早弾きで有名なギタリスト、YJMことイングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、大のフェラーリ好きとしても知られています。今回は、そんなイングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンのフェラーリコレクションをご紹介。これまでのコレクションを振り返ってみると、ある共通点が見えてきます。
イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンとは
早弾きギタリストとして知られるイングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、1963年6月30日、スウェーデンのストックホルムで生まれました。
当初、ギターには興味がなかったイングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンですが、1970年にテレビでジミヘンドリックスの特集番組を見たことでギターに興味を持ち始めます。
そして1983年にメタルバンド「スティーラー」に加入し、1984年に自身のバンドを「ライジングフォース」を結成。
ギタリストとして順調な活動を続けていた1987年に、ジャガー Eタイプを運転中に大事故を起こしてしまいます。この事故による意識不明の状態は、8日間にわたり続きました。
その後、意識が戻り、リハビリを経て麻痺を克服するもギターをプレイするのに支障をきたすほどの後遺症が残ってしまいます。
しかし、ギタリストとしての活動を続け、1999年にアルバム「アルケミー」をリリース。2008年に自身のレーベル「ライジングフォースレコード」を設立し、翌2009年には日本でディープパープルとジョイントツアーを開催しました。
「インギー」や「王者」の名で親しまれたイングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、いったいどんなクルマを所有してきたのでしょうか。振り返ってみましょう。
フェラーリ 360スパイダー
360スパイダーは、2000年にデビューしたフェラーリ史上20番目のロードゴーイングコンバーチブルで、クーペとしてラインナップされていた360モデナのオープンモデルです。
ソフトトップコンバーチブルの360スパイダーは電動開閉式ルーフが採用され、座席とエンジンルームの間にルーフを完全に格納することが可能です。
また、座席後方に備えられたフェアリングとロールバーにより、クーペの360にはない360スパイダー独自の造形になっていることが特徴です。
【360スパイダーの主要スペック】
- 全長×全幅×全高=4,490mm×1,925mm×1,235mm
- エンジン:3,586cc 90度V型8気筒(ミッドシップ縦置き)
- トランスミッション:6速MT/6速AT(F1)
- 最高出力:394kW(400ps)/8,500rpm
- 最大トルク:373Nm(38kgm)/4,750rpm
- 最高速度:290km/h
- 0-100km/h加速:4.6秒
フェラーリ 308
フェラーリ308は、1975年にデビューしたV8エンジンを搭載するスポーツカーです。
低いボンネットにはスーパーカーの定番とも言えるリトラクタブルヘッドライトを装備。伸びやかなベルトラインは、フロントからリアエンドまで続いています。
掘りが深い特徴的なサイドエアインテークは、80年代のフェラーリのアイコンでした。
ボディタイプはクーペの「308GTB」とオープンの「308GTS」をラインナップ。イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、黒の「308GTB」と赤の「308GTS」を所有していました。
【フェラーリ308の主要スペック】
- 全長×全幅×全高=4,230mm×1,720mm×1,120mm
- エンジン:2,926cc 90度V型8気筒(ミッドシップ縦置き)
- 最高出力:176kW(240ps)/7,000rpm
- 最大トルク:260Nm(26.5kgm)/5,000rpm
- 最高速度:255km/h
フェラーリ モンディアルTカブリオレ
フェラーリモンディアルTカブリオレは、1989年にデビューした縦置きエンジン・横置きトランスミッションレイアウトを採用する、2+2シーターオープンカーです。
パワートレインのレイアウトを見直したことにより、キャビンスペースが広くなり、快適性を向上させました。
ボディタイプは、クーペとカブリオレをラインナップ。イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、ソフトトップオープンカーのカブリオレを所有していました。
【フェラーリモンディアルTカブリオレの主要スペック】
- 全長×全幅×全高=4,580mm×1,790mm×1,250mm
- エンジン:3,404cc 90度V型8気筒(ミッドシップ縦置き)
- 最高出力:221kW(300hp)/7,200rpm
- 最大トルク:324Nm(33kgm)/4,200rpm
- 最高速度:255km/h
- 0-100km/h加速:6.3秒
まとめ
早弾きギタリスト、イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、数多くのフェラーリを愛車として所有してきました。
彼が好きなフェラーリの特徴は、V型8気筒エンジンをミッドシップに搭載するオープンカーが多いという点です。
イングヴェイ・ヨハン・マルムスティーンは、ミッドシップならではの背中から聞こえるエンジンサウンドを、オープンエアと共に楽しむことをこよなく愛したのです。
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