも、維持費の中でも大きな割合を占める、自動車税や自動車重量税といった税金は、初年度登録から13年以上経過すると増額(重課)されてしまいます。そこで今回は、5年落ちの中古軽自動車と新車コンパクトカーを13年間所有したときの、ランニングコストをシミュレーションし、どちらがお得なのかを検証します。

出典:https://www.pakutaso.com/20201006296post-25059.html

13年を過ぎると高くなる税金とは

自動車にかかる税金は、初年度登録から13年が経過すると、増額(重課)されます

1年に1度支払う自動車税は、約15%ほど増額され、車検のタイミングで支払う自動車重量税は、区分により異なるものの、13年が経過すると2,000円~20,000円ほど値上がりし、18年が経過するとさらに増額されてしまいます。

実は中古の軽自動車を長く所有した方が安上がり!

近年の車は、普通車・軽自動車を問わず、しっかりとメンテナンスすれば、13年以上乗り続けることが可能です。

車を買って長く乗ることを考えたとき、税金が増額されるタイミングが早くなってしまう中古車より、新車の方が良いのではないかと考えてしまうこともあるでしょう。

しかし、実際は中古の軽自動車を安く購入し、税金増額後も乗り続けた方がランニングコストは安くつくのです。

では、中古の軽自動車を購入した場合と、新車のコンパクトカーを購入した場合のランニングコストを比較してみましょう。

出展:https://www.pakutaso.com/20190539130post-20806.html

5年落ちの軽自動車を13年所有した場合のシミュレーション

5年落ちの中古軽自動車を購入し、13年所有したときのシミュレーションです。

なお、試算には車検の部品代金追加整備費用は含まれていません。

ガソリン代は年間走行距離を1万キロと想定。レギュラーガソリン単価130円として算出しています。また、自賠責保険料は2021年1月時点の金額です。

【車両情報】

  • 車種:ホンダ N-BOX(2016年式)
  • 中古車平均価格:100万円
  • 燃費:15.0km/L(レギュラーガソリン)

 

【初年度登録から13年まで8年間の維持費】

  • 自動車税:86,400円(10,800円/1年×8年分)
  • 自動車重量税:26,400円(6,600円/2年×4回分)
  • ガソリン代:693,680円(年間走行距離1万キロ/燃費15.0km/ガソリン単価130円×8年分)
  • 車検整備基本費用:120,000円(30,000円/2年×4回分)
  • 自賠責保険料:84,560円(21,140円/2年×4回分)

合計:1,011,040円

【初年度登録から13年以降5年間の維持費】

  • 自動車税:64,500円(12,900円/1年×5年分)
  • 自動車重量税:16,400円(8,200円/2年×2回分)
  • ガソリン代:433,550円(年間走行距離1万キロ/燃費15.0km/ガソリン単価130円×5年分)
  • 車検整備基本費用:60,000円(30,000円/2年×2回分)
  • 自賠責保険料:42,280円(21,140円/2年×2回分)

合計:616,730円

【車両金額を含む総合計】

5年落ちの中古軽自動車を100万円で購入し、13年所有した場合の総合計金額は次のとおりです。

総合計:2,627,770円

出展:https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30486400.html

新車の国産車Bセグメントモデルを13年所有した場合のシミュレーション

新車のコンパクトカーを購入し、13年所有したときのシミュレーションです。

ここでは、1.5Lガソリンエンジン車「1.5X(2WD)」をベースに試算しています。

なお、試算に車検時の部品代金追加整備費用は含まれていません。

ガソリン代は年間走行距離を1万キロと想定。レギュラーガソリン単価は130円として算出しています。また、自賠責保険料は2021年1月時点の金額です。

【車両情報】

  • 車種:トヨタ ヤリス(2021年式)
  • 新車本体価格:1,598,000円
  • 燃費:15.0km/L(レギュラーガソリン車)

 

【維持費シミュレーション】

  • 自動車税:448,500円(34,500/1年×13年分)
  • 自動車重量税:159,900円(36,900円/3年×1回分、24,600円/2年×5回分)
  • ガソリン代:1,127,230円(年間走行距離1万キロ/燃費15.0km/ガソリン単価130円×13年分)
  • 車検整備基本費用:250,000円(50,000円/1回あたり×5回分)
  • 自賠責保険料:137,270円(29,520円/3年、21,550円/2年×5回分)
  • 環境性能割:▲13,100円

合計:2,109,800円

【車両金額を含む総合計】

国産コンパクトカーを新車で購入し、13年所有した場合の総合計金額は次のとおりです。

総合計:3,707,800円

出展:https://www.pakutaso.com/20180649159saab-93.html

中古軽自動車と新車コンパクトカーでは維持費だけでも約50万円の差額

5年落ち軽自動車を13年間所有した場合の維持費合計は、1,627,770円です。

一方で、新車でコンパクトカーを購入し、13年間所有した場合の維持費合計は2,109,800円。

13年間の維持費だけでも、482,030円の差額が発生しています。

また、点検や車検の際に、部品交換や追加整備が発生したとしても、普通車よりも軽自動車の方が、部品・整備代は安く抑えらられるため、新車でコンパクトカーを購入し、税金の増額前に売却するより、中古の軽自動車を安く購入し、大切に乗り続ける方が、トータルのランニングコストは安く抑えられるのです。

photo by yuta.saito.


まとめ

車は、技術の進歩や品質の向上により、耐用年数が長くなっています。

そのため、今回のシミュレーションのように、安い中古の軽自動車を購入し、メンテナンスなどをしながら税金増額後も大切に乗り続ければ、新車のコンパクトカーを購入するより、ランニングコストを安く抑えることが可能です。

そうなると、長く所有することを考えているのであれば、良質な中古車を見つけて、大切に所有し続ける方がお得だと言えるでしょう。

 

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