日本が誇る自動車文化の一種である”軽自動車”は、気軽に街乗りできるだけでなく、走りを楽しめるモデルが多々あります。現在販売されているモデルはもちろんですが、過去には普通車をしのぐ速さや楽しさを味わえる軽自動車も存在しました。今回は、そんなブイブイ言わせてくれる楽しい軽スポーツモデルたちをご紹介しましょう。
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軽スポーツでも運転の楽しさは存分に味わえる!
スズキ・アルトワークスR 3,4代目に設定の競技用特別グレード。巨大バルジが目印。鍛造ピストン・大容量INJ・ハイカム・専用ICや各種軽量化。純正で80馬力以上で追加改造にも耐えるメーカー謹製仕様。レースが盛んだとこんなのも生まれるpic.twitter.com/SGujGOqosU
— 偏見で車を語るbot (@henken_car) February 5, 2021
日本の道路事情にベストマッチしており、細い路地を通るのも楽々な軽自動車ですが、「ノーマル仕様ではエンジンパワーが物足りなくて、走りを楽しめないのでは」と思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、軽自動車をベースに、メーカー自主規制64馬力の限界まで引き上げられたエンジンや足回り、外観に手を加えられたモデルたちが数多く存在します。
そのようなモデルたちは「軽スポーツ」とジャンル分けされ、走りを楽しめる仕様に仕立てられているのです。
”ブイブイ言わせる”軽スポーツたちの代表例
それでは、街なかだけでなく、お気に入りの場所へ”ブイブイ言わせて”走りを楽しめる軽スポーツたちをご紹介しましょう。
スズキ・アルトワークス
軽スポーツの代表格に挙げたいモデルが、スズキ アルトワークスです。
初代は、1987年に2代目アルト(CA71V型)にエアロパーツやパワーアップしたエンジンを搭載した追加グレードとして登場。
搭載された3気筒インタークーラーターボエンジンはのちに、64馬力メーカー自主規制が設けられるほど、高いパフォーマンスを秘めていました。
現行型であるHA36S型は、2015年に登場。
64馬力を発揮するR06Aターボエンジンに、ショートストロークタイプの5速MTもしくはスズキが開発したAGS(オートギアシステム)の組み合わせが採用されています。
軽量高剛性のプラットフォームとボディが合わさり、軽スポーツを代表するハイパフォーマンスモデルとして人気の1台です。
ダイハツ・コペン
ダイハツが現代に放つ軽スポーツ コペンは、2人乗りオープンカータイプと希少価値が高いクルマです。
初代 L880K型は軽自動車初の電動オープンルーフを採用し、話題となりました
製造工場では手作業で最終調整がおこなわれるスペシャリティモデル。
2代目 LA400K型は、フレーム構造を切れ目なく作りあげたデザインと、ボディパネルの一部を取り外して交換できる作りが採用されて話題となっています。
加えて、2019年にはトヨタとのコラボレーションで「GR SPORT」が誕生。
トヨタのスポーツブランドである「Gazoo Racing」ブランドとして、メーカーの垣根を超えた共通の外観デザインが採用されました。
ホンダ・S660
2シーターオープンタイプの軽スポーツ ホンダ S660。
先祖にあたる「ビート」以来、実に20年近くぶりにホンダが世に送り出した軽スポーツです。
軽自動車では珍しいミッドシップレイアウトが採用され、コーナーリング性能にこだわった走りを実現しています。
ターボ付きのエンジンはパワーを最大限に生かすべく、ワイドレンジの6速マニュアルミッションとの組み合わせ。コーナーだけでなく、ストレートもパワフルな加速、速さを味わえる1台です。
過去にはこんなモデルも存在していた!
現行モデル以外にも、過去には過激な面を備えた軽スポーツたちが存在していました。
その代表モデルを3台ご紹介しましょう。
ダイハツ・ミラTR-XXアバンツァート
4代目ミラ(L500型)の派生グレードとして設定されていた「TR-XXアバンツァート」は、ラリーやダートトライアル、ジムカーナなどモータースポーツで活躍できるハイパワーモデルです。
740kgの軽量な車体に、4気筒インタークーラーターボエンジンを搭載し、エンジンはモータースポーツでの使用も考えられたパーツが多数採用されるなど、最強の軽スポーツでした。
スズキ・Keiワークス
1998年に軽自動車が新規格になると同時に、スズキが送り出したクロスオーバーSUVタイプの軽自動車、Keiに設けられたホットモデルが「Keiワークス」です。
当時、ラインナップから外れていた「アルトワークス」の実質的な後継モデルとして登場し、「Keiスポーツ」グレードをベースに、K6A型ターボエンジンやRECARO製シート、4輪ディスクブレーキが採用されました。
SUVチックな外観にエアロパーツが盛り込まれ、激しく頼りがいがあるモデルに仕上げられています。
スバル・ヴィヴィオRX-R
ヴィヴィオRX-R、RX-RA。
スバル車は年改A〜Eまでの型式以外にも細かい仕様変更等があるのですが、ここでは簡単に前期·中期·後期·競技車ベースで分類してみました。
ワークスRS/ZやTR-XXアバンツァートR、ダンガンではATが組み合わされていたが、RX-Rだけは最後まで5MT専用だった。 pic.twitter.com/V2Ymql4e09
— Katsu (@Vivio0660) May 21, 2019
スバルが自社生産していた時代の軽自動車で、もっとも過激な軽スポーツに仕上げられたのが、ヴィヴィオRX-Rです。
低回転から力強いトルクを発揮するスーパーチャージャーエンジンと、マニュアルトランスミッションにこだわったモデルで、軽さのあるボディにパワフルなエンジン、スバルが得意とする四輪駆動形式モデルが設定されるなど、「速さのある軽自動車」として長く人気を博しました。
まとめ
軽自動車といえば、”安くて手頃にクルマを持てる”というイメージを持っている方が多いと思います。
しかし、今回ご紹介した軽スポーツたちは、それらの印象にプラスして楽しい走りを満喫できるモデルです。
”ブイブイ言わせた”軽スポーツたちをチョイスして、街なかで際立ったカーライフを味わってみませんか。
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