空前のキャンプブームと言って過言ではない昨今、キャンピングカーに憧れを持つ方は少なくないはず。しかしキャンピングカーは本体価格はもちろん、税金やガソリン代などのランニングコスト、車両サイズに由来する取り回しづらさ、駐車場など、実際に保有するには何かとハードルが高いもの。それでもキャンピングカーを持ちたい!という方にお勧めなのが軽自動車をベースとしたキャンピングカー「軽キャン」。今回は岐阜県土岐市にあるキャンピングカー専門店「山春」の西村さんに、2種類の軽キャンをご紹介していただきます!

ベース車両は?

今回ご紹介する軽キャンのベース車両は、1960年から続くダイハツのロングセラーモデル「ハイゼット」。

山春さんの軽キャンにはバンではなく、ハイゼットトラック(S500P/S510P系)が採用されています。

黄色ナンバーの「ハミングバード」からチェック!

まずご紹介するのは、軽自動車登録(黄色ナンバー)、4名乗車仕様の「ハミングバード」。

外観で特徴的なのは、助手席側に設けられた扉で、一方は給排水用のタンク、もう一方は収納スペースとなっています。

車内には持ち込みたくない匂いの強い物や汚れた物などの収納など、アイデア次第で自由にご使用いただけます。

後方には100Vの外部電源用ソケットまで装備しており、エアコンや暖房など、一般家庭と同様の電化製品を使用することが可能に。

助手席側のドアは網戸付きなので、夏場の車内は熱がこもりがちですが、快適に室内環境の温度調整ができ、蚊やハエなどの虫もしっかりシャットアウトすることが可能です。

やはり車内は清潔に保ちたいものですが、ハミングバードは出入口横に下駄箱付き。

下駄箱は助手席後方に設置されていますが、ロック機構を解除すると設置角度を変更することができ、助手席はリクライニングが可能となります。

そして、山春さんの軽キャン最大の特徴は何といっても天井のポップアップ機能。

天井を閉めた状態だと、頭が接触しそうなほどの空間しか余っていませんが、前後に設けられたレバーを掴み上方向に天井を持ち上げると広い空間が出現!

ポップアップをすると床面から天井までの高さは約190cmもあり、成人男性が余裕で立てるほどの高さを確保できます。

天井が斜めにポップアップするキャンピングカーは他社にも存在しますが、山春さんの軽キャンは前後均等にポップアップするのが特徴。

軽自動車の車内であることを忘れさせるほど、広く開放感のある車内に仕上がっています。

また、天井をグイっと持ち上げるだけで延長が可能というお手軽さも魅力で、格納も体重をかけて下方向に引っ張るだけで完了します。

その他の車内装備も充実しており、ちょっとした料理や洗い物が行えるシンクの隣には、可倒式の作業台を設置。

シンクには蓋があるため、使用しない際には物を置いたりすることも可能です。

更にシガーソケットやUSBソケットまで備えており、電装周りの設備もバッチリです。

キャンピングカーで気になるのが、やはりベッド展開・収納のしやすさではないでしょうか?

山春さんの軽キャンパーでは、車内中央に設けられたテーブルを下降させ、マットを敷くための床を展開、その上にマットを敷くだけでお手軽にベッドが完成します。

1階(下段)のベッドサイズは187cm×100cmあるので、一人はもちろん、小柄な方であれば二人でもお寛ぎいただけるほど広い居住空間に仕上がっています。

天井が上がっている事もあり、窮屈さは全く感じさせません。

2階(上段)は1階よりも広く、シンクやその他設備がないことで2階は車幅を存分に活かした設計となっています。

網戸も設けられているため、夏場の温度調節や蚊などの虫が侵入する恐れもありません。

また、ハイゼットトラックの乗車定員は元々2名ですが、山春さんの軽キャンは何と4名乗車仕様!

キャビンとは別に荷台側に座席とシートベルトを装備することで、2名乗車という軽トラ常識を打ち破った山春さんの軽キャンなら、仲間や家族と快適な旅をお楽しみいただけますね。

次は白ナンバーの軽キャン「Facil(ファシル)」!

ご紹介するもう一台の車両は、乗用車登録(白ナンバー)の「Facil(ファシル)」。

ベース車両は同じくハイゼットトラックですが、全幅が片側10cmほど「ハミングバード」よりも拡大されているため普通乗用車登録となります。

「ハミングバード」との全幅の違いはたった10cmですが、その効果は絶大で、車内には軽自動車ベースであることを忘れさせるほど広大な空間が広がっています。

シンクはもちろん装備されているものの、岐阜名産の美濃焼きのシンク台をチョイス、岐阜県に店舗を構える山春さんならではの拘りの装備です。

他にも、48Lサイズの冷蔵庫や電子レンジなどを標準装備しており、オプションを追加しなくても、初期状態で装備品が充実しているのも山春さんの軽キャンの魅力と言えるでしょう。

また、オプションで冷暖房機能付きのスポットエアコンなど、その他快適装備も必要に応じて追加していただけます。

車内中央に設けられたテーブルは上下方向の高さ調整が可能な上、天板を前後左右に動かすことが可能。

座る位置や向きによって、使いやすい位置に調整していただけます。

ベッドを展開する際はテーブルを押し下げて補強用パーツを取り付け、テーブルの上にマットを敷くだけ就寝スペースを確保。

1階(下段)のベッドサイズは184cm×160cmと、「ハミングバード」よりも幅が60cmも広く取られています。

ボディが拡幅されている分、大人2人が余裕を持って就寝できるスペースが確保されています。

2階(上段)は白ナンバー化したことで、ポップアップルーフを設けることなく197cm×166cmも確保されており、幅はもちろん縦方向のスペースも十分に確保。

「Facil(ファシル)」は1階に2名、2階に3名、計5名の就寝定員で設計されているだけあって、窮屈さは全く感じさせません。

約300万円から新車の軽キャンが手に入る!

軽自動車とは思えぬ広々空間と充実装備が魅力的な山春さんの軽キャン。

軽自動車登録の「ハミングバード」は305万円(税込)~、乗用車登録の「Facil(ファシル)」は348万円(税込)~となります。

もちろんオプション装備を追加していただくことで、更に自分好みの一台に仕上げることが可能です。

維持費をとにかく安く抑えたい!という方には軽自動車登録の「ハミングバード」がおススメ。

納期に関しては、「ハミングバード」が7~8か月程度、「Facil(ファシル)」が8~9か月程度となります。(※納期状況は受注状況によって変動する場合がございます。詳細は山春さんへお問い合わせください。)

初めてのキャンピングカーにおススメ!

車内で立ち上がれるほど高い天井や美濃焼きのシンクなど、ユニークなアイデアが沢山盛り込まれた山春さんの軽キャンは、大人からお子様まで楽しくお過ごしいただけること間違いなし!

一般的なキャンピングカーに比べると圧倒的に低コストで済むため、購入・維持のハードルが低いのも魅力です。

軽自動車ベースのキャンピングカーをお探しの方なら、山春さんの軽キャンは見逃せません。

気になった方はぜひ、山春さんの軽キャンをチェックしてみてください!