フォーミュラカーレースの入門として知られるレーシングカート。ゆうえんちなどでお馴染みのゴーカート同じかと思いきやなんと時速100kmを超え、その体感速度は2倍と言われています。今回は入門編のレンタルカートから驚速のスーパーカートまで一挙ご紹介します。

レーシングカートとは?

出典:http://slo.or.jp

カートと言えば遊園地にあるようなゴーカートをイメージされるかも知れませんが、ピンと来ない方は国民的人気ゲーム「マリオカート」を想像すると分かりやすいかも知れません。

レーシングカートとはサーキットでの走行を目的とされたレーシングカーの一種。一般的な車とは違い、エンジン、タイヤ、フレームのみで構成されたマシンになっているのが特徴です。

さらに種類も豊富で時速60km程度のレンタルカートから200kmを超えるスーパーカートまで色々あります。

 

レーシングカートの入門編!「レンタルカート」

初心者の方にオススメなのが入門編のレンタルカート。

ほとんどのカート場にはヘルメットやグローブまでレンタルできるので、気軽にドライバー気分を味わうことが最大の魅力。(長袖、長ズボン、運動靴でないと走行できない場合もあります。)

またレンタルのためメンテナンスは一切不要。機械を触るのが苦手な方も安心です。運転そのものだけを楽しめて金額的も2〜3000円程度と本当に気軽にできます。

実際に乗ってみて感じるのは、普通の自動車とはまったく違うというところ。まるでフォーミュラカーのような走りを味わえるので、普通車の運転は得意な方でもその難しさに驚くことも珍しくありません。

とは言っても最高速は約60kn程度に抑えられているので、誰でも乗りやすい仕様になっています。しかし、実は奥が深く初心者ならば同じ性能なのに1周10秒もの差がついてしまうこともあります。

最近はレンタルカートの大会も多いので、ライバルを見つけて楽しくレースをする方たちも増えています。

 

最高速100km!本格的なレーシングカート

20160529_196

出典:http://crgjapan.com

 

レーシングカートを楽しむ方の大半は、車体を購入しレースにカート場で走らせたり、レースに参戦しています。

そうすると、自身のマシンということになるとメンテナンスも必要になり、セットアップも好みに合わせられるのでドライブ以外の楽しみも見つかるでしょう。

またドライバーズキットも必須アイテムになるので、レーシングスーツやヘルメットも自分の好みで揃える方も多く見られます。

なおコースによってはレーシングスーツ(またはつなぎ)の着用が義務とされるところもあります。つまり、それだけ“本格的”ということですね。

こちらもコースによってはレンタルで走れるコースもありますが、最高スピードは時速100〜120km。

レンタルカートと比べるとより本格的になり、スピードも段違い。マシンコントロールが大幅に難しくなっています。まったく初めてカートに乗る方には少々危険なレベルかもしれません。

 

レーシングカートのクラス分け

フレームは同じでもレーシングカートには様々なエンジンがあり、それによってクラス分けがなされています。

見た目に大きな違いはありませんが、最高速が20km違うだけで全く別の乗り物になってしまうので、その違いは一目瞭然です。

 

SSクラス

見分ける方法はエンジン上部が四角いところ(出典:http://slo.or.jp)

SLカートシリーズなど多くのレースが開催され、参戦台数も多いので年齢でさらに細かくクラス分けがされており、30歳以上の方はスーパーSSクラスに分類されますがレギュレーション的には同じなので心配はありません。

レーシングカートを始めるにはちょうどいいクラスですが、最高速度はなんと約100kmにも上ります。

排気量は空冷100ccでヤマハが製造する2ストロークのエンジンである「KT100シリーズ」を使用。押しがけ式のKT100SDとセル付きのKT100SECという2種類の仕様がありますが、排気量や性能は変わらないので、同じクラスで戦えます。

 

 

Avantiクラス

20090111215615

アバンティのエンジンは丸みを帯びた上部が特徴(出典:http://cdn-ak.f.st-hatena.com)

セル付き空冷125cc。KT100シリーズよりも一段速く最高スピードは時速120kmほど。体感速度に影響しやすい加速においてSSクラスを凌駕(りょうが)します。

コースによっては定期的にレースがあるので退屈することはないと思われ、金額的にも抑えられているので趣味派の頂点カテゴリーと言えるでしょう。

 

FS-125クラス

9bce0688a7

ドライバーの左に備えるラジエターが特徴 (出典:http://www.cikfia.com)

国内最高峰のカートレースである、全日本カート選手権でも開催されるクラスで多くのドライバーの憧れでもあるFS-125。

水冷125ccのエンジンはドライバーを含む150kgという軽いマシンを考えれば非常にパワフルです。

基本的には大人向けのクラスなので15歳以上がほとんどですが、未来のレーシングドライバーを目指す子供たちも顔を見せ、14歳以下でも地方選手権で一定の成績を残せば全日本選手権にも出場が許されます。

また国際大会でもこのクラスのレースが開催されています。

 

フォーミュラ級の速さを持つスーパーカート

1

出典:http://japan-racing.jp

ここまで紹介したクラスでも、充分レーシングドライバー気分を味わえるかと思います。しかし、中には「それでもまだ足りない!」という人たちがいるでしょう。

レーシングカートを、さらに凌ぐ速さを持つのがスーパーカートです。

名前の通りカートの次元を超えたマシンであり、一般的なカート場では狭すぎるため走ることができません。そこで富士スピードウェイなどの国際的なサーキットでレースが行います。

最高スピードは時速250km。もはや命がけと言えるカテゴリーに分類されます。

出典:http://www.cikfia.com

またカーボンなどで作られたウィングとカウルを装備し、ダウンフォースの力を利用し走るというフォーミュラマシンさながらの速さのため、プロドライバーの練習に使われることもあるようです。

2ストローク125ccもしくは、4ストローク250ccのエンジンに6速ミッションを備えるため、カートにも関わらずこのような速いマシンが完成。

富士スピードウェイで1分50秒448というタイムを記録しており、これはスーパーFJとFJ1600などジュニアフォーミュラのカテゴリーと遜色ない驚異的な速さを発揮します。

まとめ

レーシングカートは乗れば乗るほど、速くなればなるほど、爽快感と楽しみは増していくのです。なかでもレンタルカートはほとんどのカート場で楽しめるのでおすすめです!

是非、お休みの日はカート場に出かけて、日常では味わえないレースの世界を楽しんでみてください!

 

あわせて読みたい

ハンドルひとつでプリウスが2台買える!?F1マシンの値段を大解剖!

競うのは速さだけじゃない!?ハイブリッドカーレース、EcoCarCupに参戦してみました!

燃費3644km/Lのクルマとは?究極の低燃費で争われる、ホンダエコマイレッジチャレンジを知っていますか?

 

[amazonjs asin=”B01E194SJ4″ locale=”JP” title=”充電式電動乗用ゴーカートジュニアスーパーカート F1タイプ (ブラック)”]

 

Motorzではメールマガジンを始めました!

編集部の裏話が聞けたり、月に一度は抽選でプレゼントがもらえるかも!?

気になった方は、Motorz記事「メールマガジン「MotorzNews」はじめました。」をお読みいただくか、以下のフォームからご登録をお願いします!